デミオ12穴インジェクター流用②
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
アース端子の固定ボルトを外し、
ボロ布を敷いてレギュレータを外したところです。
と言いたいところですが、実はボロ布を敷くのを忘れてインジェクター周辺はガソリンでびちょ濡れです。圧を抜いたとはいえ燃料ラインにはガソリンは残っていますので気をつけてください。レギュレータのOリングを外します。
2
緑のマルで囲んだ2か所のボルトを12mmのメガネレンチで外しつつ、黒いスペーサーを落とさないように気を付けて、ボルトとスペーサーを外してください。
もしこのボルトを外す前にインジェクターのコネクタが外せるようだったら、外しておきます。向きによって外せないものは、デリバリーパイプを引き上げた後でも構いません。
3
デリバリーパイプを引き上げ、インジェクターをデリバリーパイプから引き抜きます。
外していないコネクタがあったらこの時に外します。
デリバリーパイプからインジェクターを引き抜くときもガソリンが垂れてきます。ボロ布を敷くのを忘れずに。
同じ作業をやった人の中には、インジェクター先端のインシュレータがエンジン側に残り、ばらばらになりながら引きはがした、インジェクターの穴に、ばらばらになったインシュレータを落とさないか気を遣ったとコメントしている人もいました。
私の場合は幸いにもすべてのインシュレータがインジェクターに付いてきました。一度インジェクターに付いてきたと思ってもそのあとポロッと落下することもあるようです。
心配な人は、デリバリーパイプを少し引き上げインジェクター先端が見えたら、養生テープで先端をカバーしてしまえば、インシュレータの落下を防ぐことができると思います。(私はやりませんでしたが…)
それにしても汚い、既に修理済みですが過去のエンジンオイル漏れの痕跡だと思います。(シリンダブロックとシリンダヘッドの間から漏れていた。)
4
先端は30年経っている割に綺麗でした。
5
もう必死だったので途中の写真が残っていません。写真を撮ったのは、デミオのインジェクターが取り付いて、デリバリーパイプのボルトが締め付けてある状態でした。
インジェクターのOリングに何も塗ってなかったので、デリバリーパイプを押し付けても、なかなか入っていきませんでした。エンジンオイルを塗るとか、シリコンオイルを塗るとか書いている人もいましたが、ガソリンが通る場所なのでどちらも嫌だなと思い塗りませんでした。
1か所ずつデリバリーパイプの上から力をかけると、少しずつ入っていきました。
デリバリーパイプのボルトを締め付ける前に、コネクタの取り回しだけチェックしておき、ボルトを締め付けてからコネクタを嵌める方が安定して嵌められると思います。ボルトを通すときに、黒いスペーサーを取り付けるのを忘れないようにしてください。
デミオのインジェクター部分の写真をネットで探すと、コネクタはきれいに上を向いています。私のクルマはコネクタの向きがバラバラでした。1つ穴では向きは関係ないのかもしれませんが、デンソーテクニカルレビュー(関連URL参照)によると、12穴の場合は6穴ずつの2つのグループに分かれていて、大きな2本の噴射を観察できるようです。(Fig.1参照)おそらくNA6のインジェクターは、A type1jetで、DY3W/DY5Wデミオは、C typeの12穴ストレートノズル2jetだと思います。1jetが1本の噴射、2jetが2本の噴射という意味です。2jetの場合、取り付ける向きが90度違うと、上下に噴射しているものと左右に噴射するものが出てきてしまう、ということになります。Fig.2を見ると、コネクタを上向きにしたとき、上下の噴射になっていることが分かります。やはりデミオと向きを揃えるべきでしょう。ただし、シリンダヘッドカバーのボルト取付部と近いので、場所によっては完全に上向きにできないインジェクターもありましたが、極力上向きに揃えました。6枚目の写真も併せて見返すと、1番と4番は真上にできましたが、2番は反時計回りに5度よけて、3番は時計回りに5度よけている感じでした。
6
ここまでくれば、もとに戻していくだけです。
燃料圧レギュレータに新品のOリングを取り付け、ボルト2本を締め付けます。
アース端子のボルトを締め付けます。
7
PCVシールラバーをヘッドカバーに挿入し、PCVバルブを挿入します。
PCVホースにホースバンド2個を通しておいて、ホースを嵌めホースバンドを取り付けます。
綺麗で気持ちいいですね。
ホースには白い点が打ってあります。この点が打ってある方が、インテークマニホールド側です。
8
最後にエアバルブのOリング(ダブルDリング)を取り付け、ボルト4本締め付けます。Oリングが引っかかる小さなツメのようなものがあるのですが、意外と収まりが悪いというか浮いてくるところがあって、バランスよく浮いてこないように取り付けるのに手こずりました。ボルトを締め付けている間に浮いてくるといけないので、エアバルブを手で押さえつけながらボルトを締めていきました。
バッテリーのマイナス端子を取り付け、ダイアグコネクタのF/PとGNDを端子つきの電線で接続します。
まずはエンジンをかけず、IG ONにすると、F/P(フューエルポンプ)の点検モードになり、燃料が送られます。フューエルポンプの回る音がすると思います。デリバリーパイプやインジェクター周辺からガソリンが漏れていないかしっかり確認します。数十秒ほどたったら一度キーをOFFにして、ダイアグコネクタから電線を抜きます。
いよいよエンジンSTARTです。
無事一発でかかりました。
アイドリング回転数がおかしい場合は、下記手順で調整します。
以下整備書まま。
1.エンジンを暖機する。
2.エンジンを無負荷状態にする。
①シフト位置を中立(=ニュートラル)にする。
②ステアリングを中立にする。
③全ての電気負荷をOFFにする。
④電動ファンが作動している場合は、停止するまで待つ。
3.アイドリングの状態が良好であることを確認する。
850±50rpmならOKです。
おかしいときは、ダイアグコネクタのTENとGNDを電線で接続し、スロットルボディーにあるアイドリング調整ネジをドライバーで回して調整します。調整の途中で電動ファンが動きだすと、アイドリング回転数が上がってしまうので、ファンが止まるのを待ってから、また調整します。
実際走り出してみると、すぐ違いを感じました。発進が滑らか!トルクが上がった。エアコンONでも、エアコンOFF??と思うくらいです。
2回くらい給油したら、パーツレビューで燃費の結果も報告します。
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