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2018年01月03日

基本性能の大切さを教えてくれた車でした

基本性能の大切さを教えてくれた車でした
レビュー情報
メーカー/モデル名 オペル / アストラ 不明 (1993年)
乗車人数 3人
使用目的 レジャー
乗車形式 過去所有
総合評価
おすすめ度
3
満足している点 当時、日本車より劣ると言われ、独製日本車とまで囁かれ、それほど違いなんて無いのかなと思っていました。
しかしそれはドアを開けた瞬間から違っていました。

重くて厚いドア、閉まる瞬間の音も重く、細かいところで日本車との違いを良くも悪くも発散していて、やはり企画した国の主張みたいなものを感じました。

納車されたのは5HBのGL、5MT。何故かというと5MTはこれにしか無いかったからです。
5MTはシフトフィールが良く、縦方向にストロークは長めですが、コクッコクッと決まります。そしてシフトノブを通じてのインフォメーションもロッド式なため細かく伝わってくるのでダイレクト感もあります。だからギアがシフトチェンジを拒むのも判り、無理なシフトチェンジをしなくなりました。回転を合わせてシフトする、当たり前のことかもしれませんが、今までの車はそんなことを考えなくても軽くシフトできました。今思うとミッションに負担をかけていたと思います。
この車に乗ったおかげで、ダブルクラッチの意味がわかり、とりあえずではあるができるようになったのも思い出深いです。
とにかくこれだけで買う意味がありました。
クラッチは軽く、コントロールもしやすいので渋滞も苦にならず、エンジンも低速トルクがあるのでクラッチコントロールだけで発進させられました。

直進性も良く、乗り心地もどっしりとし車格を感じさせませんでした。今までのクルマは100km/hで走る高速コーナーなど怖くてアクセルを踏めませんでしたが、アストラはタイヤが路面に張り付いているかのように安心してステアリングも切れる。高速での安定性は今までの車で一番でした
不満な点 電装品の故障など細かな部分ですが、維持するモチベーション下がりました。
あと当時の国産車と比べて装備が少ない。
リア窓手動で、キーレスも無く、エアコンもマニュアルでした。
スポーティーな走りの装備も特にありません。
ですが、基本性能良ければ自分にとって十分スポーティーということ、豪華装備も無ければ無いで困らない、(むしろエアコンの手動のダイヤル式が使いやすいくらい)ということを教えてくれました。
総評 94年頃、日本車から「コストダウン」「部品共有化率何%達成」という言葉が新型車の記事を読む度に目に付くようになった。

自分が好きだったマツダのランティスは、カタログが変わると装備が落とされていたり、内装のコストダウンとみられる様なことがされていた。

(なんだか安っぽいなー。)

日本車に対する不信感の始まりである。

96年末、書店で徳大寺 有恒 氏 , 岡崎 宏司  氏の「もっとまともな車に乗りなさい」を購入した。

この本は90年代の車社会を議論しているのだが、ゴルフについて両氏の評価は、日本車への不信感をますます抱かせるものだった。

それは─90年初め、日本車がハンドリング向上、パワー280ps、3ナンバーボディとバブル全盛の時代、ゴルフは環境と安全に取り組んでいたというものだった。

─日本車が今頃ブームかの様に安全安全と訴えている中、とっくに本気で取り組んでいたというのである!!─

確かに安全ブームの現在、日本車の安全性は向上しているだろう。しかしブームになったから、エアバック、ABSを拡大装備、その一方で宣伝効果のあまりなさそうな、リアヘッドレスト、シートベルトプリテンショナー、は装備しない…。

日本車に思想というものは無いのであろうか?
日本車って一体何なのだろう?

コストダウンによる低品質感とこの本によって、自分の日本車不信はますます強くなった。

96年、ゴルフのカタログを貰いにファーレンへ行った。
デューオに勤めている友人が「ゴルフはいいよ」なんて言ったのに対し、「ゴルフはうるさいんでしょ?」とか「日本車に対して割高感あるよね?」と輸入車否定派だったのが嘘のようだ。

近くで見るゴルフはとてもかっこよかった。乗り込んでドアを閉めるとパシャッといい音がした。重めのドアと相まって高級感すらある。ただ、そそり立ったインパネと野暮ったいシート地は?だったがこれで十分の気がする。

しかし正直に言って迷っていた。日本車のほうがボディも大きく、装備も贅沢だからである。思想無き日本車と言いながら、その販売戦略に乗せられている自分がいるのである。


ゴルフを見たあと、ブルーライオンへ行った。
そこにはプジョー306スタイルが置いてあった。ゴルフよりもコンパクトに見えた。
プジョーは妻のお気に入りでカタログが欲しいと言うので、ついでに行くことにしたのだ。

プジョーの第一印象はカッコイイけどやっぱりゴルフがいいなと思った。
しかし、かなり気になる車になってしまった。それは、5ドアで5MTでお手頃な値がついたものがあったからである。自分はMTが好きなのだが、その当時ゴルフには5MTの安いものは2ドアしかなかったのである。シャレードデトマソで2ドアの不便さを痛感したので、できることなら5ドアの方が好ましい。

プジョーは何よりスタイル、デザイン共に評論家が絶賛の車だ、自分でもカッコイイと思う。
また、車好きの間でも定評のある車でもある。購入してもケチをつけられることも無いだろうが、しかし、である。フランス車のイメージで信頼性に不安を感じた。壊れたりして大変な思いをするのでは?輸入車未体験の自分はそれが一番気になるところだ。


ゴルフ、プジョーを見てからというもの、輸入車が気になり、以前から購読していたNAVIのバックナンバーを読み返すようになった。

そんな時に何気にめくったページに価格を前面に出したオペルの広告があった。

安売り輸入車みたいなのが嫌だったが、みるとアストラ5ドアの5MTが200万円を切っていた!!当時としては確かにインパクトがある。

でもオペルかぁ…。アストラがあまり評価されていないのは知っていた。ある評論家は「スタイルが日本的、プリメーラを買った方が何倍もいい」とか、「旧世代の車、走りも造りも雑、買う意味を認めず」と散々である。
ヤナセのブランドイメージ以外は自分の中で、オペル=ダサイ、日本車的、さらには車好きに見えない。といった図式が出来上がっていた。
でも安さに惹かれカタログ位は貰おうかなと思った。

カタログを貰いに行く日、偶然?薬局の駐車場にアストラが停めてあった。
近くに寄ってよくみると、全体的にはボテッとしているが、細部はなかなかかっこよく思えた。フロントとリアのフェンダーのデザインと情け無さげなフロントマスクが特に気に入った。
内装も写真で見るよりいい!!ドライバーに傾斜したインパネのデザインがかなり良かった。

カタログを貰って、家で見るとますます欲しくなった。アストラを買おう!!と決めた。が、簡単には決められないので、1ヵ月経っても欲しい気持ちが変わらなければということにした。試乗もせねば、頭を冷やして冷静にならないと…。

1ヵ月後…欲しい気持ちは試乗しても変わらなかった。
買おう!!と決めた!!
ところがである、妻がアストラは止めてと言うじゃないですか。
「何故?」
と聞くと、妻が一言、
「かっこ悪いから…。」
自分、
「…。」
確かにお世辞にもカッコイイとは言えない…。
だけど何か感じるものがあった、アストラ…、評論家の方々もお薦めしないと仰る。
周りがなんと言おうと、それでも自分の判断を信じてみようと契約した。
項目別評価
デザイン
☆☆☆☆☆ 3
全体的にはボテッとしているが、細部はなかなかかっこよく思えた。フロントのタイヤに沿って張り出したとフェンダーと、垂直に入ったブリスター風リアフェンダーなどのデザイン、釣り目ではなく水平なフロントマスクが、たれ目にも見え愛嬌を感じました。
ドライバーに傾斜したインパネやシフトブーツがゴムのジャバラじゃないところなどが好ましかった。
走行性能
☆☆☆☆☆ 3
キーをキーホールへ差し込み厚くて(横から見るとかなり厚いのがわかる。)重いドアを開ける。
ドアを閉めるとパフンではなくガチャンと金属質な音を出す。安車だし当然高級感はないが、ガラスや窓枠がビビることもなくボディにビシッとはまるのは気持ちがいい。
シートは見た目小振りだが、座るとクッションも厚く硬めで、ホールド性も良い。
エンジンをかけて一速に入れる。クラッチは軽めでストロークは大きい方だ。
シフトレバーは縦方向にストロークは長めだが、コクンと節度あるもので好ましく感じる。これならシフトする苦労も楽しみになろうというものだ。

初めは煩く感じたエンジンも8000kmを超えてだいぶ静かになったようだ。低めのギアで引っ張っても一気に吹け上がる。
エンジンはそれ程気にしない方なのでよくわからないが、普通のエンジンではないだろうか?
全体的に静粛性は良くない方で、速度が高まるにつれ同乗者との会話も段々声が大きくなるが、あまり気にならないのは耳障りな音質が少ないせいだろう。

ステアリングは重い。ノンパワーより幾分ましといったところだろう。最初のころは腕が疲れたが今では大分慣れた。ただワインディングではS字での切り返しで素早くまわす時などは大変である。

走り出すと乗り心地は小型車を感じさせないどっしりとした乗り心地である。
足周りは低速では硬い。突き上げもビシッとキツめに入るし、路面の状態も細かく伝えてくるが、70km/h以上になるとソフトになってなんともふんわりと気持ちがいい。

高速は最も得意とするステージだ。100km/hでも安心感がある。ゆるいRも高いスタビリティで抜けて行く。
東北道や中央道、長野、東名と高速道路を走ったが、今まで乗ったどの車より安心して走れた。理由を考えてみると、まず振動の少なさだろう。足周りがブルッブルッと振動することもなく、ステアリングもどっしり構えて直進性を保つ。ステアリングが余計な動きをしてそれを修正しながらの運転は疲労の原因だ。とにかく華奢な感じはしない。

シートの出来もいい。車から降りた時に疲れをそれ程感じないのはいいシートの証拠だろう。

走りたいという理由でまたドライブに行きたくなる・・・そんなこともいい車たる条件と思う。
乗り心地
☆☆☆☆☆ 4
高速道はアストラの得意とする所だ。
低速では、路面の突起や継ぎ目をよく拾い、ボディへガツンと突き上げを伝えるのに、高速になると、トンッと軽くいなし、凸凹もフラットな姿勢を保つ。
轍にも足を捕られず、直進性もよく、高速でのコーナーも安心してアクセルを踏み込める。

シートも長距離で威力を発揮する。
腰が痛くならないのだ。

長距離走行後の車を降りた後、また次の朝も腰には痛みを残さない。

シート構造体を見ると、スプリングシート(針金を平面状に曲げて、スプリングにしてある。)になっているので、長期間の使用では、ウレタンがところてんの様に押し出され、座面沈下を引き起こす。
事実、納車時より座面は下がった気がする。VWでは、ポロでも鉄の構造体の上にウレタンを置くので、そこまでの座面沈下は起きなそうだ。

シートのひざの付け根が当たる辺りは、アンチサブマリンのために鉄の構造体が左右を結んでいるので、その部分が座面が下がった分相対的に上に来て太ももを押すので、少し痛くなってくるのは欠点ではあるが、かといってシート先端が柔らかいと、お尻が前にずれてきて腰に負担が掛かってくる。
ところが、アストラにはシート高の調整機構が付いていて、シート前側中央下にハンドルがあり、そこをクルクル回してやれば、前にシートがせり上がりながら後端が持ち上がるので、少し調整してやればそれが解消されるという心憎い気配りも用意されている。

エンジンは速くはないが、高速にのれば必要十分ではある。
アクセルを踏めばフォーンとなかなかいい音で加速する。この音が聴きたくてついついガスペダルをむやみに踏み込んでしまう。

ボディ剛性は、低速時の突き上げの低級音のせいか高く感じないが、高速で感じる安定感は足回りの部材、取り付け部がしっかりしているからだろう。
ステアリンングもオフセットではなくちゃんと真円にある。シフトレバーとトランスミッションは、太い鉄のロッドで繋いであるのでシフトフィールも剛性を感じることができる。

経年変化で路面のウネリや凸凹を通過した時に、アオリを少し残し、ダンピング不足を感じる。
バウンドしてサスが伸びて、その後縮む時の押さえが効かない感じだ。
積載性
☆☆☆☆☆ 4
FFのハッチバックなのでリアシートも畳め、そこそこの積載性はあったように思います。
燃費
☆☆☆☆☆無評価

燃費はあまり気にしませんでしたので、記憶も記録も残っていませんでした。
価格
☆☆☆☆☆ 3
5ドアの5MTが200万円を切っていた。当時の輸入車が円高で値下げをしていた時期とはいえ、インパクトがあった。
下取りは3年半で下取りに出して50万円とそれ程良くはなかったが、輸入車でMT、さらに赤の塗装は色褪せていたので、そんなものだとは思う。
その他
故障経験 アストラは初期トラブルが多かったようです。
まず、エンジン警告灯の誤点灯(はっきり言ってエンジンのマークが点灯すればびびっちゃいますよね?)からはじまって、2年間で10回以上の入退院を繰り返しました。

 1、エンジン警告灯の誤点灯
 2、エアコンの作動不良(コンプレッサーが作動しない。完治するのに3回入庫)
 3、タコメーター不良(全開付近まで針が勝手に動く。2回入庫)
 4、エンジン警告灯点灯(今度は本当にEGRバルブの故障)
 5、エンジン警告灯の誤点灯(次は接触不良による誤点灯)
 6、ヒーター作動不良(温風が出なくなった。)
 7、ミッションから異音(2回目でミッション交換。)
 8、外気温温度表示機能の故障(センサー交換)
 9、クラッチの異音(異音に関しては少し神経質になりすぎていました)

その他にも納車されたばかりで、ドア裏側の塗装の剥がれで3回入庫。
ここまではすべてクレーム対応でした。
保証が切れてから、ドアのストライカーをロックするストッパーが壊れました。1度ドアを開けるとストッパーが閉じたままでストライカーに当たって閉まらなくなり、手でストッパー動かしてから閉めていました。修理に3万くらいと言われ放置。
車検時、リアドラムシューを押すピストンが固着していると言われ修理。輸入車だという理由で整備費も余分に取られるなど維持費がかさんできました。

ヤナセの対応についてですが、大変素晴らしい対応で、ベンツでもない、ましてやオぺル、それもアストラのような安価な車種に対しても真剣に話を聞いてくれ、こちらの言いがかりとも取れるクレームに対しても、例えばミッションからの異音なども、オイルを抜いてその中にギア欠けした鉄片がないか調べたり、長距離の試走をしてくれたりと、至れり尽くせりでした。
ブログ一覧 | クルマレビュー
Posted at 2018/01/03 03:28:45

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