
普通に考えたら、そんなバカな!?
ですが、ハイパワーターボ車は有り得るな〜
と気付きました。
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まず、そんなバカな・・・
部分の説明です。
エンジンオイルの
粘度を上げる
と言う事は、とりもなおさず
フリクションの上昇
です。
抵抗が増える訳ですから、パワーはエンジンオイルに喰われる方向です。
普通に考えたら硬いオイルを使用すると言う事は
・回りにくくなる
・トルクは細くなる
つまりパワーダウンする。
その代わりにオイルがクッションとなり、
壊れにくくなる。
となります。
だから、そんなバカなって
思っちゃうのです。
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しかしハイパワーターボモデルは有り得ると考えました。
その理由は、
圧縮漏れです。 (圧縮抜けかもしれません)
どういう事かというと・・・
エンジンは適度な非常に微小な隙間を持ちます。
隙間が無かったら、エンジンは固着して動かなくなってしまうからです。
この隙間をクリアランスと呼びます。
この隙間=クリアランスは、そのままだと隙間風が吹きてしまいますが
エンジンオイルがその隙間風を防ぎます。
コレがエンジンオイルの
・密封作用 (気密性の確保)
です。
普通のエンジンなら、この気密性に大きな問題はありません。
しかしハイパワーターボエンジンは
「高いターボブースト」が掛かります。
言い換えると、
倍近い/またはそれ以上の気圧の空気がシリンダーに
入ってきます。
ソレを更にピストンが圧縮していく訳です。
圧縮比1:12なら12倍なんでしょうかね。
その時に軟なオイルだと、その気圧に耐えられなくなります。
↓ こんな風に隙間風が通ってしまうかも?!
ソコでエンジンオイル粘度を硬くして、隙間風を防ぐと
圧縮抜けが起こりません。
その分、エンジンはパワーを出すことが可能となります。
特にハイパワーターボモデルですが、
NAでも高圧縮モデルでも同じでしょう。
エンジンオイルを硬くして、パワーが出るという事は
こういう事では無いか、と思います。
(事実はパワーが抜けてしまうのを、抑えているが正解ですが)
P.S.
圧縮抜けのような時に硬いオイルを使用するのは理解できます。
しかし、何でもどんなモデルでも5W-50のような硬いオイルを
薦めるショップも中にはあります。
これはとても簡単で「壊れない」ようにしているんです。
そして高いオイルなのでショップも儲かります。
考え無しで客にこういうオイルを薦めるショップは
正直好きになれません。
粘度は純正+αくらいなら、
純正指定の1番軟らかいので良いはずです。
低速トルクも出るから運転しやすいし、
回転上がりも少し早めだからパワーも上がるはず。
エンジン保護低下のリスクが高まるから、
オイル管理をしっかりするべきですが。
(管理出来ない方々は、粘度高めの方にしておくのが良いです)
Posted at 2021/10/30 10:55:04 | |
エンジンオイル関連 | クルマ