BNR32とBNR34のプロペラシャフトが出荷されていったので、新たに在庫用のリヤプロペラシャフトを製作しました。
R33用はまだ在庫があるので、32と34用の二本を製作です。
プロペラシャフトは構造自体は複雑なものではありませんが、エンジン内部と同じまたはそれ以上の回転数になりますので、とても高速回転になる重量物です。
それで振れは大きな振動に即つながり大変危険です。
振動の少ない軸は非常にシルキーな乗り心地につながりますので、快適性にも大きな役割があります。
それで振れ精度にはとても気を使っています。
R32~34までのGT-Rは等速ジョイントとユニバーサルジョイントが両方とも使用されています。
等速ジョイントはなかなか複雑な構造です。
今回使用する部品類を準備しました。
溶接熱によって大きく伸び縮みをしますので、振れ精度の悪化につながります。
それで溶接後の計測と修正は欠かせません。
回転バランス修正を行い振動チェックと振動低減を行います。
回転バランス後に仕上げ部品の組みつけを行い、完成しました。
32,33,34はすべて長さが違うので間違わないように注意が必要です。
最後にシャーシブラックで綺麗に塗装をして仕上げです。
でもこうしてみると金属肌もなかなか捨てがたいものを感じます。
重量を計測したところ、9.1kgと9.2kgでした。
純正軸は二軸構成ということもありますが15kgほどあるので、ワンピース構成になって相当な軽量化が達成できています。
溶接にも振れ計測にも大きな集中力が必要で一本仕上げるたびに激しく疲れてしまいますが、GT-Rの部品供給のためにこれからも頑張りたいと思います。
Posted at 2020/12/29 18:35:42 | |
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