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CRR1987の"SJ30" [スズキ ジムニー]

整備手帳

作業日:2024年8月13日

SJ30 車検(2024) 不合格からの合格

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目的 修理・故障・メンテナンス
作業 DIY
難易度

初級

作業時間 3時間以内

1
2024/08/13
走行距離:124,241km

2年ぶりにSJ30のユーザー車検を受けました。

今回は電動コンプレッサーエアコンを取り付けてから初の車検ということもあり、何か指摘されないかちょっとドキドキ。
特にオルタネーターを130Aの大容量に変えてあるので、エンジンへの負荷が増えて排ガス検査が心配です。

事前に灯火やワイパーウォッシャー、ホーンなどの動作を確認し問題ないことを把握。

リアの10mmホイールスペーサーも前回の車検で装着したまま合格したので、そのまま受験してみました。
(ちょっとだけサイドウォールがボディから出てます)
https://minkara.carview.co.jp/smart/userid/2863564/car/2473979/6983526/note.aspx

さて事務所で各種手続きをしてからコースイン。
外観検査は問題なし。
2
心配していたエンジンルーム内に取り付けた電動コンプレッサーやVベルト2本がけに改造したオルタネーターについては指摘なしでした。

あとレカロシートやレカロ用の自作のシートブラケットも指摘なし。(毎回指摘なしです)
3
リアシートの背もたれ角度調整金具も検査官が荷室の寸法を測っていましたが、取り付けたままでOKでした。

その後、サイドスリップ、スピードメーター、フットブレーキ、サイドブレーキ、ヘッドライト光軸の各種検査は一発OKでしたが、下記の2点で不合格が出てしまいました。

不合格その1:排ガス
ためしに普段乗っている状態のまま受けてみましたが、HCが計測器の最大値を振り切ってしまいNGとなりました。
4
一回家に帰って下記の対策をすることで合格しました。
◾️点火プラグの清掃
外したプラグはどれも綺麗なキツネ色で燃焼状態は良さそうです。
前回交換からまだ1,500kmくらいしか走っておらずそんなに古くないので新品にはせずに清掃して元に戻しました。
5
◾️キャブのスロージェット清掃
特にアイドリングに不調はありませんでしたが、念のためスロージェットを外してキャブクリーナーで清掃しておきました。
6
SJ30のスロージェットはキャブを外さなくともマイナスドライバー1本で簡単に外れます。
7
キャブクリーナーを噴射して、中の細い穴を清掃。
8
◾️エアークリーナーエレメント新品交換
前回の交換から5,000kmくらい走ったので、念のため新品に交換ました。
いつものモノタロウ製です。
9
上:旧
下:新品
あまり汚れていませんでしたが念のため交換。
10
◾️アイドリング回転数の調整
エンジンがギリギリ止まらないところまでアイドルエアスクリューを締め込んで調整します。
なお、この状態だとアグセルのツキが非常に悪く、アクセルを2〜3回煽らないと回転が上がりません。

これらを行った結果、リベンジ受験で排ガス検査は無事OKとなりました。
11
不合格その2:ステアリングのドラッグリンクのボールジョイントのガタ

事前点検ではタイロッドエンドのブーツ破れが無いことは確認していました。
ところが本番の下回り検査の時にドラッグリンクのボールジョイント(ステアリングギアボックスのドロップアームのところとナックル近くの両方とも)がガタガタになっていると指摘されて、実際に検査官にステアリングを小刻みに切って見せてもらうと確かにガタガタでした😢
(動画参照)
https://youtube.com/shorts/wOcWlgQuhvY?si=bCnqHzp-V2kAXQB-

反対側(ナックル近く)のガタの動画
https://youtube.com/shorts/xvgn5lqBe50?si=SQnmFuBDoBS1Wu-v

SJ30は(JA71や11も)構造的にボールジョイント単品での交換は出来ないため、ドラッグリンクとタイロッド両方の交換になります。

しかし純正品の供給は終了しています。
ヤフオクで検索してもガタが来ていそうな物しかなかったので、ネットで代替品を探してみたところ、ナギサオートというところが純正相当品の復刻版を製作販売していることを発見!
http://www.nagisa-auto.com/products/old_car/index.html

早速問い合わせしてみたところ、納期が約3週間ほどかかるとのこと。
新品交換しなければならないのでとりあえず発注しましたが、あと2週間で車検が切れる。
なんとかしなければ。
ということで、応急処置でガタを無くして車検を通すことを考えました。
(危険なのであくまでも自己責任です。走行は最小限にします。)

ガタがあるということは隙間があるということ。
その隙間に詰め物をすれば良いのでは!と考え、どのくらいの隙間があるのかドラッグリンクを外してボールジョイントの実物を確認してみました。
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まずはこちらを外します。
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ステアリングギアボックスから出ているドロップアームのところも外します。
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外れました。
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ボールジョイントのブーツを外して、シャコ万でジョイントを目一杯縮めてみると、隙間は約1.5mmほどであることがわかりました。
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ボールジョイントは回りながら動くので詰め物としては適度な硬さがありかつ摺動性が良い物が適しています。
よく考えたら、タイラップは厚みも1.5mmくらいで樹脂なので適度な硬さで摺動性もあます。それををボールの全周に均等に詰めたらガタがなくなるかも!、と思いやってみました。

シャコ万で隙間を最大にして、ボールジョイントの隙間にグリスを詰めてそこに短く切ったタイラップをキツキツに差し込んでみました。
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こんな感じで全周に詰めました。
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そして外観の印象が良くなるように新品のブーツを装着しました。
タイロッドエンドブーツ
48806-80000
19
先の丸い小さなヘラで被せます。
20
固定リングを装着。
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完成。
手で動かした感じではガタは全く感じられず、ボールジョイントも力を掛ければ動きます。

まさかタイラップが詰めてあるとは思えません、笑。
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反対側も同じように。
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タイラップの詰め物と新品のブーツの交換完了。
24
ドロップアームに固定してステアリングを揺らしてみました。
ガタは出ていませんでした!
よし!

https://youtube.com/shorts/dFRedIQmwkE?si=hM-_6bknqJ6kn8HH
25
こちらも同じくガタは無し。
https://youtube.com/shorts/0Rfw-ulf2TY?si=X7MW9Da9ljgRLTcT

日を改めて検査コースにチャレンジ。
下回り検査でステアリングを小刻みに揺らす。ドキドキしましたが、無事合格‼️
良かった〜

後日、ナギサオートから新品のドラッグリンクとタイロッドが届いたので交換しました。
(その交換は別の整備記録として書きます)

費用
自賠責保険:¥17,540
重量税:¥8,800
検査手数料:¥1,800
技術情報管理手数料:¥400
◾️合計:¥28,540

限定検査料(ボールジョイントの修理後、日を改めて下回り検査のみ受けたため)
¥1,800

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この記事へのコメント

2024年11月12日 8:43
縮めてタイラップ詰める なかなか思い付かないのに 新たな発見です かなり昔は後ろをダルマハンマーで叩いてクリアランス詰める やり方でしたね
コメントへの返答
2024年11月12日 20:46
コメントありがとうございます。
タイラップ詰めは車検切れのタイムリミットに追い詰められて偶然思いつきました、笑。

実はタイラップ詰める前に、ネットで裏側をハンマーで叩いて潰す方法は見つけてやってみたのですが、パワーが足りなかったのかうまく潰れず、この方法に辿り着きました♪

プロフィール

「@aki017 さん
モーターは動くんですね!失礼しました。
ギア欠けだったら、市販の汎用ギアが使えると良いですね。」
何シテル?   09/21 17:19
CRR1987です。 1987年式 クラシック レンジローバー5MT(1997年購入)と、1986年式ジムニーSJ30(3型)(1994年購入)、2010年式...
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