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イイね!
2009年08月05日

熊野古道 3日目 大雲取越

 そしていよいよ熊野古道中、もっとも難所である大雲取越へ。大雲取越では
小口から那智までを、越前峠、石倉峠、舟見峠という3つの800m級の峠を越えながら結んでいます。和歌山県による地図では、歩行距離14.5km、標準歩行時間5時間10分、標準所要時間7時間。

 前夜から雨だったにも関わらず、当日はまたしても曇り。昨日よりさらに長丁場の上、大雲取越もリタイヤできない。ただ、胴切り坂と呼ばれる大雲取越の最難所は小口からすぐのところにある。2km前後進む間に600mも登る急勾配が延々続く上り坂だけど、疲労しないうちにこの坂に臨み、この坂さえクリアーできたらあとはなんとかなるようにも思えた。子雲鳥越で自信もついたし・・・。

 子雲鳥越も大雲鳥越も、その登り口はこのように民家の間にあります。


 登り始めてすぐのところにある円座石(わろうだいし)。修験者の手によると思われる3つの梵字が彫られていて、それぞれの字が本宮大社の阿弥陀仏、速玉大社の薬師仏、那智大社の薬師仏を表しているとされます。


 楠の久保旅籠跡近くにある苔むした地蔵。熊野古道を代表する有名な景色。この景色を実際に見ることができて、本当に良かった。


 胴切り坂。ここは噂に違わず難所でした・・・。写真のような石畳の登りが延々続きます。職業やら理屈やら一切関係ない。ただ自分で足を前に出して登るのみ。会話をしている余裕もなく、ひたすら一生懸命登っていると、気が付かないうちに雑念がなくなり、こころが洗われたようになります。これこそが修験道なのでしょうね。


 途中、「雲取」の名に相応しく、まさに雲の中を歩くような感じでしたが、そのお蔭で美しい光芒を見ることができました。


 前夜の雨で、道中の一部は石畳に水が流れ、小川のようになっていました。歩きにくかったけど美しかった。



 ゴールの那智大社近くにある那智の滝。



 この日も、道中僕たち以外にほとんど人はおらず、全行程のなかですれちがったのは2組だけ。同じ方向に歩いた旅人はなし。そのために、何か事故でもあったらという不安は多少生じた一方で、人から離れて大自然を満喫することができました。
 奥さんと僕で歩くペースも違ったけど、喧嘩などをすることもなく^^、奥さんも僕も転んだりはあったものの仲良く無事に踏破できてなにより。それにしても奥さんが思ったよりがんばったのには驚いた。

 こうして普段の生活に戻ってみると、熊野古道にいたのが夢のようです。本当に自分たちがあの熊野古道を歩いたのだろうか・・・実感がない。歩き終わったときにはまたいずれ歩きたいなんて思いもしなかったけど、ブログにまとめながら振り返ると様々な景色が思い出されてきて、また歩きたいなあという気持ちがしみじみ湧いてきました。後鳥羽上皇は34回も行幸したらしいから、僕たちもあと1-2回ぐらいは歩きたいなあ・・・ん、目標が小さい^^?



*備忘録もかねて、当日の行程をまとめておきます。



小口 7:30 ~那智 15:30 徒歩


那智の滝前 16:20-(熊野交通バス 勝浦駅行き 470円)-那智 16:40

JR那智駅 17:00-(ホテル送迎バス)-ホテル17:20

宿泊 休暇村 南紀勝浦

 食事は舟盛りつきで悪くなかったけど、温泉は加水、再加熱でいまひとつ。子供が多くて、大人2人の旅の宿としてはちょっと落ち着かなかった。


 けど、たぬに会えたのでよしとするか。
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Posted at 2009/08/05 21:14:02

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この記事へのコメント

2009年8月8日 22:52
こんばんわ初めまして(・∀・)
地元の方なので(三重県側の熊野
ですが(;・∀・))目にとまって拝見させて
もらいました(>▽<)熊野古道で歩いた事の
あるのは八鬼山を遠足みたいなので半ば
強制連行で歩かされたくらいです( ;∀;)

熊野の山は静かでしょう(=゚ω゚)ノ
マイナスイオンいっぱいです(=´∇`=)
でも暗くて木がそそり立ってて明るい
感じではないのです。初めて入った人は
圧倒されるって言います(;・∀・)
熊野は最近言われる「里山」みたいな
人と山が相容れるとこはないのです(ФДФ)
山は神様のいるところです(・▽・)b 熊野の
クマ、隈(辺境の地)という意味と、カミという
意味があって、神さまの居ましますところ。
らしいです(以上 学校で習った事)
四国四十八箇所は生者が回るとこ
西国三十三箇所は死者が回るとこって
言われてます。なので実家の方では死んだ
人はお遍路姿の白装束にワラジを履き
杖をもたせてもらい、傘をかぶって、カバンを
を持ち(三途の川代と個人の必需品を入れる)
荼毘にふくします。49日かけて西国をまわり
極楽浄土に行くのです(*ΦωΦ)ノお遍路なん
て大変じゃないか!と思っていたのですけど
それは幸福でイイ旅なのだそうです(以上
坊さまの話)長くなりましたが旅の補足に
なれば幸いです(=´∇`=)
コメントへの返答
2009年8月9日 0:34
 サバネコさん、ども。はじめまして。地元ならではのコメント、ありがとうございます。とても興味深いです。

 熊野古道が、浄土への道と捉えられていたことは理解していたのですが、それが生者にとってだけではなく、死者にとってもそうだということは知りませんでした。

 昔は、四十九日などといった伝統には、ただ単に古臭いとか、形式的だとしか感じていませんでした。
 でも最近は、それらの儀式が、残された親族が気持ちの整理をしていく機会として重要なのだと思うようになってきました。

 サバネコさんのご実家のような風習というのは、とても熊野らしいですね。しかもそれが幸福の旅と言われると救われますね。

プロフィール

「Don't judge a book by its cover http://cvw.jp/b/280515/40190783/
何シテル?   08/04 18:52
大学時代に1991年式V-Specialを新車購入し、現在まで維持しています。またファミリーカーは、パサートW8、W204Cクラスを経て、2017年からレクサス...
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