2017年12月06日
タイヤが熱を持ち グリップするメカニズムを考える。
クルマの走りの良し悪しは この地球の大地とどのように向き合って行くか?と言うことが一番大切なことだと思う。
クルマの基本特性として前後輪の片車軸が操舵輪(前輪駆動車や4WDまたはAWDは駆動輪にもなる。) またもう片方の車軸が駆動輪になり とくに乗用車の場合には後輪は車両追従する車輪となり 原則 操舵はしないのが鉄則です。
尚、原則 操舵はしないと述べたのは近年 4輪ステア(4WS)システムが活用不可欠になったからです。
この4WSについてはまたの機会に!
では本題の大地とクルマが接している大切な部位と言えばタイヤですね。
またこのタイヤが大地に接して 何故クルマがグリップするのか?と聞かれ答えの多いのが「摩擦抵抗」と言われる方が多く見られます。
しかしタイヤメーカーが見るタイヤのグリップ現象は 路面のアスファルトの突起をどのように包み込むか?摩擦による磨耗をどのように抑えるか?が一番の大切なことだとも言います。
これによりタイヤはアスファルトの突起目を多くつかんでグリップしているのです。
そこにはタイヤと路面が当たるトレッド部が適当に柔らかくなくてはなりません。
これらの現象を裏付けるのがタイヤが磨耗するとトレッド面のゴムが薄くなり アスファルトの突起を包みこめなくなり クルマがスリップする訳です。
ではこの磨耗を補うためにタイヤメーカーが苦心していることは次の2つです。
タイヤ熱によりゴムを柔らかくして 路面凹凸を捕まえる事。
また一般ラジアルタイヤの溝を磨耗するに従い接地面を広くして 接地面を大きくすることにより路面凹凸を捕まえやすくする。(近年のタイヤはトレッド溝がV字になっているのはこのためです。)
ではここからが本題。
【走ることでタイヤにどのように熱が入るのか?】
この事は4つの方法が考えられる。
1、クルマを走行させて タイヤと路面の摩擦により熱を加える方法。
2、ブレーキの摩擦熱をアルミホイールに伝達させタイヤ内部の空気を温める方法。
3、タイヤの空気圧を低くして タイヤの接地状態とそうでない状態を作り タイヤサイドの変形分子摩擦により発熱を起こす方法。
4、太陽の光熱を利用する方法。
私がこの4つの熱入れで良く使うのが1と2です。
また私がこの2を選択している時の走りは コーナー出口でフル加速をして コーナー入り口は少し長めにブレーキを踏めるようにして 安全旋回速度で曲がっている時です。
後ろから着いてくる人は 私がこんな手前でブレーキを踏むの?と思われるのがこの状態です。
最後にタイヤの熱の冷め方は この時期冬場は路面の低温が原因です。
この時期少し長く停止したら 必ずタイヤを再度温めることをお勧め致します。
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2017/12/06 11:46:11
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