今回私は完全にワテクシの趣味のために
旅を計画…
建築+船+温泉
この3つが今回の旅のテーマ
このブログは[建築]編です
東京から車かっとばして
船(佐渡汽船)に乗り
きったぞ きたぞ 佐渡ちゃんに
キィーン キンキン キンキンキーン♪
テッケテケテー♪
汗ばむほどなんですけど!
ここほんとに12月の新潟、佐渡島ですか!?
そんなこと思いながら両津港を出て
すぐさま見えたのは加茂湖
キラキラと水面が光るのが
建物のすきまからチラチラ見えます
細い道をガクッとまがってつきあたると…
佐渡グランドホテル
うわーーー
かっこいい!!!!!
ワタワタとジーノ君をとめ
とりあえず下がれるだけ下がるも
さすが120m うまく写真が撮れません
大きいな!
天気予報は曇りのち雨でしたが
スコーンと抜けた空の中
佐渡グランドホテルの勇姿がくっきり
おおきな軍艦のような
宙にういているようなデザインが
より迫力を増しています
スターボードサイドみたいな宿的右側
階段があたかも舵のようです
※最近ユノコさんは船にハマってます
かっこいい!
この浮いたような1階部分
ここに近づいてみると…
2本の柱で支えられています
菊竹氏のデザインに多いこの柱の感じ…
上層階になるほどボリュームの出る床面積…
それを間近に見て興奮もMAX
ユノコ「まるで橋のようだー!」
真下にまわりこみ見上げました
ユノコ「ていうか橋みたいじゃなくて
まんまトラス構造じゃーん!」
m9っ`Д´) ビシッ!!
ジーノ「テンションたっか!一人言の声でっか!
皆さんにご迷惑ですよお静かに…」
よく見ると窓や出窓もトラスです
台形にきりとられたガラスが
青い空をかかえこみキレイキレイ
あの出窓のような
あすこ、あすこに立ちたい!
ジーノ「立てばいいじゃないですか
宿泊しにきたんでしょ?」
ユノコ「………ジーノ君、
この記事をみたまえ…
新潟日報モアだよ…」
ユノコ「時すでに遅しなんだよ…
経営者が行方不明になっちゃったらしいよ…
(火サスみたいな展開です)
去年から頻繁に佐渡、佐渡にいかねばと
言っていたけど、ちょっと心のどこかで
佐渡遠いな…と思っちゃってたんだよ…」
ジーノ「九州や島根よりも
だいぶ近いと思いますけどwwww」
ユノコ「全くだ!後悔先に立たずだよーーー
うえええええん宿泊できるうちに
きとけばヨカッタよー」
だから
だから来たのです
「取り壊されました」というニュースを見て
なんで現存する内にいかなかったのだ、
と思う前にきたんです
ユノコの佐渡グランドホテル探検は続きます
スターポートサイドの反対は…
これまたかっこいい!
ユノコ「まさにポートサイドじゃないか
車寄せがある!ジーノ君行こう!」
船の左舷のポート(港)サイドは
港につける側
人や積み荷の出し入れ口のある側
ジーノ「うわあ 立派な車寄せですね…
往年のいいころにはさぞかしたくさんの車が…」
ユノコ「だねえ、かっこいいねえ」
ジーノ「ちょ…!?なにしてんですか?」
ユノコ「うぐぐぐ…あかないかなあ…」
ジーノ「なにこの人、手が真っ白になるほど
自動ドアこじあけようとしてるよ!
引くんですけど、僕ドン引きなんですけどー!」
むぅ…開くとは思ってもないが
開けば良いなーとがんばってしまいました
だってですね
入り口からはちらっと柱が見えたんです
ああーーーーあの柱の向こう側にいけば…
※ネットより拝借(内部写真は以下同)
こんな吹き抜けの
橋脚の柱のロビーが広がっているはずなんです
見たい、見たいなあ
ふとガラスにはってある貼り紙に気付きました
「ご用事のある人はこちらへ」
なんと事務所が右舷の2階にあるようです
ジーノ「えええええええ登る!?
そこ登っちゃう!?」
ユノコ「だってこっちに事務所あるってー
書いてあったしーー」
ジーノ「30キロ痩せてからにしてください!怒」
むぅ…さすが1年ほど放置だけあります
天板の腐食はかなり進んでおり
影になりがちなところはまだシャンとしてますが
踊り場のあたりはダメージ大
まあこの構造じゃ雨ざらし必須
のぼって気付きましたが「2階」ってそうか
1階がないこのホテルにおいて
3階相当が2階になるようで…
かなりの高さがすでにあります
さすが菊竹氏デザイン…
高度成長時代のメタボリズム運動の中心人物…
・安全性よりデザイン
・メンテ費用よりデザイン
・素材構造よりデザイン
・メタボリズム新陳代謝バンザイ!
みたいな心意気を(勝手に)感じます
ユノコ「マジカッコイイ……」
ジーノ「なんで踊り場に立ったんですか!
僕心臓が破裂するかと思いましたよ!怒」
ユノコ「好奇心です♥」
手すりがシャンとしてたので
全部いけなくもないなとは思いつつも
万が一にも壊してはいけないと断念
たまさか事務所の鍵があいていたら…
こんな室内の様子が見えたはず と思うと…
その価値は十分にあり、な
在りし日の佐渡グランドホテル
ユノコ「薄氷って踏みたくなるでしょ♥」
ジーノ「僕が先に心労で痩せちゃいそうです…」
庭のほうにまわってみました
もうかなり荒れ放題ですけど…
加茂湖は美しく…
季節には白鳥が羽を休める姿が見えた庭だそうな
いろいろ氏のデザインでない建物もくっついていて
この浮いたようなデザインが殺されていたり
埋め立ての庭なんでしょうか
かなりの特有の染み出しも見受けられたり
この湿度が建物を傷めないことを祈るばかりです
ほんとかっこいいな…
まるで橋の下にいるようですけども(笑
タンクだけ妙にきれいでした
水は大事ですもんね
ああ2019年の私よ、間抜けね
ここに来ないなんて
今回の佐渡の旅で思ったのは…
佐渡島は美しい!ということです
この佐渡グランドホテルを急いで見に来たのは…
もちろん明日よりは今日、今日よりは昨日のほうが
保存状態としてはいいはずだからで
先送りしてもなにもいいことはない というのもあったんですけど
廃墟になると…
落書きだらけになるかもしれない っていう
焦りもあったからです
すでに無人になって1年 いくつかあるのは
覚悟できましたが…ない、落書き全然ない!
それどころか
ゴミの不法投棄もほぼ見られず
ゴミがあると不思議とゴミが集まるので
必ず拾うようにしてるんですけど、
拾ったのはたった5つ
し か も
クレジットカードを落とすという大失態を犯したのですが
翌日には心ある人が届けてくださっていて
すぐ戻ってきました
ありがとうございます、ほんとうに助かりました
ーーー本日の澄み渡った1枚ーーー
少し離れたところから
佐渡グランドホテルを眺めつつ
しみじみ思う
そうだっちゃ!
心も美しい佐渡っちゃ!
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Posted at
2020/12/14 00:40:46