【みん友限定】化再投稿
前回、
「C-HR純正リアフォグランプユニットの取り外し」について紹介しましたが、今回は、寒冷地仕様のC-HRで純正リアフォグランプの配線を用いて(流用して)、市販のリアフォグランプにつけ替える作業を紹介します。
さて、今回、市販のリアフォグランプとして選んだのはこのタイプです。
純正リアフォグランプの電源コネクタを外すと、写真のようになります。
右側が車両側の純正電源防水メスカプラーです。防水カプラーは基本グレーになっているみたいですね。このメスカプラー、左下と右上に切れ込みが入っており、それに適合するオスカプラーは、その切れ込みに応じた突起がついているものを選ばなくてはなりません。この切れ込みは同じC-HRでも複数の種類のカプラーが用いられているので購入する場合には注意してください(カプラーについては後述します)。
今回は市販のリアフォグランプの電源をこの純正メスカプラーを用いて電源を取りたいので、必要なのは、左側の防水オスカプラーになります。
市販リアフォグからは3本の細線配線が出ています。赤が強発光用のプラス線、緑が弱発光用のプラス線、黒がアース線(マイナス線)となります。
今回は純正リアフォグ電源を利用するため、プラスは1本だけ利用します。どちらにしようか迷いましたが、強発光の赤をプラス線に利用する事にし、緑線は使用しない事にしました(後でイルミ連動やブレーキ連動にする事はもちろん可能です)。
ここで注意してもらいたいのは、今回使用する防水カプラーは基本的には細線ではなく、少し太い配線が用いられているという事です。防水カプラーの場合、端子の後ろと配線部をゴムキャップでシールするんですが、細線だとシールが不十分になる恐れがあります。なので、0.5sq~0.75sq (sqはスクエアと読み太さの単位です、細線は0.2sqですね)の比較的太い配線で端子を作ろうと思います。
細線を防水しながら太くする方法はいくつかありますが、市販のコネクタで太くするものは売ってないんですよね(需要があんまりないからかな~?)。一つは圧着端子を利用して太くする方法があります。その他、細線と太めの線をハンダ付けする方法もありますが、だれでも簡単にできる方法として、今回は圧着端子を用いました。
太くする線は0.5sqでも良かったんですが、今回は0.75sqを選びました。
圧着端子セットについている収縮チューブは用いずに、防水収縮チューブを用いる事にしました。防水収縮チューブは、収縮した際にゼリー状のものがしみ出してきて防水してくれます。
圧着端子の圧着は電工ペンチを使いますが、ドーム部分がハート型の圧着するいつものカプラー端子をかしめる場所は用いません。
圧着端子の圧着は写真のような、ドーム部分が円形の部分を用います。
(注)エーモンの電工ペンチでは右上のようなものがないので、左上の先端部分の谷の部分(写真では2.0と1.25の間の左側が凹んだ部分です)でかしめるようにしてください。
DIYラボの記事を読まれると参考になります。
「圧着端子の正しい付け方と、使い方のルール」
エーモンの動画も参考にして下さい。
細線の場合は先端の被膜を剥き、先端の配線を折り返して太くした状態で端子に挿入し、電工ペンチでかしめ圧着しました。
圧着後は端子が線上に凹んでいますね。ひっぱって抜けない事を確認しました。
反対側の0.75sq線は端子先端の被覆を剥きますが、銅線が十分太いので折り返しません。あらかじめ、適度な長さに切った防水収縮チューブを挿しこんでおきます。
そして圧着端子に先端の銅線を挿し込みます。
同様に圧着しました。
圧着端子部をおおうように防水収縮チューブをかぶせます。
防水収縮チューブをヒートガンであたためて収縮させました。ヒートガンがなければ、ドライヤーでもライターの火でも同様の事ができます。
収縮チューブの端からゼリーみたいなものがはみ出ているのがわかるでしょうか?このゼリーにより防水されます。
この段階で導通しているか一応チェックしました。確かに点灯していますね。うーん、まぶしい~。
今回使う予定のない、弱発光の緑は先端をブチルゴムで防水したあと、ナシジテープを巻き付けて保護、ナシジテープは圧着端子もカバーするように巻き付けました。
今回用意したカプラーです。左がメスカプラー、右がオスカプラーですね。今回はオスカプラー用に防水端子を作成し、防水オスカプラーに挿入する事にします。
写真のような純正互換のカプラーをネットで購入しました。
住友電装2極090型TS [防水] Fコネクターキット0438白色 2P090WPK-TS-0438-WH-F
1セット476円~
住友電装2極090型TS [防水] Mコネクターキット0294(灰色) 2P090WPK-TS-0294-M
1セット476円~
今回は基本的にこのセット1個だけでよいですが、端子作成時にミスも考えて、オス端子のみのセットを何本か持っておいても良いと思います。また、メス端子とメスカプラーのセットも購入すると、机上でカプラーの事前チェックが可能となります。
住友電装090型TS【防水】メス端子/F090WP-TS
1本セット36円~
住友電装090型HM/MT【防水】オス端子/M090WP-HM/MT
1本セット36円~
防水カプラーの作成方法については
DIYラボの「防水カプラー端子の付け方(圧着・かしめ方法)」を参照していただくと詳しいです。
それでは防水カプラーの作成です。0.75sqの配線の先端に先に防水キャップを通しておきます。被覆を剥いてしまうと、キャップの穴を通しにくいので。被覆を剥がす前に通しておいて下さい。
キャップに配線を通した後、先端の被覆を剥きます。
オス端子に配線をセットして、まず、銅線部分を電工ペンチでかしめてください。
次に防水キャップをかしめますが、配線部分はキャップごとかしめます。
キャップの上からかしめます。
かしめた後、端子の完成です。この際、強くかしめすぎると、端子が変形してしまいますので、注意して下さい。端子が変形してしまうと、カプラーに挿入できなくなります。
端子を作成した時点でもう一度導通・点灯チェックです。問題ありませんね。
次に、作成した端子をカプラーに挿入していきます。カプラーの中に縦に白いパーツがみえますが、このパーツがこのカプラーのリテーナー(ロック)になります。
製品購入時にはリテーナーがカプラーより外に飛び出した状態になっています。この状態がロックが解除されている状態です。端子はリテーナーがこの状態でないと挿入できません。
オスカプラーとメスカプラーを接合させるとリテーナーが奥に押し込まれます。この状態になると端子を挿入したり、抜いたりできませんので注意して下さい。
押し込まれたリテーナーはラジオペンチで引っ張ると手前に引き出す事ができます(これについては動画を参照してください)
端子をこのような方向にして挿入していきます。
正しく挿入できれば「カチッ」という音が鳴ります(これも動画を参照してください)。音がなれば、お尻のゴムキャップを押し込んで下さい。
これで配線の作成は完了しました。
実際に車両で配線を接続して動作確認です。うまく点灯しましたね。
もし2つの配線(強発光・弱発光)をイルミ連動・ブレーキ連動とする場合はこの配線は使用できません。しかし、外したカプラーをそのままにしておくと腐食などが懸念されます。写真のようなダミー栓を用いて、オスカプラーの端子挿入部をシールして、オスカプラーで蓋をすると良いでしょう。
090型HM/MT/TS防水カプラ用ブラインド(ダミー)ゴム栓黒色/7160-9465HM
1個30円~
これで、純正リアフォグ配線を用いた、市販リアフォグへの換装が完了です。
ますます夜のリアがにぎやかになってしまうな…(昼間はいたってノーマル)。
さて、前回の純正リアフォグの取り外しの際に色々なみん友さんからコメントをいただきまして、最終的にはちょっと一工夫したものになってますと書きました。なので、私のリアフォグの最終形はこれではありません。くうねるさんにお願いしてシーケンシャルに「流す」ことも考えられますが、もうあちこち十分流れているので流すのはやめて、すこし目先を変えた仕様にしています。それについては次回紹介したいと思います~。
C-HR FANの過去の投稿リストはこちらです。
C-HR FANの投稿リスト8 (2019-04-18~)