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土星@どいのブログ一覧

2019年10月21日 イイね!

なかまちモーターショー2019をふり返って…

なかまちモーターショー2019をふり返って…10月13日、今年も楽しみにしていたこの日がやってきました。ただし今回は今までと違います。
























そう。参加する側として出るのです。先月の遊佐町クラシックカーミーティングは当日まさかの故障でイベントデビューが果たせなかったため、今回に賭けていました。
しかし、あろうことか開催予定日に各地で猛威を振るった台風19号の通過が重なってしまったのです。同日に県内陸部で予定されていた他のカーイベントも軒並み中止になり、正直今年中はデビューできずに終わるのでは...と思い始めていました。

思い返せば前回も台風の通過が重なってましたね…





とりあえず、1日前倒しで車内などを磨きました。遊佐の時は雨且つ突然の故障、今回は台風。やっぱりイベントには出たくないのかな…? 私がついてるから大丈夫だよと、なだめながらの作業でした。
心配なので、シャッターが飛ばされないよう重石をして当日を待ちます。

そして迎えたその日…



















念願のイベントデビューを果たすことができました!!










今までは眺めて楽しんでいたクラシックカーイベントの場に、初めて自身の愛車と共に立つ感動たるや言葉にできません。
しかも地元のイベントでその瞬間を迎えられた事が本当に嬉しかったです。





というわけで当日は幸い雨風も朝方のみで、イベントは無事行われました。
しかし、やはり台風の影響で遠方からの参加車の大半がキャンセルしたらしく、展示場所は清水屋横の通りのみという異例の小規模さとなりました。
ただ、そのおかげで1台1台をじっくり眺めやすく、デボネアも初参加の車種だけあってかなりの注目を集めました。当日来てくれたみん友さんや、他の知り合いの方々にもようやくお披露目できたので良かったですね。





前述のキャンセルの影響で、参加車は国産車よりも外車が多数を占めるという今までにない異例さ。その中でもやはりミウラは圧倒的な存在感でした。サンバーのダンプも年々派手になってきてますね。





イベント終了後は、市内でデボネアが似合うと常々感じている場所を巡ってみました。これもお迎えした暁には是非やってみたかった事です。
見物客の一人が、昔は市内でもそこそこ見かけたという話をしてくれたので、デボネアが新車で買えた当時、これら写真のような光景が実際にあったかも知れないと思うととても感慨深かったですね。

規模は小さくなってしまいましたが、自身にとって記念すべき回となった今年のなかまちモーターショーも無事閉幕しました。
個人的ベストな1台は… 今回だけはデボネアにあげてもいいですか?


この度の台風19号で被害に遭われた方々には心よりお悔やみを申し上げると共に、一日も早く元の生活に戻れるようお祈りしています。




~~余談~~



当日、デボネアと共に展示した物の一部。8月のドライブで撮った写真を広告風にしてみました。セフィーロとデボネアの関係に気づいた人はいただろうか…?



お昼は会場近くの川柳にてワンタンメン。このイベントは参加費1000円の代わりに、市内で使えるラーメン券600円分がもらえるのでお得です。
Posted at 2019/10/21 18:28:04 | コメント(0) | トラックバック(0) | カーイベント (県内) | クルマ
2019年09月28日 イイね!

あきたオールドカーミーティング2019をふり返って…

あきたオールドカーミーティング2019をふり返って…秋田市街中心部にある複合施設「エリアなかいち」内で毎年8月に行われているイベントです。私は3年前に初めて見に行ったきりでしたが、今回いつものみん友さん達からのお誘いを受け先月18日、再び足を運びました。













規模は小さいながら会場の雰囲気も良くて見やすく、フリーマーケットのブースもたくさん出店されるのでなかなか見応えのあるイベントです。
何より一番の目玉は、西部警察のレプリカ車両オーナーさん達によるオリジナルのコスプレ寸劇。車自体は他のイベントでも展示されているのをよく見かけますが、こうしてオーナーさん共々劇中さながらに活躍する様を初めて見た時は衝撃且つ新鮮でしたね。

さて今回の演目は…





新潟から逃亡してきた爆弾魔の犯人が、エリアなかいちに爆弾を仕掛けた!
至急現場に急行せよ!!





秋田県警の初代アコードパトカーが登場! お約束で段ボールに突っ込みます。
因みに3年前の演目では、本編同様に230セドリック スタンダードがベースのパトカーが使われていました。





330セドリックに乗って松田刑事も到着。





そして始まる、犯人との激しい銃撃戦!
と、その時…





テーマ曲にのってサイレンを響かせ、マシンX登場!





そして現れた大門団長。ショットガンを放つ姿がカッコいい!!





犯人が爆弾を投げてきた!





必死に足で導火線の火を消す松田刑事。





その隙に犯人の身柄を確保! 爆弾の解除方法を吐かせようと、迫真のやり取りが続きます。





必死に解除方法を探る松田刑事。果たして間に合うのか…!?



解除に成功!





ついに逮捕され連行される犯人。そして後片付けをし始める大門団長…





事件はこれで一件落着。一同颯爽と会場を後にしていきました。

出演した車の台数が多かった3年前に比べると若干地味ではありましたが、途中台詞が入ったり目まぐるしく展開が変わったりと、今回も素晴らしかったです! 司会者のツッコミも相変わらず冴えてました。


寸劇のレビューが長くなりましたが、改めて当日気に留まった参加車達を...




今回の特別企画がホンダ車の歴史という事で、2輪から4輪まで往年のホンダ車が勢ぞろいしていました。青いモンキーに付いたサイドカーは人が乗るための物には見えませんでしたが、何用なんでしょうか…?





寸劇で大活躍したアコード。特別企画に合わせての出演だったんですね。
劇中では隠されていましたが、正体は交通指導車。ナンバーが2ケタでしたが、元からこの仕様だったんでしょうか? もちろん、今回の個人的ベストな1台です。





バモスホンダとはまた違った可愛さがたまらないダイハツ フェロ―バギィ。元から希少車で滅多にお目にかかれないだけに、動いているのは初めて見たかも。





今や同じ位珍しい日産 キャブライト。とても綺麗でした。





やはり動いている姿はなかなかお目にかかれないルーチェ ロータリークーペ。流麗なプロポーションにうっとり。





エスクード…と思いきや、なんと左ハンドル! 北米仕様のサイドキックでした。よく見るとボディー形状もだいぶ異なります。





今やすっかり北東北のイベントの名物? いすゞ BXD30Eは今年も健在でした。





3年ぶりに再会したフローリアン。





この"こんがり具合"を保つのもなかなか難しい気がします。





帰りは個人的に小学生以来となるセリオンタワーや、オタチューやトイザらスを巡ったりと楽しいひと時を過ごしました。なぜかイベント終了予定の16時より早くお開きになってしまったので後半は慌ただしかったですが、相変わらずの寸劇を楽しめただけでも十分良かったですね。来年も行けるかどうかわかりませんが、これからも楽しみなイベントです。



~~余談~~



セリオンタワーにある説明版で初めて知りましたが、秋田港にも軍艦を利用した防波堤があったんですね。船体は既に撤去されて残っていないそうですが、今も面影が残るという現地の様子が少し気になりました。





Posted at 2019/09/28 16:55:58 | コメント(0) | トラックバック(0) | カーイベント (県外) | クルマ
2019年08月10日 イイね!

酒田港 艦艇広報2019をふり返って…

酒田港 艦艇広報2019をふり返って…令和になって最初の艦艇広報が今年も8月3~4日に行われました。祈りが通じたのか前回のような悪天候にはならず、2日間とも快晴に恵まれたので良かったです。(通じ過ぎたらしく2日とも猛暑日でしたが…)
なぜか艦名がなかなか告知されずかなり焦らされましたが、今年は珍しく、且つ有名な艦が来てくれましたよ。












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今回やってきたのは訓練支援艦『てんりゅう』。 遠隔操縦できる標的機を飛ばして護衛艦の射撃訓練を行うための艦です。
もちろん初来港で、なんと定係港の呉から直接やってきました。





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バラスト水で虹をかける『てんりゅう』さん(笑)。
この周辺は風が涼しく、マイナスイオンもたっぷり出てそうでした。





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それはさておき艦上へ。全長106mと小ぶりなだけあって後部甲板も小さめ。格納庫もヘリが入りそうな大きさではなく、あくまで標的機の整備用といった雰囲気でした。見た目は他の護衛艦とほぼ同じですが、エンジンがディーゼルエンジンのため特有のアイドリング音が響き、少し違和感を覚えます。速射砲も付いてはいますが、万一標的機が突っ込みそうになった時に撃墜するための用途がメインだそう。





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こちらが訓練に使用する標的機……の手作り模型。安全上本物は展示できないのでしょう。 『よしたか』は製作者の名前でしょうか? 説明も非常にわかりやすかったです(笑)
「高級」なだけあり使い捨てではなく、使用後は念入りに分解洗浄して再使用されるそう。




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他には艦付属のボートによる港内クルージングも行っていました。ただしこちらは事前応募で選ばれた人が対象。時々急加速も披露し、かなりスリルがありそうでした。




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もう一つの目玉。今回初展示の16式機動戦闘車です。
7月にトミカプレミアムでモデル化されたのが記憶に新しい (それで初めて知りました…) ですが、実物は非常に迫力がありました。これで高速道路を走ってきたというのだから、想像するとカッコいいです… (因みに大特扱いなので制限速度は80km。本当は100km以上出せるらしい。運転席は砲塔向かって左下の小さなガラスが3枚ある部分。なので前方視界は最悪です。)




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海自の隊員の皆さんも、普段滅多に見る機会が無いそうで熱心に説明を聞いていました。




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砲塔旋回と砲身上下も見せてくれました。ゴツい鉄の塊のような砲塔がスイスイと軽やかに回る様はただただ凄かったです。エンジン音も大迫力でした。




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製造銘板。三菱製なんですね。





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他には87式偵察警戒車と82式指揮通信車が展示。82式の方は古いコマツのロゴが残っていました。コマツの軍用車撤退とだいぶ古くなった事もあり、今後の去就が気になる車両ですね。





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お馴染み高機動車。今回じっくり見ましたが、エアコン無いんですね。おまけに後部座席は幌から当日の熱気が降り注ぐ状態。思えば過去、同じ位暑い日にすれ違った事がありますが、後ろの隊員の方々が本当に辛そうな顔で乗っていたのを今ここで思い知る事になりました…。




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ブレーキも珍しいインボード式。ハブリダクションを採用してる関係で必然的にこうなるんでしょうね。となると、民生版のメガクルーザーもこれなんでしょうか?




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こちらも毎回展示の73式中型トラック改救急車。実は2日目に熱中症で倒れた人が出て、消防の救急車が到着するまでこの中で応急処置を行っていました。今は無事に回復されたでしょうか…?
いつも来ているのはそういう事態も考慮しての事だったんですね。





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2日目の最後は、当日合流した友人たちの愛車と共に『てんりゅう』さんに敬礼!
酒田に来てくれてありがとう。2日間お疲れさまでした。

さて来年はどの艦がやってくるのか、今から楽しみになってきます。





~~余談~~





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トミカプレミアムの16式と実車との並び。
発売後しばらくして実車がやってくるというタイムリーさに感激し、是非とも撮ってみたかったのです。
高機動車の方は車体に乗せての撮影を快諾してくれました。




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今回もいました連装砲ちゃん。やはり乗組員の私物で、嫁がせるために連れてきたもう1体は早々と貰われていったそう。





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今年も見られた警備艇『はぐろ』ちゃんとの並び。今年新造された『まや』型護衛艦2番艦の名前が『はぐろ』に決まった事もあり、いつか酒田に来港する機会がある時は是非とも「母娘共演」が実現するといいです。
Posted at 2019/08/10 18:55:12 | コメント(1) | トラックバック(0) | その他乗り物 | その他
2019年08月10日 イイね!

運命の出逢いは突然に…

運命の出逢いは突然に…
私とデボネアの出会いは、小6の頃までさかのぼります。初めて読んだ旧車雑誌にちょっとだけ紹介されていたのがきっかけでした。最初はこんなクルマがあるんだ程度に思っていましたが、中学に上がった辺りからそのミステリアスな雰囲気を持ったデザイン、生まれる前の年まで22年間も作られ続けた事、大きく見えて実は5ナンバー規格に収まる事などに惚れ込み、将来絶対に乗りたいクルマと決めました。高校時代、一人で列車を乗り継いで行った日本自動車博物館で初めて実車と出会った時は感動しましたね。2年前の舟形でついに現役と遭遇できたのも記憶に新しいです。

惚れてから約20年の間色々な事があったりまた知ったりで、私の中のデボネアのイメージも変化していき、最早現実の嫁に等しい存在にまで膨らんでいました。そんな事を頭の片隅で想いながら日々を過ごしてきた去年10月、県内の旧車イベントでよくお会いしている知人の方から急に電話が入りました。

「県内でデボネアを売りたがっている人がいる。興味があれば一緒に見に行くか?」

詳細を聞いたところ、色はなんと希望していた黒色。すぐに現車確認の予定を立てて現地へ向かう事にしました。

…奇しくもその電話が入った日は、昼食を共にした友人とデボネアの話題で盛り上がっていた所でした。











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2018/10/14. 県内某所
売り主の方に案内された倉庫の中に、そのデボネアは佇んでいました。




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走行距離は年式の割に少なく、エンジンも1発でかかる状態。ボンネット先端のみ錆穴があり、塗装を引っかいた落書き傷もありましたが、これらは売り主が直してくれるとの事。
色もさることながら、地味に憧れていたサターン6エンジン搭載の5ナンバー仕様。そしてマニュアル車。更にオーディオとスピーカーは過去に後付けされていたらしく、配線がしっかり準備されている……

…運命の相手は、なんとも身近な所にいました。




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2018/11/4. 2度目の現車確認
この日はなんと、倉庫周辺のみながら仮ナンバーを取って試乗しました。普段乗っているアルトとのあまりの感覚の違いに、喜びよりも緊張の方が大きかったですが、なんとかエンストさせずに走らせる事ができました。


その後はアルトの面倒を見て下さっている友人の助けを借りつつ、必要な書類や申請などを含めた購入手続きを進めていき、次の年を迎えました。




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2019/6/9. 最後の現車確認
4月に懸案だった保管場所の問題が解決し、その報告も兼ねて行ってきました。
整備が終わり、ナンバーが付いたデボネアは初めて出会った時とは見違えるような美しさでした。売り主の方曰く、エンジン、足回り、燃料系統など走行のために重要な部分は徹底的に仕上げたそうで、頭が下がる思いでしたね。





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6/24.納車
この日は生憎の雨模様でしたが、地元ナンバーへの名義変更も無事終わり、陸送先の自家用協会から保管場所となるガレージに自ら運転して入庫。この時もやはり、感動より緊張の方が大きかったです…
ついに手元にやってきたデボネア。不束者ですが、これからどうぞよろしくお願いします。




~~余談~~




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3度目の現車確認の際に見せて頂いた抹消登録証。これによると、新車から平成4年まで県内のとある会社で使用された後、あの倉庫でずっと眠っていたようです。
前述の走行距離を見るに、元々あまり走る事のないクルマだったのでしょうか?
Posted at 2019/08/10 18:53:33 | コメント(3) | トラックバック(0) | その他クルマ関連 | クルマ
2019年07月18日 イイね!

箱根登山鉄道の旅

箱根登山鉄道の旅小さい頃に絵本で知り、ずっと乗りに行ってみたかった箱根登山鉄道。中でも、その絵本で主役だった最古参車両、モハ1形、モハ2形は特に気になっていました。ところが今年に入り、モハ1形の中でも駆動装置が未更新の吊り掛け式で人気のあった103-107編成 (通称サンナナ) が今月19日を最後に引退し、残りの車両もモハ2形共々来年度に引退予定というニュースが入ってきたのです。初乗車ながら今まで好きだった車両の乗り納めであると同時に、路面電車以外で現役の吊り掛け式旧型電車に乗れる最後のチャンスと考え、先月21日、初めて箱根の地へ足を運びました。













前日の20日夜に出発。2月以来の新宿行き夜行バスは今回庄内交通の車両が当たりました。エアロエースの夕陽号は地味に初乗車です。
夜行バスも4度目で睡眠対策も覚えた事、今回は座席間に仕切りカーテンが設置されている事もあって、行きの車中でもしっかり眠られました。



アニキが歌うこの曲を聴いて気分を高めつつ、一路新宿へ…









当日早朝。無事新宿に到着。
まさか今年、立て続けにこの景色を拝む事になろうとは… ただし今回は通過点。すぐ小田急に乗り換えます。





自身二度目となる小田急で箱根に向けて出発! ちなみに一度目は専門学校時代の2007年、当時東海大にいた中学時代の旧友を訪ねに行った時でした。何も考えず各停で向かったらあまりの遅さで、旧友からもなんで快速に乗らないんだとメールが来て、急遽途中で乗り替えたっけ… あの頃は5000形などの旧型も多くが現役で面白かったですが、今やすっかり顔ぶれも変わってしまいましたね。





懐かしの東海大学前駅を過ぎ…





箱根湯本駅に到着。今までテレビや雑誌でしか見た事がありませんでしたが、いざ訪れてみると景色も良く想像以上にのどかな場所でした。こちらもいつか温泉目当てに訪れてみたいですね。
1日乗り放題の切符を買い、いよいよ乗車です。





ホームへ入ると、お目当てのサンナナがちょうど側線に待機していました。
元は登山鉄道開業時の1919 (大正8) 年にアメリカ GE製の機器を用いて製造されたチキ1形で、1950年に車体と機器を更新し現在の姿になりました。その時から数え今年で約69年目。チキ1形の時代も含めてなんと約100年目です。





ペアを組んでいたのはモハ2形108号。こちらの元は1927 (昭和2) 年にスイス ブラウン・ボベリ製の機器を用いて製造されたチキ2形で、1955~57年にかけてモハ1形と同様の更新を受け、後にサンナナ以外のモハ1形を含めた全車が現在一般的なカルダン駆動方式に変更されました。スイスが生み日本が育て上げた車両です。
箱根登山鉄道とスイスの繋がりは開業時まで遡り、開業にあたって参考にしたレーティッシュ鉄道とは姉妹鉄道の関係にあります。その縁の一つであちらでは「箱根登山電車」の文字が車体に書かれた機関車が走っているそう。





発車を待つ間に、モハ1形の104-106編成がモハ2形109号を従えてやってきました。こちらは106号が1950年代の塗装を復刻した青/黄色を纏い、109号が昭和初期の塗装を復刻した緑色と、なんとも賑やかな編成になっていました。とりわけ109号の色合いが美しく、白黒で撮ってみるとこれがまたいい雰囲気…!

余談ですが、これら旧型車両は冷房が無いためホーム入線前に「今度の列車は旧型車のため冷房がありません」とわざわざアナウンスされます。これを聞いてがっかりするか、目を輝かせるかでその人がわかるような気がしますね…(笑)





サンナナもホームに入線し、いよいよ乗車。車内はシートこそ張り替えられてはいるものの、板張りの壁がレトロな雰囲気を醸し出しています。天井と窓の間にある飾り枠のデザインにも歴史を感じますね。製造当初から残る部分はもう皆無だそうですが、車外からでも目立つ運転台の手ブレーキハンドルは、もしかすると当時の物なのでは...と思わせる形状です。





そして出発! 予想以上に急な勾配や、個人的に二本木駅以来の体験となるスイッチバック、連続する急カーブと、強羅まで本当に楽しい40分間でした。吊り掛け駆動の唸りも物凄く、まさに箱根の山に挑むかのような迫力は他の車両には無い素晴らしさでしたね。正直、これだけでも引退するのが惜しく感じられました。





沿線はちょうど名物のアジサイが見頃で、写真は撮れませんでしたが大平台駅のアジサイ畑は特に見事でした。サンナナの雄姿とアジサイを写真に収めるためか、この日はここでカメラを構える人を大勢見かけました。





強羅からは、思えば今まで本格的なのには乗った事がなかったな…と、早雲山駅行きのケーブルカーにも乗車。ホームに設置されている沿革の説明板で初めて知りましたが、4代目となる現在の車両は1921 (大正10) 年に開業した時と同じメーカー (スイス フォンロール社) 製で驚きました。





なんと駅が周辺含め大規模な工事中で、拝めた景色はこれがやっとでした。本来はここからロープウェイで芦ノ湖方面へ行けますが、箱根へ出発する少し前に大涌谷周辺の火山活動が活発になった影響でこちらも運休。そのせいかはわかりませんが、辺りは硫黄の香りが漂っていました。
芦ノ湖の海賊船も見てみたかったのですが、前述の件と時間が足りない事もあり、今回は諦めざるを得ませんでした。





強羅から折り返し、昼食目当てに宮ノ下駅で途中下車。有名な富士屋ホテルに立ち寄りたかったのですが、残念な事にこちらもまさかの耐震補強工事中で入れず… 完成は来年の夏頃との事。





同じく気になっていたホテル直営レストランのカレーを頂こうとしたところ、やはり一人旅にはきついお値段でした…。とりあえず、玄関前の庭園を背に停まっていたクラウンがなんともカタログ写真チックだったのでパチリ。





こ、これは…! 自家用のロープウェイがある事で知られていた晴遊閣大和屋ホテルもここだったんですね。6年前に閉業して久しいですが、貼り紙にはいずれ再開予定である事が記されていました。果たしていつになるのでしょうか…?





結局、昼食は途中にあるラーメン屋『麺 398-1 (サンキューハチノイチ) 』で頂きました。ラーメンではあまり見かけない種類の野菜にチャーシュー代わりの鶏肉という具、全粒粉入りのかなり硬めな中太麺と、地元ではまず見かけないタイプの独特な味でしたね。鶏ベースの醤油スープは少ししょっぱかったです。





箱根湯本駅に戻りしばらくすると、ちょうどサンナナが運用に入ったので再び強羅まで乗ってきました。今度こそ乗り納めです…





ただ、そのせいで予定していた帰りの列車に乗れなくなったため、急遽ロマンスカーを使い新宿へと戻りました。展望車付きではありませんでしたが、自身初乗車となるロマンスカーはとても快適でしたね。特急券も思っていたより安く、最初からロマンスカーで往復すれば良かったかも知れません。





深夜近くになっても全く人通りが衰えない駅前通りを横目に、帰りのバスへと乗車しました。







ありがとうサンナナ。やっと乗りに行く余裕ができたと思ったらもうお別れだなんて。むしろ、2020年という節目の年を前にするまで現役であり続けるとは思ってもいませんでした。
この記事を書いているうち、その日は明日に迫ってしまいました。最後の時まで何事もなく元気に走り切って、そして願わくば来年引退予定の姉妹共々、この世に姿を留めてくれる事を切に祈っています。
100年間、本当にお疲れさまでした。





~~余談~~



その他の車両にも乗車でき、1000形ベルニナ号は強羅からの下りで、2000形サンモリッツ号は宮ノ下までそれぞれお世話になりました。新型の3000形アレグラ号は乗車の機会は無かったものの、その姿を拝む事ができました。今後はこの3000形がモハ1、2形の後釜として増備される予定で、長年馴染んだ箱根登山鉄道の顔ぶれは大きく変わる事になりそうです。




強羅駅前にあるホテル『季の湯 雪月花』。ここはかつて、両親が新婚旅行で訪れた時に泊まった『強羅ホテル』があった場所。両親曰くとても古い建物で、特にエレベーターの階数表示器が針式だったと聞いていてずっと気になっていた物件でしたが、1998年に廃業し既に跡形もない事がわかりました… 建物は1938年の建築だったそうで、そのエレベーターも恐らく当時からの物だったと思われます。針式の階数表示器は日本自動車博物館でオブジェとして飾られているのを見たきりなので、いつか現役で動いている物を見てみたいですね。


Posted at 2019/07/18 20:56:51 | コメント(0) | トラックバック(0) | 鉄道 | 旅行/地域

プロフィール

「@頭でっかち さん この鉄道の場合、沿線の道路が整備された事に伴う自動車の台頭が廃線の原因でした。そう遠くない将来、ガソリン車も蒸気機関車のような存在になっていくのでしょうか…? まだまだ課題は多いし、他の選択肢もあるわけなのでどうなっていくのかはわかりませんが…」
何シテル?   06/30 00:16
アルトとデボネアに乗っています Twitter:< https://twitter.com/debo6486 >
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