アルシオーネSVXのプロペラシャフトでのオーバホールが可能かお尋ねをいただきました。
アルシオーネは以前作業をしたことがありますが、大変難易度が高かった記憶があり悩みながらのお引き受けとなりました。
アルシオーネSVXのプロペラシャフトはいくつかの種類があるようでした。以前ご依頼のあったプロペラシャフトは等速ジョイント仕様でOH作業の難易度はとても高かったですが、今回はユニバーサルジョイント仕様(以下UJ)でした。UJ仕様はインプレッサでよく作業を行ってきたので感じる難易度は若干下がりましたが、一番難しいのはセンターベアリングです。ステーのボルト幅がとても広く、全然見つかりません。一抹の不安を抱えながら送られてきた現物と対峙しました。
今回中古シャフトを入手できたとのことで、直送されてきました。だいぶサビが見られましたがスプライン部はよく光っていたので特に問題はなさそうです。
ジョイントは若干カクツキが出ていましたが、内部の潤滑は切れておらずニードルベアリングの摩滅も出ておりませんでしたので、非分解ジョイントですがスパイダー交換は特に問題なく行えました。
さて難関のセンターベアリングですが、やっぱり難関でした。
装着されていたゴムダンパーはシャフトの重みで大きく変形していたので要交換でしたので近い寸法のものを取り寄せておきましたが、やはりというか寸法やステーの高さが合わず、寸法検証のために外したところ一般的な内径φ30ではなく古めのインプレッサなどに使われているφ25であることもわかり、新品入手は絶望的でした。
そこでよく考えた末に純正ハウジングだけ使用し、在庫していたセンターベアリングのゴムダンパー部のみ外して入れ替えをできないかと考えました。結果は良好で入れ替えができました。今回こんな修理は初めての試みでしたが大きな成功となりました。
すべての部品を組み換え、動バランス調整も測定限界近くまで調整し、完成となりました。ディーラーでの車両装着を依頼されているそうでスバルディーラーへ直送です。
Posted at 2026/10/25 18:28:01 | |
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