今回は宿題となっていたアルファロメオのエンムレムの自論について書いて見たい。
ただ、あくまで自論なので、受け売りで他人に話しても責任は取りませんので悪しからず・・・。
昨年、アルファロメオは新型ジュリアの発売と共に34年ぶりにエンブレムを刷新しました。

よりアイコン化が進み、背景はシルバー色に統一されました。
そもそも、アルファロメオのエンブレムはミラノ市の市章を模倣したものであり、右と左のデザインを逆にしたものであります。

この市章はアルファロメオだけでなく、ミラノに本社を置く自転車ブランドにも使われています。

DE ROSA

CINELLI
話を戻しますが、この右側のレッドクロスはエルサレム奪回の為に第1回の十字軍に遠征し、ヒーローとなったジョバンニ・ローがミラノ出身だったことが由来とされています。
そして、問題の右側ですが、当時のミラノを公国としていたヴィスコンティ家の紋章から取られています。
そのヴィスコンティ家の紋章がコチラ

あれっ、と思った方がいらっしゃると思います。
「これ、蛇じゃなくて龍じゃない?」と・・・
実際、アルファロメオの古いエンブレムには蛇というより龍が描かれているのです。

本題に入るまで長くなりましたが、最近のモデルに乗るオーナーはBiscione(大蛇)、旧車に乗るオーナーはSerpent(想像上の動物、地を這う龍)と呼ぶ人が多いのは、このヴィスコンティ家の紋章に由来していると思うのです。
では、ヴィスコンティ家の紋章はどうしてこんなデザインになったのか?というと大きく2説あります。
①ヴィスコンティ家の先祖が領土の森に住む人食い大蛇を退治した為。
②初代ヴィスコンティ家当主オットー・ヴィスコンティが第1回十字軍で戦ったサラセン人(イスラム教徒の総称)の盾の紋章を取ったというもの。
この2つの説のどちらかと言われていますが、私としては①は無いかなと思っています。
なぜなら、ヨーロッパに大蛇は生息していませんので・・・。
そうすると②の説ということになります。

ぽいですよね。
では、このデザインがなせ明確に龍に変化したのか?
それは、やはりヨーロッパには大蛇が存在しなかった為、人を飲み込む蛇=Serpentと変化したのでは無いのでしょうか?
では、アルファロメオの蛇も本当は龍?かと言うとそれは違います。
実は、1969年にGIULIA SUPER BISCIONE 1600というモデルが1970年まで販売されていました。
まだ、エンブレムも龍のように見えて、MILANOの文字も配されていた頃に、アルファロメオは明確に「大蛇」と宣言したも同じことだと思ってです。
ただ、ビスコンティ家としては、Serpentなのかもしれませんね。
と、私の推理はこの通りです。
しかしながら、冒頭の新しいエンブレムはアイコン化の為に紋章としての意味合いが減ってしまった気がします。
シルバーの背景だともう十字軍だともわからないですし、今はどこからどう見ても蛇です・・・。
蛇か?龍か?と議論していた頃の謎めいた感じはもう今のエンブレムには感じられず悲しい限りです。
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アルファロメオ | 日記
Posted at
2017/11/15 22:16:32