ランクルのプロペラシャフトをダブルカルダン加工しようと考えて、中古シャフトを入手してありました。
ダブルカルダンジョイントは一般的なユニバーサルジョイントを向かい合わせたような形をしていますが、シングルカルダンジョイントと比較してかなりレベルの高い等速が実現できるようになっています。
車高をかなり上げるとプロペラシャフトの角度がついてきますが、ジョイントの角度がきつくなるほどゴーというようなペラ鳴りと呼ばれる現象が目立ってきます。
これは不等速性によってジョイントの大きな負荷がかかっていることを示す音です。
ダブルカルダン化するとかなり角度をついてもベアリングに無理がかかりずらくなるので、ペラ鳴りなどの現象が改善され、燃費も大きく伸びるなどの事例が報告されています。
入手してあった軸はHDJ81V型の軸です。
長い期間使われていたものと思いますので、ダブルカルダン化の前にスパイダーを新品にしてリフレッシュしておきたいと思います。
フロント側を今回の作業します。
古いスパイダーを抜きましたが、リヤと違ってなかなかスムーズに抜けず、手こずりました。
トヨタ部品共販にてスパイダー新品を購入しました。
フロント軸用で、リヤ用とは大きさなどかなり違いがありました。
プレスで抜き取り、組み付けをします。
検索するとスパイダー交換の記事がいろいろと出てきますが、ハンマーでたたくなどの記事がほとんどです。とても大きな力でヨーク穴にカップが締め付けられているので、そう簡単には抜けません。あまりハンマーなどで叩いていると精密に作られている部品が壊れてしまいそうですので、プレスは必需品だと思います。
組み込んだら内側の溝にCリングをはめて抜け止めとして完成です。
引っかかりは特になくスムーズに動くようになりました。
グリスのヌメーっとした若干の抵抗感ある動きの感触が心地よいです。
リヤのシャフトはすでにスパイダー交換が済んでいるので、あとは先端にダブルカルダンに取り換える加工をするのみとなります。
Posted at 2017/02/14 17:34:30 | |
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