野望という名の妄想3

前回のアウディの場合は先立って約束していましたから、
全く緊張無かったのですが、此方からの来訪で様子見なので
気負い感200％。

駐車場はパッと見２か所しか空いておらず、
駐車するとハイブリット用のチャージャーが付いています。

（此処不味いのかなでも他解らんし、取り敢えず受付してもらう時に
聞いてみよう。）

数歩歩きだすと奥から若手の営業マンが走ってきました。

（やっぱ此処不味いのかな。）

以前同僚がリコールでヤナセにカマロ持っていったらそこ不味いんで
此方に止めてくださいと端っこを指定された話が思い出されます。
ヤナセはアメ車のイメージ悪いんで見える所に置いて欲しくない感
バリバリだったとか。（苦

聞けば問題なく、要件を知りたかったそうで早速

「直ぐ買うわけでは無いのですがネットで見て２００万位の中古が有ったので来ました。」

と伝えました。前もって確認するのも考えたのですが未だ買える状況に
無いし、どんなお店か知りたかったのが正直な所。

「今、調べますので少々こちらでお待ちください」

店内に案内されました。　対応して頂いたのは副店長のＫさん。
なんでも近くのプール上に止めて有り、少し持ってくるまで待ってほしいとの事。
なんか悪い事したきがしました。わざわざ準備を急にさせてしまった訳ですから。

「実は30年近く前、中古で北米仕様の944に乗って居た事が有りまして・・・」

正直に状況を話しました。門前払い覚悟で。まあお店がお店なので
急に失礼な態度に切り替わる事は有りませんでしたが。

で現車が来て見せて貰ったのですが、
シートに滑り込む時、（ああ、944もこんな感じだったなあ）
等と思いましたが、ハンドルに手を伸ばした瞬間
「！（944同じ匂いがする！）」
シフトに手を伸ばせば位置は多少違えどさほど
受ける印象は変わらず。サイド・フロントのシールドの位置感、屋根の高さ
もうね。極めつけはセルモーターの音まで同じ。何というか、十数年ぶりに会った
昔の彼女がその時の印象のままエレガントに成って居るっていうか。感無量でした。
ノスタルジックな感傷だけでなく良いんです。

多分、試乗もさせてくれたと思いますが、あえて試乗せず。
突然契約書持って帰って家族崩壊しかねない。（笑

見積の制作もお断りしました（大体解ってますしね）
個体はもともと顧客からの下取りで程度が良かったので店舗で
販売する事にしたとの事。

ただ長期在庫車と成り、引き取った時より店舗の保管状況の方が悪いかもとか
正直なお話を伺えました。この年式なので保証は付かないですが
ディーラーとしての最低限のチェックは通っているのでそんなに
壊れる物では無いとのコメントも頂きました。（これは人によって基準が
異なるので騒ぐ故障の範疇はそれぞれ違うので何とも言えませんが）

で一番うれしかった話しは、

「多分こういう低年式の個体は中々でなくなっていますし、直接のご縁が無くても
他店で購入されたポルシェの面倒は見させて頂いていますので遠慮せず
ご来店ください。」

勿論、ディーラー車限定でしょうが、心強いお言葉でした。

ここで買わずとも　再来、有りですね。