大型トラックや建設機械の整備・加工を行う業者様から木材破砕機用プロペラシャフトが大きく振動をはじめたということで、回転バランス修正のご依頼がありました。
このシャフトは一年半ほど前に預かったことがあるシャフトです。
使用中に破断して自社でパイプ交換して修理したのでバランス取りをしてほしいということで大型トラックディーラーからご紹介いただいた会社でした。
木材を投入すると回転刃が砕いてチップにする機械に装着される軸だそうですが、エンジンから直にこのシャフトを介して刃に接続されていて、こんなに太くて重いシャフトを2500rpmくらいで一日中回転させているそうです。
今回は以前に行った回転バランス修正の重りが使用中に外れて飛んでしまい、振動少なくスムーズに回転していたものがいきなり大きく振動をはじめたそうです。
とても強い力でねじられるシャフトはウエイト飛びは時々見られる現象で、強くねじられるたびにウエイトを固定している溶接部に負荷がかかって疲労していくのだろうと思います。
大型トラックや建設機材に使われるシャフトの大きさと重さにはいつも驚かされます。
今回のシャフトは70kgほどありました。
乗用車は1~5kg程度のものが多いので、ものすごい重厚感です。
フランジの直径も200mmほどあります。
激しい振動で曲がってしまったのか、中央部付近には500g近いウエイトがついてしまいました。
加工で直すわけにもいかず、バランス作業だけで修正ということで仕方ありませんでしたが、それにしてもひどいウエイトです。
最終的には両端とも2g程度まで調整して終了としました。
Posted at 2022/07/19 00:32:21 | |
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