整備工場に入庫したステージアの4WD用ドライブシャフトのジョイントが破損しているということで修理依頼がありました。
詳しくお聞きしてみると、純正部品生産が終了して交換シャフトが出ず、非分解ジョイントで大変困っているということでした。
お電話いただいて次の日に到着するよう送ってこられたので、修理依頼車両で切羽詰まっていたのでしょう。
早速状態を確認してみます。
ヨーク全体に赤さびがついて、固着して首振りができなくなっており、スパイダー内部のニードルベアリングは摩滅しているようです。
スプライン側は外してみたらかなりひどい状態でした。
反対側のスパイダーはまだ潤滑はギリギリきいているようでしたが、ベアリング、軸部はテカリがありすでに油膜が切れはじめていることがうかがえましたので、このまま使い続けていたらガタかサビが起きる可能性が高いように見受けられました。
非分解ジョイントに組み込まれているスパイダーは規格品ではないのでいろいろな寸法のものがあってぴったりのものがない場合も多いですが、今回は在庫していたスパイダーがぴったり適合してとても驚きました。
スパイダーの組み込み、位置決め固定、回転バランス修正を行いました。
とても細い軸だったのでバランスウエイトをつけるのに若干苦労しましたが、精度のいい位置決めができたせいか大きなウエイトにはならず低振動に仕上げられました。
最近ユニバーサルジョイントのトラブル相談が多いように感じます。
車を大事に乗っている方が多いのかもしれません。
Posted at 2021/10/19 23:35:17 | |
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