磨いてコーティングしてすべすべにする
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
![](/images/icon_difficult_on.svg) 初級 |
作業時間 |
12時間以上 |
1
外観を整えるのも整備のうちよね!(強引
年末の大掃除感を出したくてガチめのやつ用意。
主目的は洗車キズと細かい水アカ取り。
ついでに深めの線キズも薄くなるといいなーという期待もあったり。
手でやれって?いやでーす。
コーティング剤は5YEARS COAT Premium
2度がけする以外は従来の無印品と使い勝手が変わらないという理由で選びました。
あと、めっちゃすべすべします。マスキングテープ付かない。
塗装屋の天敵ですね。
もうねー、こいつには仕事で酷い目に遭ったけど私は気に入りました。
PremiumでこんなだとExcellentってどうなるんだろ。
2
寒いけど朝から洗車して鉄粉取り。
水仕事する時は薄手のゴム手袋が手放せません。
荒れた手がふやけると車に色々付いちゃうんで。
この時使った鉄粉除去パッドはPITWORKのやつ。
スプレーミスト除去パッド グローブタイプ KF790-6GLVE
水が冷たいと粘土やパッドは硬くなってキズが入りやすいです。
そこでバケツにぬるま湯溜めてじゃぶじゃぶ、くるまなでなで。
お湯が熱すぎるとゴム状のなにかが車にべっとり付くのでNG
3
水を拭き上げながら気になるとこをチェック。
写真では洗車キズが多数ありますね。
更に、ちょっと分かりづらいですが深めの線キズもいくつか。
台風来た時に倒木したやつの枝が掠っちゃって気になる木🌳
写真には映り込んでいませんが細かい水アカも多数。
4
ワイパーやカウルトップに粉が被ると面倒なのでマスキング。
モール類はパスで。当てないよう気を付けて磨きます。
本当は全体的にゴムや樹脂部分をマスキングしたほうが良いのよ?
でも相手は30年選手であることを忘れちゃいけません。
パッと見の綺麗さとは裏腹に劣化が確実に進んでいます。
古い車のモールにうっかりテープ貼ってしまった後あるある
テープを剥がすと糊跡が付いて取れない。
モールがテープに付いていって千切れる。
最近のSUV風味の車もフェンダーやステップなどに素地の樹脂パーツがよく使われますよね。
あれは新車でも高確率でテープ跡が付いたりするんで気を付けて欲しいところ。
5
ダブルアクションポリッシャーにロングウールバフ、3Mのウルトラフィーナ5949
細かい水アカを取ってるうちに洗車キズも消えるかなという感じの組み合わせ。塗装への攻撃力はあまり無い。
磨きに使う道具は
塗色、クリアの種類と状態、手元にある資材、個人的な使い勝手、どの程度で仕上げるか、によって変わります。
いろんなメーカーが機械やらバフやらコンパウンドやらを出しまくってるので、組み合わせ無限大。
とにかく、初めてなら使ってみるまで分からないというのがこの仕事の怖いところ。
この組み合わせでこれは消せた、あれは消えない。なんかギラギラするみたいな経験を地道に積み上げていくしかありません。
ほんとにあれこれ試すしかないんです。
6
ダブルアクションポリッシャーにディンプリングケーキ(スポンジ)、ウルトラフィーナ5969
ロングウールバフの目を消しつつ艶を出して仕上げる組み合わせ。
道具の組み合わせ無限大だなんて、乱暴なこと言って終わらせるのもどうかなと思うので…
コンパウンドの切れ味を左右する要素はいくつかあって、
切れる要素⇔切れにくい要素に分けますと
機械: シングルアクション⇔ダブルアクション
バフ: 厚み 薄い⇔厚い
硬さ 硬い⇔柔らかい
毛足 短い⇔長い
キメ 荒い⇔細かい
コンパウンドの粒子: 荒い⇔細かい
これらをカタログなどに載ってる組み合せ表などを参考に組み合わせます。
極端な組み合わせはしないように。
例えば荒目のコンパウンドとキメ細かいスポンジみたいな。
そんなのロクなことになりません。
他には磨き進めるとコンパウンドの粒子の大きさが変わっていくだとか、ポリッシャーの回転速度どうするだとかは作業性の問題なので、切れ味には関係ないですね。
とにかくこれらの切れる、切れにくいを上手く組み合わせていくわけです。
当然ですが切れれば切れるほどキズを消しやすくなり、バフ目が深く入り、塗装への攻撃性も高くなります。
そういうわけで、1発でスッキリ綺麗にとは中々いきませんから、数段階に分けて切れ味を調整して仕上げていくんですね。
それに加えて、人間側の力加減とかパッドの当て方、角度とか動かし方とかそういった要素もあるので、他の人が勧めた道具で自分も同じように仕上げられるかどうかは実際に試すまで分からないと思って下さい。
かつ、塗色とクリアの種類と状態次第ですからね。
7
全てのパネルに一通りウールバフ通したあとの粉まみれ具合がこちら。
コンパウンドの粉がボディの隙間へ大量に…
DIYだと磨きよりこの粉を落とすのが大変だったり。
エアガンやブロワー使えばすぐ終りますが、家にそんなものはない。
このときやってはいけないのがこの粉を湿らせること。
濡れたウエスを使ったりすると収拾つきません。
粉を払えるエアツールが無い場合は、乾いたウエスで地道に粉を払い落として、ボディの隙間に水を勢いよく流し込むようにして洗車するのが無難でしょうかね。
8
地道に粉を払い落として洗車しましたの図。
うっとりするほどツヤツヤ。
でもうちの地域だと長く持たない運命(´・ω・`)
とりあえずまた明日。
9
ー 2日目 ー
横にいっぱい入ってた薄い洗車キズもだいたい消えたようですね。
写真に映らないだけでほんの少しあります。
水アカはどうにもならんやつやった(白目
まあ、表面はだいぶ滑らかになったのでよし。
全体を脱脂してコーティング作業へ。
10
2液型のベースコートぬりぬりー。
時間が経ったら何も拭かずにそのままトップコートぬりぬり。
それが乾いたら濡れたウエスに仕上げ剤付けてふきふき。
すぐさま別の濡れたウエスを固く絞って端から端まで拭き上げ。
更に別の乾いたウエスで端から端まで通すように拭いて仕上げ。
これでめっちゃすべすべになります。
いったい何が起こっているのか。
ちなみに手順書には決められた時間乾燥させろとか、もっと色んなウエス用意して拭けとか書いてましたけど、私はちょっと省きました。( ´_ゝ`)
11
あえて拭き残してみたの図。わかりづらかった。
わりと拭きスジとか残りやすいんで、丁寧に拭き上げる必要があります。
拭き残しとか言語道断。時間が経ち過ぎると取れなくなります。
それはつまり、拭くのに時間がかかるので液剤を連続して塗り過ぎると修羅場になることを意味しています。
ペース配分に気を付けましょう。
それにしても不思議ですね。
足付けもされてない塗装の表面に頑固に食い付くなんて。
食い付きを良くするために溶剤の力で塗装に何かしらの影響を与えているという見方が自然なのかなと思ったりします。
しかも綺麗に拭き上げたら自分達の目には見えなくなるくらい薄い膜になっちゃって。
物性もへったくれもない、表面処理レベルですよ。
これが何ヶ月も屋外の過酷な環境に耐えるんですから、大したもんです。
12
結局、朝から始めたコーティング作業はお昼をだいぶ過ぎたあたりでようやく終わったのでした。
1人でのんびりやってたらこんなもんかな。
慣れてない人はもっと時間かかるかもしれません。それと体力も気にした方がいいですよ。
私は数年ぶりにやって少し疲れました(:3_ヽ)_
なにはともあれ、車は綺麗になったので気持ちよく年明けを走り出せそうです。
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