安定傾斜角度計測試験 陸運局にて

先日、東京の陸運局で、私がかかわった車両の検査・登録をするので立ち会ってほしいという要請で、慣れない電車に乗って行ってきました。

新車なのですが、特殊用途車両なので要件に適合するか検査があります。
元々フレームだけのトラックボディーに箱を構築して、その中に操作室や発電器室などを設けていきます。
車といいながら家を建てていく大工さんのような仕事です。

設備や内装などの検査はスムーズで特に問題ありませんでしたが、重量でつまづいてしまいました。
完成重量というｋとおで知らされていた実測重量で、重量分布とタイヤ荷重限度や安定傾斜角度を計算、実測して資料として添付しましたが、さらに設備を組み付けしたらしく、300kgも重くなってしまっていました。

問題になったのが安定傾斜角度です。
重量が±100kgまで誤差が認められていますが、それより重くなると計算値、実測データが無効になってしまいます。

今回はその誤差を大幅に超えてしまっていたため、実測検査になってしまいました。
重心が高い設備がいろいろついているため、安定傾斜角度の限界が法定基準からギリギリなのでとても恐いのです。

今まで計算値の添付でずっとすんでいたため、実測は初めて見ます。


今回の車両に適用される規定は30度以上です。
30.4度まで傾けてタイヤが浮かなかったのでOKという判定になりました。
それにしても30度の傾きはすさまじい角度です。
今にも反対側に転がりそうで手で支えたくなってしまいます。


すべて無事に検査終了し、ナンバーがつくことになりました。
今回は初めて加工に携わるという会社からのご依頼でアドバイザー業務でしたが、無事に車検取得まで導けてほっとしています。

これで業務終了です(*^_^*)