トラックで有名な三菱ふそうの部品や整備の支店から久しぶりに電話をいただきました。
自動車メーカー直系のディーラーや整備工場など、プロからの信頼もただけるようになって嬉しくもありながら緊張感と重圧もやたら感じるこの頃です。
1年ほど前になりますが、新車で納めた中型トラックが一般道のスピードで振動が起こるということでユーザー様が非常にお怒りでなんとかできるかとお尋ねがあり回転バランス修正を行ったところ収まったということでしたが、同じ現象の車が東北のほうでもあったのでまた回転バランス修正を行ってほしいというご要望を再度いただきました。
今回もお預かりしましたが、何も加工していない純正軸なのに回転バランスが大きく狂っているようでした。
三軸構成になっていて、最後尾の軸が1mくらいのかなり長い軸となっていました。
今回はすべての軸で30g以上のアンバランスが検出され、最後尾の第三軸にいたっては60g弱もあって大変驚きました。
純正重りのほかに大きすぎる重りがつき、何かの間違いではないかと心配になってしまいました。
修正後は1~3g程度の範囲になりましたので、振動現象は解消すると思いますが、製造ラインの問題かもしれず、そうだとしたら同じ製造工場で作られたシャフトを装着している車は結構な台数になるでしょうから深刻ではないかと感じます。
一本が30kg弱ある重さの軸でしたので、これが走行中に大きく振動したら車体を揺する力も相当なものでしょう。
どれだけのトラックが問題を抱えているのか心配がつのります。
Posted at 2021/10/15 22:18:22 | |
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