
随分と前のことになりますが
何度も何度もしつこくしつこく応募して
11回目にしてやっと当選
山梨県立リニア見学センター にて
走行試験のリニアモーターカーに
乗ることが出来ました
飛行機の離陸みたいな浮遊感に
もう面白くておもしろくて
完全に浮いたその瞬間に思わず
「う○▲×!」
と思わず言葉にならない声をあげたけども
まわりの皆さんは超真顔で乗っていて
完全に浮いた のは私のみ…
す、すみません、おとなしくいたします…
リニア搭乗後、感想を書くコーナーがあったので
はりきってペンを握りしめ
「面白かった!」と書いていたら
隣で一生懸命、
少年(小学校3年生くらい?)がガリガリと
いっぱい文章を綴っています
「今日のたいけんは、ぼくの中でいちばんの出来事となりました
まずおどろいたのは、ゆれが少ないことです
音はすごかったけど、新幹線とそんなかわらないと思いました
〜省略〜
この車りょうがはやく走ってくれるのが楽しみです
2027年のかいつうがたのしみです
ぼくはいちばんにのって、東京までいってみたいと思いました」
・・・・・情報量が私の感想の5倍、いや50倍なその少年の文章に
そうね、ほんと揺れがなかったわーーー
2027年に開通する(予定)なのかーーーと
多分パネルとかで散々書いてあったろう情報までも読み取り
「へええええ」と感心しまくりました
自分が小学校でリニアモーターカー乗って
この感想文書けるかな、いや多分…
「うひゃー!」と車内で声だして、と今とかわらないこでしょう
そう、昭和の私は
情報リテラシーが異常に低い
今の子どもはどうでしょう
ものすごい能力をもっていると思います
脳の使ってる部分がもしかしたら
紙の辞書をベラベラめくっていた私と
くるくるスマホを操る彼らは違うのかもしれません
負け惜しみを言うわけじゃないけど
昭和の脳みそにもいいところはある
多分…行間を読むのはまだまだ
若い者には負けない(はずだ)
いまや「リテラシー」という言葉は
「読み書き能力」というよりも
「適切に理解や解釈をして
改めて分析を含めて記述・表現する」
という意味合いを強く持ちます
そのためには行間もすきまも
読むチカラ…大事だと思うんですよね…
昭和脳もがんばれるはずだと思うんですよね…
池内 紀さんが書いた「秘湯」の文章を
見せていただく機会を得ました
大変おどろきました
めちゃくちゃ面白いからです
どこそこの温泉でどうのこうのといっさいかかれてない文章
ほんとうに「温泉」のことのみを書いているのですが
「有馬のこと書いてる」「万座だ」とわかる文章
いや、それは私の勘違いで違う温泉かもしれない
でも もう目の前には…
気持ちのいい温泉がふつふつと
沸いているのです
私に「入れ、はいれ」と手招きしてくれているのです
池内さんの筆致でまたたくまに私は
熱湯の前、こゆい硫黄の前、つれだされ
見たこともないような絶景の中の
小さな湯だまりにドキドキしながら手をいれてみる…
そんな「体験」をしたのです
そんな池内さんの本のレビューに
「この本は温泉の本としては使えません
情報が古いので、もうない温泉がほとんどです
なつかしんだりエッセイとして読むといいと思います」
みたいな感想が書いてありました
うんじゅー年前にかかれた本ということもあり
おっしゃる通りで、温泉ガイドブックを探している人にとっては
「情報」としてこの感想は有益かもしれません
でもちょっともやもやっとしました
先日あるドキュメンタリー映画の感想を話し合っていたら
「たまたま見たその映画の個人の感想ブログにね
絞首刑のシーンがそのまま入っていたのが残念
そんな情報はいらない
みたいな文章があって…。
侵略によって何万人が殺害されました
その侵略地で裁かれた邦人はただちに捕まり処刑されました
等しくともに、映像なしで紹介するのが妥当とする主張がしてあって、どう思う?」
もやもや〜です
揚げ足をとるわけじゃないけど
はたして「絞首刑のシーン」は
「情報」として捉えたのでいいのだろうか
「とりのぞきそいだ」ものと
「よりふみこんだ」ものが
やってきたこの2つのテーマ
もう少し考えてみたいと思います
情報は多ければ多いほど
有益なこととして珍重される
クラスにいたよね、尊敬される
物知り君
でもいまは、、、
ネットでググれば
誰でも情報が手に入るので
誰も彼も
「わかった気」になりがち
ある意味「見た」とも錯覚する
私も温泉旅行前にあちこち検索して
画像を見て
温泉地で既視感を感じることすらあります
でも実際には「見て」もないし
ましてや「わかって」もない
けれどみな「見た」「知ってる」という
私もそうです
この錯覚、気づくと不思議です
見てないのに知ってるとはなんぞや
ニヒヒ
絞首刑の事実は
映像で見ても/文字で得ても
「絞首刑の情報」としては等しいと思います
史実として情報としてのみ捉えたいのなら
ブログで感想を書いていた
平成君はこの映画のなにを見に来たのか
そこが知りたい
もやるねえ もやるっしょー
そんな会話を繰り返す昭和脳たち(笑
情報や評判に流されずチョイスしたいなあ、と思いつつ
クチコミはかならず読んでしまうユノコさん
願わくば
池内さんのようにもっともっと
五感で温泉につかりたい!
ユノコ「あーこれって書を捨てよ!的なこと?
ジーノ「いやいや携帯捨てよ、ではないでしょうかー
ユノコ「無理です、携帯なしでは温泉に辿り着けません…
ジーノ「すっかり携帯に支配されている昭和脳でございますね…
ユノコ「地図はとうに捨ててるも同然…
ジーノ「ほんと地図読めないですよね、ユノコさんって…
☆☆☆本日のめにゅう☆☆☆

ぬる湯その3としましたが
2019年ブログになってない温泉
その9でもありました
★
韮崎旭温泉(にらさきあさひおんせん)
38度前後のぬるつるしゅわ温泉
さすがあまたの温泉パイセン方が
名湯名湯いうだけの、すばらしきお湯でした
★
サントリー白州蒸留所
11月に行ったので紅葉も見事でした
★
仙人小屋
山梨県北杜市大泉町
きのこや山菜、シカやクマなどのワイルドな
お食事がいただけます
食べたことないものだらけ
胃がびっくりしました
ご一緒くださったAさんSさん感謝かんしゃ!
Posted at 2020/09/06 05:30:42 | |
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