娘ネタ227:おさんどん

　嫁がインフルエンザで、家事ができなくなりました。
　嫁も娘も病弱なんで、そんなことは今までいくらでもあったんですが・・・

　洗濯をしました。
　乾そうとしました。
　洗濯はとても苦手です。独身自体の一人暮らしも経験があるのだけど、コインランドリーでしたから、乾したことが殆どないのです。
　畳んだこともあまりありません。部屋の隅に延べておくだけでしたから。
　旅行や出張のときに、苦労してどうにかそれらしく鞄に詰め込むくらい。
　洗濯スキルは貧弱なのです。
　それでもそれなりにはできます。
　洗濯が終わった物は、形状で仕分けをします。
　大きい物から順に、目の前の洗濯ばさみから処理します。
　いちいち考えてると進まないので、単純作業に徹します。
　その結果、なんだか芸術作品っぽいものができます。
　とにかく、苦手なのです。ただ、それで生きていけないというほどのこともないので、そのままなのです。

　娘が、いつのまにか物干しスキルを身に付けていました。
　そうじゃないああじゃないと、いちいち文句をつけては、せっかく吊したものを外してしまい、干し直していくのです。

　形や風通しやバランスなど細かいことはどうでもいいから、さっさと乾してしまったほうが速く乾くという主張の僕と、正しい乾し方を頑として主張して頑として譲らない娘・・・
　結局娘がやりたいようにやって、結果、えらい時間が掛かり、夕方になっても乾きませんでした。

　それでも、洗濯物干しを娘がほぼ全てやったというのは、なんかほろりときました。