※今回は、完全に超マニア向けの内容です。車種に関しての発展性はありますが、興味の無い方はすっ飛ばした方が良いです(笑)
ヘッドライトの曇りは、実はBMW時代にも、AMG時代にもありました。まあ、AMGの方が大したことはありませんでしたが、BMWの頃は結構な重症度を呈したこともありました。走行後等にヘッドライトが曇る現象です。水蒸気というか、結露というか・・・ですね。
実はAston Martinにも頻出しているものだったりもしています。実際今回ヘッドライトの置換を行っていますが、交換直後、走行後の曇りに悩まされました。時間がたてば消えるので良いと言えば良いのですが、結露となってしまうと、LEDの基盤があるので接触不良のトラブルを生むリスクがあり、危ないのです。結局、装着前にライトの洗浄を行ったことに付随するものであったようで、1週間ほど経過をしたら、一切曇らなくなりました。
今回、外したヘッドライトがあるのでよく観察してみたのですが、やはりAston Martinのヘッドライトにも通気口があります。ライト内外の空気や水蒸気の交換窓口ですね。これの機能が落ちると上記の原因となる可能性があります。対応として、裏蓋から乾燥剤を仕込んだり、裏蓋自体にファンを仕込んだりと様々対策はあるのですが・・・
今回、この通気口の性能を調べてみました。その結果、使用されているのは、GortexのAVS9というゴアメンブレンのようです。曇りを低減し、圧力を調整、水や粉塵の侵入を防ぐが、蒸気の交通は行うという、機能膜ですね。ところが、現在は、AVS120というものが発表されており、AVS9に比するとかなりの高性能となっています。これは、昨今のBEVのエンジン熱の無いヘッドライトへの曇り対策のためのモノのようです。
要は、既存のAVS9からAVS120への交換を行うだけでもかなりの効率上昇となるので、ヘッドライトの結露や曇りの事象への改善につながる可能性があります。
そして、なんとサイズは全く同じです。場所的にライトの脱着が必要ですが、作業的には滅茶苦茶簡単で、これができれば、安易に曇り防止になるのでは??と思ったのですが・・・💦
Gortex本社とも掛け合いましたが、上記の製品の個売は不可能との回答でした。ライトメーカーへの卸のみで、ライトメーカーからなら譲ってもらえるかも?とのこと。
ただ、担当の方は、とても親切な対応で、逆に色々と教えていただきました。要は、既存のAVS9も表面の汚染やダストで性能が落ちることが多いので、清掃するだけで性能はかなり改善すると、ただし、有機溶剤は絶対ダメで(石鹸も)水で軽く洗ってあげて、マイクロファイバークロスでそっと拭いてあげれば、膜としての性能は回復しますとのことでした。(本当は分けてあげたいところですが・・・無理なんです💦と)
ただ、今回同時に知ったこととして、同機能を持ったVentが存在していることです。これは、はめ込み型とねじ込み式がありますが、注目したのははめ込み型です。
ホールをあけて、はめ込むタイプ。壁厚は2mm程度がベストです。Oリングによるシーリングが得られ、Gortexメンブレンが内挿してあり、いわゆる透湿防水Ventとなっています。これだと、ライトの脱着を行うことなく、ライトバルブ交換時の裏蓋を利用できます。
この裏蓋の厚みは約2mmなんです。この垂直面を利用して、6mm穴をあければ、綺麗にこのVentが装着可能ということとなります。そうすると、透湿防水のVentですので、ライト内換気効率は、前述のAVS9に性能追加することとなりかなり上がるため、曇りの予防にはなりそうですね。そして、この裏蓋の脱着は余裕でDIYで可能な作業ですから・・・(笑)
前述のAVSシートとは異なり、こちらは入手は可能です。しかも特に高価でもありません。今回、もともと装着されていたライトはカラ割を行ってリボーンさせる予定ですが、せっかくなので、AVS9の清掃と、裏蓋にVentを装着してみようと思います。うまくいかなければ、穴を塞ぐだけですので難しい作業でもありませんから・・・
まあ、結果はお楽しみですが、もしライトの曇りで悩んでいるのであれば、諸々対策はあるということですね。何しろ現状でライト単体は60万円を超えていますので💦いずれ結果は報告しますのでお待ちください。
ここまで読まれ方・・・ライトの曇りで悩んでいるか、良い意味で相当な変態です(爆)
ありがとうございました。
それではまた。
Posted at 2025/02/03 14:33:42 | |
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