2020年04月08日
先日AE86型第二軸シャフトのリビルド作業依頼をいただき、作業を行わせてもらいました。非分解式ジョイントのスパイダー交換と回転バランス修正作業です。
起こっていた症状は運転中の速度域全般で感じる車体ごと揺らす不快な振動とうなり音だったそうで、かなりの期間悩まされてきたそうです。
以前の投稿記事をご覧になっていただきお問い合わせをされたとのことで、症状軽減に私ののめりこんでいることを役立たせることができて大変ありがたい限りです。
作業を行って試走をされて感想を送っていただけました。
● 高速域からの減速(アクセルOFF)時の振動・唸り音はまったくといって良いほど解消された。
● 作業前は振動が大きく、体感で引っかかりがあった感触も無くなった。
● 5速2100~2800回転での振動は依然残ったまま。
どうやら低速域でプロペラシャフトの回転が、ある一定の回転数の時のみ振動を感じるようだが、依頼前と比較すれば振動する回転域は狭くなった。
今回二軸側のみのご依頼だったので、一軸側が抱えているかもしれない問題はそのままになっています。それで振動はまだ残っているようですが、それでも以前の症状は大きく改善された様子を伝えてもらえました。
純正状態だから大丈夫というわけではなさそうですので、振動等の症状を抱えておられる方に参考になるかもしれません。
特にプロペラシャフトは検証をする方法が少なく、手がつけられないままデフやミッションなどの大変な部分をオーバーホールしても症状が収まらないということも多いようです。
振動というのは大変厄介で確実に直るかどうかはなんともいえませんが、プロペラシャフトが疑わしい場合もあるかもしれません。
Posted at 2020/04/08 23:58:55 | |
トラックバック(0) |
自動車部品 | クルマ