私の業務の中に、車体(モノコックボディー)の加工を行った時の車枠強度測定試験が業務メニューとなっています。
最近もキャンピング用途の車両製作をなさった業者様がいまして、モノコックボディーに大きな穴を開口するということで、応力測定試験の依頼をいただきました。
この試験結果を元に試験成績書を作成しますが、この試験書が改造申請の際に添付する資料となります。
最近二輪車を製作されたという業者様から、安全確認のための強度測定を依頼されました。
しかし、二輪車の場合は、四輪と違って電源の確保や測定器の設置の問題など、四輪とは全然勝手が違います。
そこで、二輪用として使えるように独立した電源が使えるよう電源モジュールを作成しました。
LM338Tという三端子レギュレターを使用したキットを利用し、これに放熱器を取りつけて12V→7.4Vの電圧に調整することにします。
このICは最大で5Aの出力が取れる、小型ながら比較的容量の大きい電源です。
(ただし大きな放熱器が必要なようですが)
リップルの除去率も大変高いので、オーディオ用アンプなどにも適しているようです。
5W出力のアンプをPC用に作成して使っていますが、この電源なしではブーというハム音に悩まされていましたが、この電源をかましたところ、ハム音は皆無となり、静寂そのものになってPC作業中ずっとかけているモダンジャズ系のネットラジオがとても快適に聞こえるようになりました。
今回の使用用途は精密計測器なので、雑音や電圧変動などがあっては性能を発揮できなくなってしまうと思いますので、性能を重視したいところです。
容易したのは作成済みの基板と、ペンティアム時代のCPU用放熱器です。
放熱器はずっと取って置いたものです。
ICを固定すると基板がはみ出てしまうので、金ノコでカットしました。
この放熱器にICと基板を固定するために、穴をあけます。
M3のネジが入るようにしたいので、2.5mmの下穴をあけ、タップを立てることにしました。
インパクトドリルしかなかったので、そんなに力をかけないでドリルとして使うようにしました。
無事に組み込みできました。
配線がまだついていませんが、これから太めのケーブルを探して二輪用の小型シールドバッテリーが使えるように工夫して取りつけたいと思います。
狙い通りに動いてくれるといいのですが…
動作確認できたらどのように製作車両に取りつけようか頭を悩ませるところです。
Posted at 2012/12/10 15:06:47 | |
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