自分が最近作っているのは
アナログ・アンプです。
トランジスタを主に使っています。
(正確には、初段J-FET、以降はパイポーラトランジスタ)
真空管アンプもアナログアンプですねー
アナログアンプは
こんな波形をほぼそのまま、増幅します。
しかし正確に増幅するのは非常に難しく
微妙に波形が変わります。
これが音質として影響します。
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デジタル・アンプは
波形を1と0の値にして、モノすごい速さで1と0を切り替えます。
↓ この波形はDSD(Digital Streaming Data)信号です。
これを出力するのがデジタルアンプです。
DSDは
疎密波とも言える波形です。(縦波ともいう)
アナログ波形をデジタル表現したPCMとは根本が異なります。
↓ この図がわかりやすいかな?
わかりますかね〜
波の捉え方そのものが異なるのです。
CD等で使用されているPCMはアナログ波形を近似させた
デジタル信号なのです。(横波をデジタル近似させたモノ)
それに対してDSDは、音そのものを縦波として捉えて
超ウルトラスーパー高速で0と1表現しています。
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(ここから無駄に長いので読まなくて可w)
前にチラリと説明したかもですが、
最近のAC/DCアダプタ = スイッチング電源も同じです。
疎密波で制御しています。
100Vを超高速でON, OFFして必要な電圧になるとOFF
足りなくなるとONして作り出しています。
これを電圧では無く、音波形の通りにON, OFFすると
デジタルアンプになるのです。
音量はどうやって?
「1」信号の時の電圧を変えれば良いのです。
例えば、
音量が小さい時は0.5Vを「1」とします。
音量が大きい時は2.0Vを「1」とします。
そうすれば音量も変えられるでしょう。
単純な方法なのですが、
かなり最近まで超高速で
「スイッチする事」ができませんでした。
半導体素子/技術の進化で可能になったのです。
もう一つ
「低ノイズ」でスイッチする事も難しい話です。
使用している電源を「スイッチでON,OFF」しているだけなので
とても効率が良いのが特徴です。
だから、最大出力が大きいのが特徴でもあります。
スイッチをONし続けられれば、100%の効率ですからねぇw
実際は制御系で電力を消費するし、ON,OFF素子での消費は
ありますが、今までのアナログアンプでは考えられないくらい
効率は良いのです。
勘違いしてほしく無いのは
効率が良い ≠ 音が良い
つまり音が良い事とは直接関連が無い事です。
全く異なる次元の話しですから。
現にデジタルアンプはフィルターを通さないと
ノイズだらけで聴くに耐えないそうです。
結局、最終的にはアナログ回路で良い音が出せる
メーカーでなければ、まともな音にはならないでしょうね。
フィルター回路はほぼアナログですからねぇ。
どこかの会社が怖ろしく汎用性が高く、
割安で高音質なフィルター回路を
全世界的に拡めたりすれば別ですけどw
Posted at 2020/06/26 18:05:53 | |
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