僕は、「満足してしまったらそこで試合終了」だと思っている。満足感が生むのは、余裕そして傲慢。特に、自分の立場や能力に満足感を持ってはいけない。満足感を持った時点で、自分の成長が止まる。立場が上になるほど、周りからの批判やアドバイスは聞こえなくなる。それこそ裸の王様になりかねない。 工場などではその点をよく理解していて、KAIZEN活動が活発に行われる。工場の売上がいくら伸びようが、いくら儲かろうが、KAIZEN活動は永遠に続けられる。少しでもKAIZENを辞めてしまったら、少しずつ生産ラインに綻びが生まれ、今までのKAIZEN内容も泡と消えてしまうからだ。 僕たち個人だって同じことだ。自分の能力や立場に満足して傲慢になり、客観的に自分のことを見れなくなった時点で、自分の人生をあきらめることにつながっていく。落ちるまで落ちてから、やって自分の立場を再認識できるだろう。 だから、僕は「満足してしまったらそこで試合終了」だと思って生きている。