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ロードスターさーぱぱのブログ一覧

2017年12月23日 イイね!

マツダの開発者チューン:貴島スペシャル FC型RX-7開発を語る!!


マツダの元開発者、貴島さんはボディー・足回りのスペシャリストで初代マツダロードスターのボディー&足回りを開発、初代NA8C シリーズ2から開発主査になった方です。


また あのル・マンを制したマツダ787Bのシャシー設計にも携わった人ですねぇ~。

(マツダ787B)



トヨタ86のチーフエンジニア多田氏はこの86の開発に行き詰まった時に、マツダの貴島氏に「スポーツカーの作り方を教えて下さい」とお願いに行ったほどの人物です。

今回貴島スペシャルチューンをご紹介するのは、サバンナRX-7(FC型)のリアサスペンションについてお話します。

サバンナRX-7(FC型)のリアサスペンションは基本設計がセミトレーリングアームと言うもので、乗り心地とアライメント変化が売りな代物でした。

しかしこのクルマのスペックデーターにはマルチリンク式サスペンションと書かれるほどキャンバー変化をさせるように設計されています。

それはまさに4WS機構の初期段階の考え方でした。

[クルマの旋回性能と動作を考える]
コーナーの侵入手前で減速ブレーキを踏み、その減速ブレーキで前輪に荷重を載せて、コーナー侵入時にステアリングを切り始めるのと同時にブレーキング踏力をゆっくりリリースする。

それがブレーキング荷重(前のめり)からステアリング荷重に移行し前輪に車両重量を乗せる。

これに付随してリアタイヤは前輪の行く方向に付いてこようとし、リアタイヤに旋回遠心力がかかり、リア荷重となる。

これが一連の旋回荷重変化の流れです。

ここに4WS機構を取り付けるとより曲がり安くなるのが今回のお話です。

[サバンナRX-7のリアサスペンションのアライメント変化について]
このセミトレーリングアーム式のサスペンションを旋回しやすくする場合、オーバーステア傾向になると曲がりやすくなります。

したがってアームのボディー側の付け根のブッシュに柔らかいゴムを付けています。

するとアーム位相がたわみ、リアタイヤは外側に向くのです。(これを異相舵と言います。)

するとクルマのリアは遠心力に同調し外側に逃げるわけで、オーバーステアになるのです。

しかしこれはコーナーのきっかけに過ぎず、今度はリアタイヤの踏ん張りを出すためにハブケースに先ほどのアームの付け根に付けたブッシュのゴムより少し固いゴムをハブケースの車両前方側にマウントし、前方がイン側に向くと、今度は弱アンダーステアで立ち上がれるようになる仕組み。

これにより高い次元でのコーナーリングを実現出来るようになりました。


[このサスペンションの問題点]
当初、初めて乗るとリアタイヤがふらつく感覚に襲われ、慣れてくると限界性能の高さからだんだんオーバースピードでコーナーを侵入出来ると思ってしまう。

これによりアライメント変化を積極的に行っているために、ひとたびその限界性能を越えると、とてもシビアなステアリングワークとアクセルワークが要求されて来ます。

また、古くなると、このゴムブッシュが劣化して思うように曲がらないなどの問題も発生します。

もしこれからサバンナRX-7を購入されるなら、このへんのブッシュ交換も予算に入れて検討してはいかがかなぁ~と思うさーぱぱなのです。
Posted at 2017/12/23 07:17:25 | コメント(0) | トラックバック(0)
2017年12月22日 イイね!

自動車開発:窓ぎわ族からはいあがった開発者たち。


皆さんは「窓ぎわ族」と聞くと その会社で不要な人間を指す言葉として使われた時代がありました。

そして自動車開発において花形部署と言えば 最多販売台数を売る主力車種を開発することが自動車メーカーでの出世につながります。

今日は、遊園地のゴーカートやバキュームカーを開発していた窓ぎわ族的人達が夢をあきらめなかったお話です。

(日産製ゴーカート)

(遊園地で子供達に運転する楽しさを体感教育していた時代の遺産的ゴーカートです。)

その会社にとって不要とも思われた人達に作れと言われた車両の計画名は「ゼット計画」。

アルファベットの最後の文字、ゼットを意味する。まさに崖っぷちな計画。

遊園地のゴーカートを作ったデザイナーは ある日、優麗なフォルムのクルマをネンドクレイモデルを作る。

ロングノーズ、ショートデッキのそのフォルムは人々を魅力する。

この開発が行われた1960年代は日本がクルマをアメリカに輸出を本格的に開始した頃でもありました。

このころの日本車は悪路走破性能に優れていた反面でアメリカのようにハイウェイで長距離を高速運転をするのには耐久性がなかったのです。

そしてそんな車の質の違いから アメリカの港で日本車たちは埃をかぶり在庫の山となっていました。

そこにアメリカからの養成で、日本車のスポーツカーを開発してアメリカ人をびっくりさせたいと言う提案がありました。

そこでネンドクレイモデルであったスポーツカーデザインが採用された。

開発にはバキュームカーの横斜度25度でも倒れない技術が採用。

エンジンはブルーバードの4気筒エンジンを6気筒にしたL型エンジンの流用。

ブレーキは当時日産で一番 止まると言われたスカイラインのブレーキを採用。

バネはその当時一番重く高級車のローレルのバネを採用。

すべての走りの主要部品が流用品でまかなわれた。

そのスポーツカーの名前は「日産フェアレディZ」です。


問題点は優麗なフロントフォルムには6気筒エンジン搭載は想定外で、身長の高いアメリカ人を乗せるのさえ想定外。

デザイナーと開発者との熾烈な対立が激化した。

デザイナーはクレイモデルにネンドを10㎜ボンネット中央部に盛り、その優麗さを追究した。

くる日もくる日もネンドをこすりは取る作業に、指のマメがつぶれた。

しかしついに完成し、走行実験になると、高速域でのバイブレーション発生。

リアデザインをショートデッキにしたことによる、リアデフが斜めに搭載すると言う当時 日本ならせいぜい70㎞だった時に130㎞時点で発生した。

原因はパワープラントが首降りしてしまうために起きると判明。

デフを左右車輪に対して真っ直ぐにおさめる代わりに燃料タンクの容量を少なくすりと 今度は航続距離が稼げない。

開発者はこの燃料タンクを小さくすることを燃費でカバーしようと、ボディーの強度に関係ない所に穴をあけ(肉抜き)、軽量化することで燃費を向上させたのです。

完成テスト車が完成し、アメリカでテスト中にハイウェイパトロール(日本の白バイ)に止められた。

その警官はスピードオーバーだと言い、またこのクルマは俺の安給料でも買えるのかなぁ~とも聞かれ、テストをするなら郊外のハイウェイでやりなとアドバイスまでしてくれ応援してくれた。

発売当日、アメリカの日産ディーラーには1店舗、2台のフェアレディが配置。

即日に完売。

以後、初代フェアレディZは世界で55万台のセールスをすることとなり今日に至る。

スポーツカーと言うものは、ただ速いだけでは無く、このような泥臭い開発秘話があってこそのものを噛み締めて走るのもまた良いのかなぁ~と思うさーぱぱなのです。
Posted at 2017/12/22 05:57:31 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2017年12月12日 イイね!

史上最悪の出来事、原子爆弾の悪夢から復活を遂げた広島(マツダロータリーエンジン)を語る。


人類史上、最悪の出来事。

1945年(昭和20年)8月6日午前8時15分、広島上空で閃光を放った爆弾の炸裂の瞬間。

広島市内は時間と言う時を止めた。



その三日後に広島赤十字病院の地下に保管されていたレントゲン写真がすべて感光して初めて日本がわかった。

原子爆弾。

約14万人を一瞬にして死に追いやった爆弾です。



しかし奇跡的に比治山が盾となり被害を免れた会社があった。



広島の東洋工業です。

この東洋工業は弱小の3輪トラックを生産するメーカーで、この工場が広島復興の鍵を握る場所になりました。

県庁や病院、避難場所に提供されながら原爆投下後 4ヶ月後から3輪トラックの生産を開始し、広島復興のシンボルとなりました。



[東洋工業の危機]
戦後復興の日本に自動車産業会に激震が走る。

同時、通産省が日本の自動車メーカーを統合し、国際競争力を付けるとの事で東洋工業はトヨタ自動車に吸収されるとささやかれる時代が…。

時の東洋工業(マツダ)は今後、国際競争力に勝っためには独走的な商品力を持たなければならない。

そこで有力な商品であったヴァンケルエンジン(後にロータリーエンジン)開発に着手。



小型、軽量、コンパクトなこのエンジンは世界の名だたる自動車メーカーが開発に着手した。

[ロータリーエンジンの問題点]
電気モーターのようにスムーズに回るエンジンと言う話しを聞いていたのが、低速回転になるとガタガタと振動する「電気アンマー」、オイル漏れからくる「カチカチ山の狸」、ローターハウジング内をえぐる「悪魔の爪跡」など課題山積の代物に開発者たちも落胆をしたそうです。

総責任者の山本 健一氏は、開発の心労から髪は抜け落ち、歯は総入れ歯になるほどで胃にも穴があいた。



しかし、山本氏はネバーギブアップと開発スタッフ、皆に言いながら開発を続行。



他の国産自動車メーカーや雑誌社からは実現不可能なエンジンを開発して、世間を惑わしているまでの悪評をされても諦めない。

そしてロータリーエンジン初の「マツダコスモスポーツ」完成。



世界中の自動車メーカーからマツダの技術力を称賛されました。

1991年ル・マンで総合優勝した、そして国産初優勝の快挙にあのマツダ787B55号車に込められていると思うのです。



あのロータリーソプラノサウンドを聞くたびに涙を流してしまうさーぱぱなのです。



頑張れ日本

頑張れ自動車メーカー。

その牽引役的なマツダに期待するさーぱぱなのです。
Posted at 2017/12/12 02:34:22 | コメント(0) | トラックバック(0)
2017年12月10日 イイね!

2017年 横浜サンタフェスタ参加

今年は東京に次いで 横浜のサンタプロジェクトにも参加させて頂き 楽しいひと時 たくさんのロードスター乗りの皆様と共有することが出来ました。

本当にありがとうございます。

本来 ロードスタークラブオブジャパン(以下 RCOJとします。)での奉仕活動は3つあり オープンカーと遊ぼうプロジェクト(今は無くなりました。) 東京サンタプロジェクト 横浜サンタプロジェクト(以降広島サンタプロジェクト等が立ち上がっています。)があります。

【2017 横浜サンタ(プロジェクト)フェスタ】

横浜にあります マツダR&Dセンターに午前9:00集合

駐車場にて各ロードスターに思い思いの飾り付けを施す。





(私たちのロードスター)


センター内の会議室にてサンタ衣装に着替え。

(今回は嫁さんと娘も参加)


会議室で朝のミーティング



午前10:00にだいぶ早い昼食を支給される。
(崎陽軒のシュウマイ弁当🍱)


出発

横浜市内を回送し 一路 会場までパレードラン


会場の様子








サンタがたくさん居る。笑

その後 子供たち お母さん達を乗せてのイベント走行。



横浜の街は 当日 たくさんの観光客も居て 私達が車内から手を振ると振り返して頂けるのも また嬉しい。

約4回のイベント走行は終了し またマツダR&Dセンターにて 今回イベントに参加していたマツダの社員でロードスター乗りの方々をご紹介。

ノンアルコールのシャンパンで乾杯。

イベントは終了。と思いきや。

意外な方と遭遇。

明日のイベントを手伝いながら会話。

その方はロードスターND型の開発主査 山本さんです。



現在はロードスターのレストアプロジェクトのアンバサダーをされる山本氏 たくさんのお話を聞いて 有意義な時間を過ごせました。

そしてあの伝説のクルマに再開。



オレンジとグリーンのレナウン色に55の文字。

1991年 ル・マンの優勝車

マツダ787B 55号車との再開です。

さすがに夜ともあり あのエンジンのソプラノサウンドは聴けまでしたが 私にとって マツダが大好きになったきっかけを作ったレーシングカー。

身震いがしました。

その後 マツダの役員の方々も居たので ご挨拶と 今後のロードスターについてやロータリーエンジン復活とその環境整備について大激論。

私も熱かったが マツダの方々も熱く答えて頂き より楽しいひとときを過ごす事が出来ました。

今後も 走る喜びを真剣に かつ純粋に取り組むマツダの男達(女性も)にエールを送りたいと思います。


















Posted at 2017/12/10 07:13:44 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2017年12月07日 イイね!

ほのぼのレース 第一回 鈴鹿500km耐久レース


皆さまはレースと聞くと ただ速いクルマだけが優勝するとお思いの方は多いと思います。

しかし1966年(昭和41年)の第一回鈴鹿500㎞耐久レースは何処かほのぼのとするレースでした。

その当時参戦したロータス・レーシング・エランを始め、フェアレディやスカイラインGT、ホンダS600、そして今回の主役「トヨタ・S800」です。

(ロータスエラン)


(ダットサンフェアレディ)


(スカイラインGT)


(ホンダS600)


このトヨタ・S800は非力さでは他のどのクルマより、ぐんを抜いていた。

(トヨタ・S800)




エンジンは水平対向2気筒空冷(2U型)、総排気量:790㏄、車両重量:580㎏、最高出力:45PS/5400rpm、最大トルク:6.8㎏m/3800rpm (参考にホンダS600は直列4気筒水冷(AS285E型)、総排気量:606㏄、車両重量:715㎏、最高出力:57PS/8500rpm、最大トルク:5.2㎏m/5500rpm
)

そんなクルマが誰もが勝てると思わなかった。

ところがこのトヨタ・S800はその持ち味を生かしてトップ集団にいるのです。

それは速さの3つの理由からなる物でした。

当時、鈴鹿サーキットはガソリン給油が最終コーナーからリーダーボードまでの間に6基の給油機しか無く、他のクルマは給油に並ぶ破目に!!

しかしトヨタ・S800は、燃費31㎞/㍑の特技を生かして無給で完走してしまいます。(レーシングスピードでは㍑約9㎞だったと思います。燃費タンクは70㍑に増量。レース終了後約30%の燃料が残っていたそうです。)

またこのクルマは関東自動車工業が設計・製造した物でフロント投影面積が小さく、流線型なフォルムが空力が良い事。

そして何より車両重量が580㎏と軽くタイヤの消耗も少なかった事(その証拠はタイヤはもう一度500㎞耐久レースが出来る程だったそうです。)の3つの要素が優勝の女神に気に入ってもらえたのだと思います。

この事は今のエコカーに通じるものであり、今後のレースシーンやマツダ・ロードスター、パーティーレースでさえ、速さだけでは無い、燃費との戦いになって行く事は紛れもない事実だと思います。

近年のトヨタ自動車のブランドGRでもお手本的存在のクルマです。

トヨタS800 通称 ヨタハチ

愛くるしいフロントマスク


リアは空力形状のファストバックスタイル


ボンネットからトランクにかけて波打つベルトライン

そしてタルガトップ(デタッチャブルトップ)のオープンスタイル

これを見るたびトヨタ86の父親的存在であり またマツダロードスターRFのおじさん的存在でもあると思いませんか?

(トヨタ86)


(マツダロードスターRF)





Posted at 2017/12/07 08:03:40 | コメント(0) | トラックバック(0)

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「@*はる* 軽ミは不参加だったんですね。来年は参加されることを願っております。😃また機会がありましたら爆走のお供にをさせてくださいね!」
何シテル?   05/27 22:35
はじめまして ロードスターさーぱぱと申します。 以前はサーパパと言う名前でみんカラをやらせて頂いておりましたが 携帯電話の機種変更によりロードスターさーぱぱ...
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2021/01/01 21:55:08

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