珍しい車のプロペラシャフトの依頼をいただきました。
ピンツガウアーという軍用車だそうで、一般道走行程度の回転数で激しく振動が起こるので回転バランスではないかと疑われたそうです。
軍用車なので、高速走行は想定されていないのでダイナミックバランスはとっていなかったのではないかということでした。
この車種用の計測フランジを外注先で製作してもらい、振動台に設置して計測します。
その結果、片側はほとんどアンバランスはありませんでしたが、反対側に40g弱のアンバランスがあることがわかりました。
アンバランスがあると、回転数の2乗で遠心力が大きくなっていくため、軸の回転数が高まっていくほど車を揺らすほどの大きな振動になっていきます。
重い自動車を体に感じるほど揺らしてしまうのですから、振動の力はあなどれません。
バランス修正が完成しました。
パイプ部分が細くて短く、重りが若干つけにくかったのが難点でしたが、振動は大きく低減できました。
ご依頼主の元に旅立ちましたので、装着とご報告を待つのみです。
朗報を願うばかりです。
Posted at 2014/02/04 17:53:38 | |
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