セリカ GA61型をお乗りの方から第二軸のオーバーホール作業か可能か、お尋ねをいただきまして、整備工場からシャフトが送られてきました。
セリカGA61型は発売が1981年とのことなので、もう40年超えとなっているようです。特に負荷のかかる可動部の状況はなかなか厳しいものがあるでしょう。
トヨタ自動車 75年史 セリカXX
オーナー様の車両も第一軸は何らかの方法でシャフトごとの交換ができたようですが、第二軸からの音と振動に気づき何事かと見たところスパイダーがひどい状況になってしまっていたそうです。
到着したシャフトを状態確認してみます。
パイプ部分は問題感じませんでしたが、センター側のスパイダーが悲惨な状況になっており、グリス切れからニードルベアリング摩滅まで進み、ガシャガシャと大きく動いて外れかかって破壊一歩寸前でした。摩滅したニードルベアリングの摩耗紛が錆びて周囲を茶色く染めています。
抜き取りのできる状況ではなく、苦労してスパイダーを除去しました。
スパイダーは新品の在庫がありましたので、カシメ方式での固定を外して新品スパイダーに交換していきます。
回転中心を0.01mmくらいまで精密に合わせて回転バランス修正を行い、仕上げの塗装をして完成です。
回転バランス修正は1g以下のアンバランスまで追い込めて振動低下が大きく見込める満足感高い作業ができました。
Posted at 2022/08/14 17:37:00 | |
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