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2015年10月12日 イイね!

旋盤 フライス センター出し治具製作

よくプロペラシャフトの回転バランスを取るための治具製作をします。
計測器に取り付けるために車種別のフランジを作らなければなりません。

回転バランスはスタティックバランス(静バランス)、ダイナミックバランス(動バランス)という二種類の計測方法があります。
ダイナミックバランスは二面バランスとも呼ばれ、長い軸によく使われるバランス修正方法です。
プロペラシャフトは長い軸なので、ダイナミックバランス計測を用います。

回転バランスは結局のところ軸芯からどれほどずれているかを計測するものです。
重心のずれによって起こる振動の大きさと角度を計測し、軽いところと重いところに見合った重りをつける、または削りとることによってバランスを取ろうとするものです。
それで、治具の芯がずれていたら話になりません。

フランジ製作の時に、芯をきっちりと出すための治具を旋盤で作りました。
フライス盤またはボール盤のチャックに取り付けて押しつけ、ここでデジタルスケールをゼロにして半径分動かし、1/100mmの精度でボルト穴を開ける目的です。

テーパーなので中央がぴったり出てくれます。





金属加工はいろいろな工具が必要になり、わずかなグラツキも精度の狂いとなって数字や振動であらわれてしまうので、大変気を遣う難しい分野です。

Posted at 2015/10/12 10:55:40 | コメント(0) | トラックバック(0) | 機械部品 | クルマ
2014年11月24日 イイね!

タブレット用タッチペン 製作

Lenovo YOGA8というタブレットを使っています。
SIMカードが入るタイプのもので、8インチの大きさがちょうどよくなかなか気に入っております。

ほとんどの方は指で画面を操作していると思いますが、画面がとても汚れるので私はタッチペンを使うようにしていました。
でもなかなか格好よく操作感覚が良好なタッチペンを見つけることが今までできていませんでした。

それで、市販品を加工、利用してタッチペンを作ってみました。
棒とペンの結合部分は旋盤で加工しました。





かなり細め(4mm弱)ですが、反応が非常によく、固めの反発力がカチッとしていてかなりいい感じに仕上がりました。
長さも12cm弱とコンパクトです。

「削り出し」の文句に引かれて買った金属棒でした。
ペン先部品はイヤホンジャックに差し込めるようになっていましたが、こちらもアルミ材だということだったので、オール金属製で高級感を楽しめると自己満足しています。

操作感も狙ったところがきちんと反応しますし、ダイレクトな反応で滑らせる動作がとても良好に動いてくれて、感覚的にドンピシャでした。

何本か作って両親にあげましたが、使っていくうちに何らかの感想が出てくるでしょう。
個人的にはとてもデザインがいいと思ってご満悦だったのですが、うちの奥様は「うーん…」と微妙でした…泣

工作機械があると考えることを形にできて満足感高いです。

Posted at 2014/11/24 17:01:52 | コメント(0) | トラックバック(0) | 機械部品 | クルマ
2014年10月10日 イイね!

自作重量計 精度確認!

先日5000kg容量の重量計が完成し、自分の車などで試してみていました。

はかりには計量法というものが適用されるそうです。
体重計など家庭用のはかりには定期検査は義務づけられてはいませんが、計量検査所で精度確認などができるらしいということを知りました。

そこで、今回の重量計が目安として信用できるのかきちんとした形で確認したいと思い調べたところ、群馬県前橋市に計量検定所という県の機関があることを知り、早速電話をしてみました。

すぐに持ってきてみていいよと快く返事をいただけたので、速攻行ってきました。

分銅がやたらあるすごい空間でした。
たぶん30トンぶんくらいはあるでしょうか。
精度が必要な基準となる重りは非常に高価でしょうから、いったい幾らくらいの機材になるのか恐ろしい気持ちでした。

最初は20kgの分銅をいくつか出してくれましたが、容量が5000kgであることを伝えるともっと重いほうがいいなということで500kgの重りを天井クレーンで持ってきてくれました。
(台座面積がもっと大きければ1トン重りも載せてくれたようですが…
バランスの崩れによる落ちを警戒されてしまいました…残念)



重りには群馬県の文字が入っていて、公的なものであることがわかるようになっています。
取引・証明用はかりの検定に使用するものだということだったので、かなり精度もよい重りなのでしょう。



まず正確な分銅でキャリブレーションをしてから、500kg分銅も載せて精度がどうか確認します。
分銅を載せる時に台座の位置ずれが原因で若干数値のずれも出ていますが、足すとぴったり500.0kgとなっています。
500kg分銅を片側の台座に載せてもぴったり500.0kgを表示したので、なかなかの精度だと検定員の方もほめてくれました。
自作のくせに意外と悪くないな…という気持ちだったのでしょう。


一般人は年に1,2回くるかどうかという計量検定所に、自作のはかりを持ち込んできた人は初めてだと困ったような顔で迎えてくれた検査員の言葉が印象的でした。
こういう変わったことをするのが自分のひそかな喜びになっています 笑

私の5000kg重量計は取引・証明用には使えませんので、あくまでも目安を知る目的になってしまいますが、市販のはかりと遜色ない精度で重量がはかれたので、自信を持って車の重量がはかることができるようになりました。

容量大きいので大きなトラックもOKだろうと思います。
今後車以外の分野にどうやって提案していこうか楽しみが広がりました。

Posted at 2014/10/10 16:17:16 | コメント(0) | トラックバック(0) | 機械部品 | クルマ
2014年09月12日 イイね!

5000kg重量計 完成!

自動車の改造を行うとき、重量情報はとても大切になります。

ほとんどの場合が重量増加傾向になるので、タイヤにかかる荷重はロードインデックスで規定される荷重限度を超えないか、スプリング製作時は標準車と比較してどれほど重量が増加しているか、改造申請時の荷重分布を調べたりなど、いろいろな場面で重量をはかりたくなります。

しかし体重計の範囲の100kg程度ならそこらじゅうにありますが、それを越える重量計は途端に入手が難しくとても高価になってしまいますので、重量計を設置している産廃業者などに通うなどしか方法がありませんでした。

ずっと重量計がほしかったわけですが、長年の悲願だった重量計がついに完成しました。
容量は5000kgまで計測可能です。





簡単な構成に見えますが、これにこぎつけるまでに相当な年数をかけて悩んできました。
感無量です。
荷重台から出ているセンサー配線にコネクタをハンダ付けしたら表示器は専用のものに交換します。

早速自分の車の重量をはかってみました。
平成22年ハイゼット S321Vです。
荷物は載せっぱなしなので、車検証の通りにはなりませんが、目安は把握できると思います。

荷重台の部分をジャッキに載せます。


リヤからはかります。デフ下に入れて微妙にタイヤが浮くまで持ち上げます。


計測値は551.2kgでした。


次にフロントをはかります。


計測値は469.0kgでした。


車検証によると、F470kg、R450kgと記載あったので、フロントはぴったり、リヤには荷台や荷物などを載せていたのですが、それでも100kgくらいなら荷物としてはよくある範囲だと思いますので、いい線いってるのではないかと予想できました。

次はほぼ新車状態の車をはかってみたいものです。
大きな重量をはかれる重量計は非常に高価なことが多いので、国内メーカーの部品を用いても比較的安価にできてとても嬉しいです。

5000kg容量もあれば自分がかかわるどの分野でも困ることはないでしょう。
表示器を二段に重ねて同時に左右のタイヤを載せて計測できるようにしていく予定です。


Posted at 2014/09/12 16:22:04 | コメント(0) | トラックバック(0) | 機械部品 | クルマ
2014年03月06日 イイね!

ボール盤に精密型キーレスチャック取り付け

2月半ばの大雪が降りました。


80cmくらい積もってしまい、こんなに降ったことがなかったので家に引きこもるしかなくなってしまい、仕方なく工作機械の中古を探していました。
そこでキタガワのボールを入手することができ、雪の余韻が薄れたころに届きました。
フランジの穴あけを精密に行う目的です。

芯のズレを計測したいので、治具の穴がずれていたら本末転倒です。
そこで、ボール盤に手持ちで持っていた小型フライスのクロステーブルを使うことを思いつきました。
そのクロステーブルにデジタルスケールを取り付ければ1/100mm単位での位置決めができるのでは!と思い、やってみました。

ボール盤のチャックはユキワ精鋼の精密型のシルバーキーレスチャックを取り付けました。
振れは50マイクロmm以下となっているそうです。


クロステーブルには、ミツトヨのデジタルスケールを取り付けました。
X軸に300mm、Y軸に150mmの取り付けです。
本体にM4の穴をあけてタップを立て、動かないように固定します。


早速スケールをONにします。
ハンドルを動かしたところ、1/100mm単位で数値が変化し、成功です。

作ってみたフランジにクライスラーのゴムジョイントのPCDに合わせて穴をあけてみます。
まずフランジの芯を出すために、以前作っておいた鋭利な芯だし用ピンをチャックにくわえ、そこで芯を合わせてスケールをゼロにあわせます。
次に計測した目的の値のところへハンドルをまわして移動させ、センタードリルで穴をあけます。
もちろんロータリーを使って角度も120度を狂いなくきっちりと出して穴あけです。

ジョイントを重ねてみたところ、ばっちり穴の中央に穴があいていました。
もくろみは成功したようです。
これで急ぎの品物は社内製作ができます。

工夫とアイデアでいろいろできるものですね~。
これからも頭を柔らかくする努力をしていきたいと思います。

Posted at 2014/03/06 17:57:58 | コメント(0) | トラックバック(0) | 機械部品 | クルマ

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メリオス有限責任事業組合です。       https://merious.com/ 自動車等輸送機器の動力伝達装置及び、車体加工・改造に関連す...
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