以前にもご依頼いただいたGTR専門ショップからリピートでBNR32型のプロペラシャフトオーバーホール依頼がありましたので、今回も楽しんでいきます。
到着したものを確認していきます。あまり大きな異常は感じられずスパイダーの首振りも特段の渋さなどは感じられませんでした。
今回の到着品は100kmhあたりから振動が出はじめたという訴えをオーナー様からいただいたようで、今回のオーバーホールは高速走行での振動解消が目的の一つでもあるようです。
なかなか興味深いウエイトの貼られ方がされていました。GTRはこのような重ね貼りが多い印象です。
では分解に入っていきます。
等速ジョイントのグリスは泥のようになり、変色から感じられる劣化が痛々しいです。長年のハイパワーを伝え続けたジョイントにはこのあたりで風呂に入ってもらい汚れの洗い流しと疲れをいやしてもらおうと思います。
中央とデフ側に二か所つく等速ジョイントはグリスをしっかり洗って古グリスを落とし切ります。
ミッションすぐ出口に設置されている非分解方式のユニバーサルジョイントもばらして古グリスを徹底的に洗浄します。
全バラ状態になりました。
カップブーツは劣化少なく柔らかい状態だったので、泥のようなグリスと油っぽいホコリなどをよく落として綺麗にし、再利用します。
両軸ともしっかり組み立てたら動バランス調整を追い込み、測定限界近くまで納得するまで調整を行って完成軸としました。
振動解消されたかどうか、続報を待ちたいと思います。
Posted at 2025/05/24 19:54:18 | |
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