海を隔てた遠い北国の地よりフロント側のジョイント破損による交換作業のご依頼がありました。
ランクル40系(HJ47型)というとても年代物の車だそうです。
フランジのボルト間寸法が70系以降と違っていてとても戸惑いました。
到着しましたので外観の確認を行いましたが、うっかり写真を撮り忘れていたようですので途中からです。
ジョイントはWカルダンの要の機構が破損したようで、固定部分がなくなっていてガシャガシャと大破壊していました。
これでは走行もままならなず、異音や振動もひどかっただろうと思われます。
もう一つ問題になりそうだったのは、伸縮するスプライン部にヒット跡があったことです。
破損ジョイントを摘出し、同じ長さにして新品ジョイントに交換しましたが、回転バランス修正を行いはじめてすぐからスプライン部のヒット跡が効いてきてしまいました。
ただよく見るとヒットしたヘコミだけではなくメス側のスプラインも若干カタカタとしていてガタが少々感じられました。
スプライン根本の振れも非常に多かったので少しでもましになるように振れ修正を行いましたがそれでも限界があったようです。
これのおかげで回転バランスが全然カチッと決まらず、ウエイト量も非常に大きく何度もやり直してかなりの時間をかけることになってしまいました。
納得できるまで追い込むにも限度があり、仕方なくできる範囲のところまでよいという了解を得て終了となってしまいました。
大変心残りですが、走行自体は元通りできるできるはずです。
ジョイントの再生はできたので、振動がわずかですむことを願うばかりです。
Posted at 2022/04/11 20:14:38 | |
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