DBA(1R15)の事は嫌いにならないで下さい!!(ターボチャージャー交換失敗)
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DBA
「知っているか?みんカラのBMW乗りは3つに分けられる」
「金にモノを言わせる奴」
「他人を参考にしながらできる範囲で維持整備する奴」
「いいかげん(無謀)な奴」
「この3つだ。」
「あいつ(alpaca)はーー」
………
2
ずっと置いていたターボチャージャー交換をやっていきます。
先にお伝えしておきますが、真似はしないでください。この整備は失敗しています。
ディーラーなどで同様の整備経験がある者以外にはかなりハードルの高い作業です、やってはいけないです。どれくらいやってはいけないかと言うと不倫くらいダメです。後戻りできなくなります。
用意したモノ
新品パーツ
①ターボチャージャー本体
②オイルリターンラインおよびフィードラインのOリング
③クーラントと純水
④ターボチャージャーとエンジンブロックの間に噛ませる金属製のガスケット
⑤Vクランプおよびガスケット
この辺りはrealoemで品番が出るのでお調べください。
用意すべきだったモノ
①狭小作業に適したラチェットハンドルなど
②リフト
③時間
④まともな精神状態
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事前作業
①フロントジャッキアップ
②アンダーカバーを外す
③インテーク、ブーストパイプ、インタークーラーを外す
④インシュレーターを外してクーラントを排出
ここまでを行います。この作業とサブタンク交換、ホースバンド新調だけで午前が終わりました。
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次にフィードライン、リターンラインを外していきます。
トルクスT25くらいで2箇所止まっています。
結構硬いので抉りながら外します
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リターンラインは下側から外します。
オイルが垂れるので注意。、こちらも2箇所。この辺りから手持ちの工具では不安感が出てきていました。
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フィードラインはメチャクチャ錆びてました。ターボ本体のサビが移った感じです。
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それぞれを綺麗に清掃してOリングを取り替えます。旧Oリングは意外と弾力を保っていました。
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次にバッテリーのマイナス端子を外します。
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下に潜って触媒外すのに邪魔なやつを外します8mmくらいでした
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触媒に繋がるプラス線を外します。13mmです。線は触媒のホルダークリップに止まってますので、外して垂らしておきます
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触媒を固定保持するホルダーのボルトを外していきます。13mm?くらいを2箇所。E13くらいのトルクスで2箇所止まっていますが狭小スペースにもかかわらず66Nmのキチガイトルクに加えて上の1箇所は放熱板を外さないと絶対にアクセスできません。時間の都合でホルダー撤去は諦め、ずらす作戦に。これが失敗の元でした。
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触媒とターボの嵌合部のVクランプを外してターボ本体に移ります。ディープめのソケットで4箇所、外す順番は奥から数えて2番目、3番目、1番目、4番目の順で外します。締め付けトルクは中二つが10Nm、外側が16Nm。
ナット自体は固着もなく、すんなり外れます。
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ターボ本体はエンジンブロック下側のクランプストリップにハマってるだけでボルト留めは先ほどの4箇所のみ。左側に倒してエンジンブロックから外します。この際、アクチュエータやコンプレッサー部に力を加えないようにして下さい。
と、書きましたが実際には外れません。
びくともしません。最初は手ではずそうとしましたが無理です。ハンマーで叩いても外れない。仕方なく上側から隙間に浸透するようにWD40を吹きまくってしばらく放置。再度ハンマーで叩いたりエンジンを揺さぶっても外れない。この時点で15時。
ここで思い出します。空手の先輩から聞いたありがたきお言葉。
「おい、人間が出せる打撃の中で一番強いやつ、何かわかるか?」
「エルボードロップですか?」
「アホか反則じゃそれ。」
「答えは蹴りや。片足だけで全体重の質量比2割はあるんや、突きとは比較にならんで」
そうや…俺には蹴りがあるやんけ、って事でアッパーマウント上部や頑丈そうな場所に体重をかけてボンネット内に仰向けに乗ります。空手ではないので踵部分でアクチュエータの基部辺りに蹴りを入れます。4割の力で蹴りを入れてもびくともしません。6割くらいでエンジンが揺れはじめます。エンジンマウントの効果がしっかり感じられます。しかし今はそのマウントの衝撃吸収が邪魔です。8割くらいの力で20数発、頭に来て100%で2発蹴ると、ボキャバキ!!と外れました。
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無事に??
ターボは外れ触媒との嵌合を外します。
ホルダーを外していないので、外れません。下に潜ってマフラー側までボルトを外し、上側に目一杯持ち上げてホルダーからずらしてようやく外れました。
ターボの脱着だけで2時間くらいかかってます。この辺りでもう心は折れていました。
触媒のガスケットとVクランプは新品に交換します。
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いつもみたいにやったー外れた!
とかではないです。作業が大変すぎて怒りしかありません。ウェイストゲートの閉鎖不良です。リコールにならないのがおかしいです。
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新品はピチッと閉まっています。オイルラインの穴が2箇所あるのでオイル差しを行い、指でフィンを回し、オイルを行き渡らせます。ISTAでは専用グリス83192457276を先に17ml添加した後新しいエンジンオイルを添加とありますが、国内では売ってないのでエンジンオイルだけでいきます。Mobil1の0W-40を添加
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ここで致命的なミスを犯します。外れた後ボルト部や接合部の簡単な清掃はしたものの脱脂を行いませんでした。WD40が潤沢についたままです。
時間がないのです、子供を迎えに行かねばなりません。
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新品のガスケットを取り付けます。一応外したモノの向きを揃えて装着しました。部品番号が見える位置で取り付けとありますが、確認する余裕はありませんでした。
そしてターボ本体をクランプに当てて倒すように装着。しかし手持ちのトルクレンチが25Nmからしか計測できない…なので適当に強めに留めます。
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この後の写真はありません、結局夜9時までかかりました。
ターボを取り付けた後は触媒とターボの嵌合(暗闇の中全然ハマらず1時間少しかかった)
クーラント補充と電動ポンプでエア抜き、CTEKで充電しながら行います。
エア抜き中にチャージパイプやらインタークーラーの復元。アンダーカバーの復元
とにかく時間がなくてボルトとかも余りまくり、後日時間がある時に着けるって事で妥協。
エア抜き4回ほど補充も行い、緊張の中でエンジン始動!エラー消えた!
やったー!と思いながら家の周りを試運転。チリチリ音もなくスムーズにエンジンが回ります。しばらくは慣らしで回転数あげないようにしないとなーとか考えていたらポロローン!
!?
冷却水補充してください
ありゃ、と思いながらクーラント補充するとなんか煙たい
!?タービンとエンジンブロックあたりからシューシューいうとる!?
補充してからもっかい始動。
30秒ほどしてからシューシュー甘ったるい湯気が!笑
下を確認、漏れてない…?アンダーカバーつけたから見えないだけ??
あかん、自走不可と判断
これ以上やるとせっかくのターボ(アルミ)がぶっ壊れそう。明日も仕事でもう21時を回っているし妻も半ギレ。ってことで自力での解決は諦めました。
翌日最寄のディーラーに電話、最短で21日入庫、ちょい離れたディーラーだと18日から行けるとの事でそっちで予約しました。レッカーでの入庫なので代車がない。仕方ないのでレンタカーを借ります。長めに8日間借りて11万ちょい笑
レッカー代は保険の特約でタダです。
オリックスでトヨタのノアを借りました。7万キロの個体ですがご機嫌によく走るいい車です!笑
あ〜あ…なにやってんだか😩笑
修理費50万とか言われたら廃車にしてG20買うか。いやもうBMW降りるか笑
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