マツダ ロードスターはライトウエイトスポーツというふれこみで1989年に発売された軽量級の車です。当時はAE86などとともに大ヒットしたそうです。
ロードスターは息の長い車とはいえ、やはり発売当時から数えると30年程度にもなり、経年劣化している部品も多く出ているはずで、プロペラシャフトもその一つと思われます。
ロードスターのシャフトもカシメ方式が使われていますので、スパイダーの交換ができないため渋くなったシャフトは修理せずに交換が前提とされています。
今回ロードスター 平成5年式 E-NA8C型(BPエンジン 1800cc)、5MT車のシャフトが入手できたのでカシメ方式の再生に取り組んでみました。
全体写真
両側のジョイントを外します。
寸法計測に使いますのでできるだけ壊さないように外しますが、交換前提になっていないためカップが一番上まで抜けてこなくて大変難儀しました。
なんとかスパイダーを取り外し、穴径にぴったりのスパイダーを組み込みました。
なんとトヨタなどに使われているサイズがドンピシャでした。
左右両側のヨークにスパイダーの組み込みをして精密に芯出ししてから固定し、回転バランスをとりました。ウエイト溶接のため塗装をできるだけはがします。
スプライン部とフランジ部ですが、シャーシブラックで塗装してとても綺麗になりました。
純正軸の回転バランスは許容範囲の中となっていてあまり追い込まれていないようです。
一本のみに手間暇をかけられる町工場では時間がかけられますので残留アンバランスも1g以下に抑えることも可能です。
重いものが回転していることを感じさせないスムーズな軸になってくれます。
首振りも軽くなり、摩擦損失も少なそうな感じに仕上がりました。
スパイダーの故障などで軸を探している方にはぜひお勧めします。
Posted at 2017/09/28 19:09:58 | |
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