ベイマ 30cmユニット 12GA50型を用いたスピーカーシステムを製作中です。
コツコツとがんばってきましたがやっと佳境にさしかかってきました。
このシステムのコンセプトは、ユニットが発生する強大な振動を完全に制御下におくこと、振動版だけに仕事をさせ、ほかに振動を伝えないことが大きな目的です。
その方法として、角パイプを使ったスチールフレームを製作し、曲げ剛性を木材ボックスと比較して飛躍的に高めることを計画しました。
フレームは溶接構造です。
フレームは二台並行して製作しましたが、外板のMDFの板どりあたりから疲れが出てきました。
一人ですべて進めていっているので、けっこう大変なんですね…
MDFをM10ボルトでとめるので、それの穴が必要ですが、片側あたり100個以上必要になり、
穴あけだけで一日がかりになってしまいますし腕の痛みがはんぱありません。
それで製作意欲がだんだん低下してしまいますので、なんとか意欲を持ち続けるために、片側だけでもなんとか音出しまでこぎつけさせることにしました。
12GA50を取り付けし、接続ケーブルは単線です。
平潟圧着端子で結合します。
重量を計測したところ、小ぶりな大きさではありますが55kgにもなっていました。
アンプに結線し、ピンインシュレーターに載せ、いざ音出しです。
いや~すばらしいの一言です。
まだばらす予定なので、ボルトはきちっと締めていませんでしたが、実力の片鱗をしっかり見せてくれました。
低音はすばらしく軽く、ガラスがビビるようなことは全然ありませんでした。
振動版と反対方向の前後方向の振動はしっかり押さえ込まれていることを実感できます。
MDFの表面は微妙に振動しましが、気になるほどではなく、ボルトでしっかりフレームに押し付ければフレームが吸収してくれそうです。
MJQのヴァイブラフォンのマレットがたたくアタック音は生々しく、ベースの弦をはじく音が頭を突き抜けます。
突き抜けたと同時に次の音が飛んできて気持ちの良いことこの上ありません。
しかし、録音のあまり良くないCDのピアノは貧弱であれっという感覚がすぐにわかり、アラがとてもよく見えてしまうのがとてもスタジオモニター的です。
振動板のみが奏でる世界は本当に甘美なものであることがよくわかりました。
ピュアオーディオでもあり、スタジオモニターの要素も兼ね備えたこれぞ名機という予感をさせてくれます。
繊細なのにダイナミック、音場がふわっと広がり、何も足さない、何も引かないという本当のフラットとはこういうものかと思わせてくれ、目の前がいつでもライブという雰囲気です。
2way以上の複数システムは本当に必要なのか疑わしくなります。
フルレンジシステムのメリットを遺憾なく発揮できるボックスにできたようです。
やっと半分の折り返し地点まできたようです。
あともう一台の製作をがんばる意欲をもらえたので、あと数日のお披露目に間に合うようにしていきたいと思います。
二台並んだときの音はどれほどすごいことになるのか…
恐ろしくなります。
良い音を追求する努力はまだまだ続きそうです。
Posted at 2013/11/09 20:16:06 | |
トラックバック(0) |
音響 | クルマ