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ウキュハム君のブログ一覧

2019年09月29日 イイね!

キューブ ラルグス車高調 まとめ(その7-1 費用)

キューブ ラルグス車高調 まとめ(その7-1 費用)
おはこんばんちは。

ようやく予告の実行です。今回で車高調組込みの件は終了です。

以下のリストに準備した部品と、工具の一覧をまとめました。それ以外にも一般的な工具を使いましたので、抜け漏れはご容赦ください。

まずは部品です。
部品名価格
Largus Spec S73,800円
純正部品(ブッシュ、シート類) 8,254円
アルミ板(t=2.0)手持ち
ボルト、ナット類(M5)手持ち
コルゲートチューブ約200円
合計82,054円 ラルグスは、ちょうどキャンペーン中で5000円割引でした。

次に工具です。必要性は、3:必要 2:代替可能だがあった方がよい 1:代替可能 0:今回は使わず を目安としてください。 価格の( )は、記憶しているおおよその金額です。
 工具名必要性メーカー価格購入店
油圧ジャッキ(2トン)3大橋産業3,780円オートバックスWeb
ジャッキアップ
アダプター
0大橋産業880円ヨドバシ.com
リジッドラック(2トン)3(20,000円)手持ち
リジッドラック用ゴム
(二個セット)
2
アストロ
プロダクツ
660円
アストロ
プロダクツ
シザースジャッキ2マサダ(10,000円)手持ち
トルクレンチセット2マルチクラフト3,792円Amazon
スピンナーハンドル 1/2 505mm2SK111,247円Amazon
ピックアップツール1高儀202円ヨドバシ.com
メガネレンチセット2SK113,218円DCM.com
スパナセット2Tone手持ち
モンキーレンチ 2個2Tone、?手持ち
ソケットレンチセット3/83Koken(11,000円)手持ち
ホイールソケット21㎜3大橋産業510円ヨドバシ.com
18㎜ソケット3KTC730円スーパービバホーム
ソケット変換アダプター(1/2→3/8)1Flag520円ストレート
クローフィットレンチ
17㎜
1
アストロ
プロダクツ
436円
アストロ
プロダクツ
 ヒートガン0Anesty 2,880円Amazon
今回購入し、使ったものの合計は15,095円でした。

次に、経済性の検討です。
1.部品について
 比較として、アフターマーケット品の代表である、KYB SRスペシャルと交換した場合との比較です。
 ① SR スペシャル 部品代 約45,000円(通販での平均的な価格)
   純正ブッシュ、シート等 40,729円(日産販売店見積もり)
   合計 約85,000円
 ② Largus Spec S(今回の仕様) 部品代 73,000円+数百円(材料代)
   純正ブッシュ、シート等(リヤのみ使用) 8,254円
   合計 約82,000円
なんと、LargsusとのほうがSRスペシャルよりわずかに安いという結果になりました。
SRスペシャルが高い理由は、純正部品の価格です。純正部品の内、高額な部品はすべて前輪側です。ストラットインシュレーター3,467円×2、バンパーアッセンブリー(二個)3,478円、ストラットベアリング(二個) 10,864円バンパーラバー(二個) 7,884円 合計 29,160円 Largusではこれらが最初から一体となっているため、購入が不要です。よって、価格差が上記のようになりました。

Largusの利点としては、車高調整機能と減衰力の調整ができる点、一方のSRスペシャルは、量産メーカーの耐久信頼性ではないかと思います。どちらが良いか、判断は難しいです。今回自分としては、車高調を試してみたいので、Largusを選びました。耐久信頼性は未知数ですが、今後も観察を続けます。

2.工賃について
①.日産販売店
 前輪ストラット交換 24,689円
 後輪ショックアブソーバー交換 9,137円
 後輪スプリングシート交換 11.372円
 合計45,198円
 トーイン調整は別途?(SRスペシャルの場合は不要?)
②.町の整備工場
 部品持ち込みでやりますって広告出しているお店をみると、以下位のようです。
 車高調交換 約20,000円
 アライメント測定及び調整(トーイン調整) 約10,000円
③. 自分で強制労働(よくいえばDIY)
 前輪ストラット交換、車高調整 4時間
 後輪スプリング等交換 3時間
 トーイン調整 3時間
 合計 10時間
 必要費用 水道代とガス代(飲み水シャワー)か?

暑い中で死にそうになりながら自虐的に労働するのがよいかどうか、いろいろ意見があるでしょうが、気候の良い時期にやるとよいと思います。
今回、工具購入に約18,000円使っていますから、経済的にはそれほどお得ではありません。自分でやることにより、勉強になるのと、工具が手元に残る価値をどう評価するかですね。これは個人の主義主張ですから、どちらがよいかは個人の判断だと思います。(-2へづづく)

Posted at 2019/09/29 20:47:37 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマ
2019年09月19日 イイね!

赤キューブ 塗装補修

赤キューブ 塗装補修
おはこんばんちは

御無沙汰しております。個人的事情で多忙のため、更新は牛歩です。とはいえ、この状況下で車いじりはぼちぼち続けております。その余波を食らっておもちゃの制作は、超微速前進です。さらに、家のこととか、別の車の準備とか、今やる必要があるのか?ってことまでやってて死にそうです。まあ自業自得なんですが、この手の話は勢いに任せてやった方がよい場合もあるので.....

閑話休題
前回予告した塗装補修の話です。
この車は全体的にはそこそこきれいなものの、局部的にひっかき傷やちいさなへこみがあります。へこみは後回しにして、後部の気になるひっかき傷とボンネットの塗装剥がれを補修しました。
Z12キューブ塗装補修 (2).jpgZ12キューブ塗装補修 (1).jpg
バンパーの左側(ハッチ解放部に続く上面、車両左側)、右側(バンパー開口部の隣)

どちらも結構深いです。この深さだと塗料だけで埋めるのは難しそうで、パテを調達しました。
Z12キューブ塗装補修 (3).jpg
定番のソフト99光硬化パテ(ヨドバシで556円)、タッチアップ塗料AY4(写真上、同じく518円)を調達しました。
Z12キューブ塗装補修 (5).jpgZ12キューブ塗装補修 (4).jpg
光硬化パテですが、夏の日差しでは数分でほぼ固着、さらに1時間程度で完全に固まるようです。
Z12キューブ塗装補修 (6).jpgZ12キューブ塗装補修 (7).jpgZ12キューブ塗装補修 (8).jpg
サンドペーパー(#320→#600)で平滑にし、ミッチャクロン、Soft99のプラサフを塗って下地は終了です。
Z12キューブ塗装補修 (9).jpgZ12キューブ塗装補修 (10).jpg
模型用のエアブラシで塗装、面積が狭いので間に合います。結果、結構色が合っており、ほとんど差がわからない状態にできました。素晴らしい!(自画自賛)上塗りはソフト99のクリヤーで仕上げました。ぼかし剤も使いましたが、効果のほどは不明です。難しい.... 2-3日放置後に、手持ちの模型用コンパウンドで仕上げ。ぱっと見は補修跡がわからず、なかなかの出来と自画自賛!
調子に乗ってボンネット上面の塗装剥げ部にも塗りましたが色があわず。バンパーより白っぽいので、調色が必要です。これは再度検討です。

ほとんど実物大プラモデルですが、そこそこ楽しかったです。

予告しておきながらできていない、Largus車高調の工具、費用まとめを次回お伝えします。工具の写真とらんといけないんですが、それができてない......

最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます。

Posted at 2019/09/19 22:51:20 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマ
2019年09月03日 イイね!

キューブ ラルグス車高調 その6(車高調整)

おはこんばんちは。

今回も予告と違い、車高調整とタイヤ/ホイール変更の話です。
以前記述したように、キューブの車両姿勢は、前下がりがちょっときつい印象があり、当初は後ろを少し下げようかと思っていました。しかし、1ヶ月ほど使ってみて、やはり前輪の車高が実用上低すぎる印象なので、車両姿勢の調整は、前輪の車高を5㎜上げることにしました。
Z12 Largus車高調整 (1).jpg
約一か月たったので、各部の確認も実施、取りつけには問題ないようです。ストラット下側のロックナットを周辺の清掃後に金槌でレンチをたたいて緩め、ロックナットを移動させたのち、ストラットを回して5㎜車高をあげました。かかった時間は、トーイン調整も含めて約一時間でした。
Z12 Largus車高調整 (3).jpg極端な前下がりは改善して、佇まいがよくなりました。走ってさらにびっくり、前輪が段差を超えたときの衝撃が低減していました。前輪の分担荷重が減ったのが影響してるのだと思いますがこれだけ変わるとは予想外でした。やはり車両姿勢は、量産状態を維持するのがよさそうです。専門家がチューニングして決めた仕様は、やはりバランスがとれています。

土曜日の夜ネットオークションを見ていたら、キューブの純正16インチホイールタイヤが出品されていました。四日市のお店で、19800円の出品。実はこの車を買ったときから、出物の16インチ純正ホイールがあれば、交換したいと思っていました。翌日お店に電話すると、店頭にあるとのこと。45分ほど走って確認にいきました。
Z12 16インチ純正 (1).jpg結果、ホイールは一部軽い傷があるものの、全体的には綺麗で、タイヤも6-6.5㎜程度の溝が残っていました。納屋で保管していたそうで、タイヤ表面もきれいな状態でした。即決で購入しました。
Z12 16インチ純正 (2).jpg前オーナーは元の場所を書いていたので、これを参考に、溝がやや深い二本を前輪へ。
Z12 16インチ純正 (3).jpgZ12 16インチ純正 (4).jpgZ12 16インチ純正 (5).jpgおお!すばらしい!タイヤ外径が約12㎜大きくなったのとホイールが大きくなったので、チョロQ的な見た目になりました。ホイールアーチとの隙間も、適正な量で25㎜のローダウン車には見えません。いいですね~
走った印象も15インチよりもずっとよくなっていて、段差通過時の衝撃はさらに低下しています。操舵の手ごたえはしっかり、直進の安定性もよくなり、一回り大きな車に乗っているような印象です。車高調でバネを固めたせいか、硬めタイヤの16インチのほうがサスペションとの相性はよさそうです。よく言われる、硬いサスペンションには硬いタイヤを、やわらかいときは柔らかいタイヤを、というやつですね。なお、タイヤが大きくなりましたが、少なくとも静的には干渉しませんでした。フル転陀時に指一本程度の隙間が残っています。チェーン掛けたらアウトかも。

この手入れをもって、車いじりは一段落です。が、この前に実は車体の小さい傷補修もやっています。次回はそれを紹介します。

外したタイヤは新しいオーナーを求めています。まだまだ使えます。
日産純性15インチ.jpg
https://jmty.jp/aichi/sale-auto/article-es2od


こんな車のあるお店にいってみました。
モーガン.jpgロータス1-11.jpgEvola.jpgExige.jpgローバーミニ.jpgこういう趣味の車はやはりいいですね。


最後まで読んでいただきましてありがとうございました。
Posted at 2019/09/04 06:49:03 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマ
2019年08月15日 イイね!

キューブ ラルグス車高調 その5(ブッシュ状態)

キューブ ラルグス車高調 その5(ブッシュ状態)
おはこんばんちは。

今回は予告通りブッシュ、シートのゴムの状況です。今回の目的は、ブッシュ類の劣化具合の報告です。他の方の記事をみると、純正のゴムの劣化状況は紹介されていますが寸法的にどうなのかを調べたものは(自分が見た範囲では)見当たりません。今回は新品と車両オリジナル品との寸法比較をして、何かわかるかを考察してみます。
このキットは、後輪のみ純正のブッシュ、シートを使うことが指定されています。あらかじめ日産販売店で新品の部品を購入しておきました。
Bush_SEAT_NEW (1).jpgBush_SEAT_NEW (2).jpgBush_SEAT_NEW (3).jpgBush_SEAT_NEW (4).jpg
BUSH 56217ーEN100 単価 632円 二個 計1664円 (上側)
BUSH 56217-AX000 単価 632円 二個 計1664円 (下側)
WAHER-SPECIAL 56113-AX000 単価 130円 四個 計520円
TUBE-DISTANCE 56323-AX000 単価 572円 二個 計1144円
SEAT 55032-AX003 単価 713円 二個 計 1426円 下側
SEAT 55034-AX003 単価 918円 二個 計 1836円 上側
合計 8254円(税込み)と、結構な価格です.....ワッシャーと、チューブは、再使用すればよかったです。日産カード割引き△5%でした。(以前神奈川県の販売店では部品だけだと割引なしだと言われました。日産プリンス愛知さんすばらしい!)

図の寸法を測定しました。
リヤブッシュ実測値.jpg

まずはショックアブソーバー用からです。
BUSH 56217ーEN100(上側) t1寸法
新品   20.2㎜
使用済品 #1 17.6、17.7、17.2、17.2 (平均17.4)
     #2 17.7、17.7、17.8、17.8 (平均17.8)
BUSH 56217-AX000(下側) t2寸法
新品   20.5㎜
使用済品 #1 17.2、17.3、17.5、17.6 (平均17.4)
     #2 17.7、17.7、17.8、17.8(平均17.8)
どちらの部品も、2.4〜3.1㎜の永久変形が残っていました。
BUSH_OLD (2).jpgBUSH_OLD (1).jpg

次にスプリングのシートです。
SEAT 56034-AX001(上側)
t3寸法(円周上90°づつ) 
位置       ①  ②  ③  ④
新品      17.2 17.2 17.2 17.3 (平均17.2)
使用済品 #1 14.2 17.5 17.3 17.0 (平均16.5)
     #2 14.1 17.1 16.6 16.0 (平均16.0)

t4寸法(円周上90°ずつ)
位置      ①  ②  ③  ④
新品      27.2 27.2 27.2 27.2 (平均27.2)
使用済品 #1 27.3、28.0、27.5、27.3 (平均27.5)
     #2 26.8、27.8、28.2、28.3 (平均27.8)
使用済品は、ぐにゃぐにゃに変形し、鍔部が反っているで、測定値のばらつきが大きくかつ絶対値も大きくなっています。変形量の絶対値はよくわかりません。
SEAT_OLD (7).jpgSEAT_OLD (8).jpg
部品を観察すると、スプリングが当たる部分は変形して落ち込んでいます。(新品は平面)落ち込み量を測定しました。
場所   A    B    C    D    E     平均値
#1   4.2   4.8   5.6   4.3    4.1    4.6
#2   4.7   4.7   4.9   4.1    3.2    4.3

SEAT 56032-AX003(下側)
t5寸法=SEATの高さ(上記図内A〜Eの位置での厚さ、図内記述なし) 
位置       A  B   C    D   E
新品       17.8 17.8 17.8 12.8 13.6 
使用済品 #1 20.0 15.7 17.0 12.5 12.4 
     #2 20.0 17.5 18.0 12.5 12.5
同様に、スプリングが当たる部分の落ち込み量です。
場所   A    B    C    D    E     平均値
#1   4.1   3.2   4.3   測定不可 ←     3.6(三か所)
#2   (2.3)  4.1   3.9   測定不可 ←     4.0(二か所) 
 #2 A部は、淵部欠損のため参考値(下の三枚目写真)
SEAT_OLD (1).jpgSEAT_OLD (2).jpgSEAT_OLD (3).jpgSEAT_OLD (4).jpg

<考察>
1.ショックアブソーバーブッシュ
見た目ではそれほど傷んでいないようですが、やはり2〜3㎜の永久変形は残っていることがわかりました。ただし、弾力は十分あるので、再使用は可能な気がします。この部分はショックアブソーバーの反力を支えているだけなので、負荷は比較的軽いでしょうし。
2.スプリングシート
特に下側のシートは痛みが大きいです。一部欠損や、穴が開いていましたので、これが進めば金属接触して、異音がでることも考えられます。さらに、スプリングの当たる部分は、4㎜程度永久変形が残っているので、上下合計で最大約8㎜(全部でないとしても)新車時よりも車高が下がっているのではないでしょうか?

結論としては、
1.スプリングシートは、数万㎞/数年毎に交換が必要である。
2.ブッシュは、交換が望ましいが、状態により継続使用可である。
といったところではないでしょうか?

もう少し考えると、リヤの車高が、メーカーデータほど落ちなかったと報告していますが、その原因がシートの永久変形の影響かもしれません。新品のシートは永久変形がないので、その分車高があがったのでは?この車は8年83000㎞走行しており、約8㎜の永久変形をもっていました。一方、メーカーさんが使った実車は、もっと新しいものだった可能性が高いです。というのも、こういう商品は新車発表後できるだけ早く市場投入しないと売れないので、5年以上たった車両で検証したという可能性は非常に低いと考えます。そのため、車高の変化量が違ったのではないでしょうか?これが正しいとするとそのうちリヤは落ちてくる?というころは、慌てて調整することもないのかも?

次回は、掛かった費用の総括です。部品代、工具代等のまとめを実施します。
疲れてきましたが、あと一回頑張ります。

最後まで読んでいただきましてありがとうございました。

Posted at 2019/08/15 08:54:46 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマ
2019年08月10日 イイね!

キューブ ラルグス車高調 その4(トーイン調整)

キューブ ラルグス車高調 その4(トーイン調整)
おはこんばんちは。

次回は元のゴムの測定結果だと予告したのですが、舌の根も乾かないうちに、別の話題です。
車高調に交換してから一週間ですが、車をぼーっとみていると、なんか、前輪外側向いてねえ?って感じで、日に日にその印象が強まってきました。

車高を下げると、タイロッドが万歳方向になるので、水平面に対する投影長さが減少するのはわかっていたので、ラフに計算(タイロッドのジョイント中心と、ハブ側取付点の長さ=タイロッド長さと車高変化で)すると、片側で約1㎜分トーアウトになります。しかし車高低下が30㎜程度なら、動的な車高変化の範囲内だろうと放っておきましたが、やはり気になるのでトーインを測ってみました。

問題は測り方ですが、Webの先輩方はいろいろ工夫されています。その中でタイヤの溝間を測定する方法が簡単な割に直接測れるのでこれを参考にしました。
トーイン調整 (1).jpg
このように、車両の底部で邪魔者がいない高さで、タイヤの溝を利用して左右の距離を前後で測ります。で、結果は...なんと、10㎜も差がありました。トーインは、タイヤの前後の位置で決めるので、この部分の前後長さと、タイヤ外径の比率で換算すると、12㎜トーアウト....こりゃあ、目視でわかるはずだわ。というわけで、トーイン調整を実施しました。
トーイン調整図.jpg問題は、ロッドをどれだけ調整するかです。上図をもとに、計算してみます。なお、目標は0㎜です。
図内Lの部分でトーインを測って10㎜トーアウトでしたので、タイヤ外径部ΦD換算のトーイン量LTは
LT=ΦD/L×10=595/510×10=11.7mm (トーアウト)
タイロッド部分で調整量はLTTは
LTT=R/(ΦD/2)×LT=110/297.5×11.7=4.3
片側当たりの調整量はこの半分の約2.2㎜となります。タイロッドは、車輪後方についているのでトーアウトを修正するには、2.2m延ばせばよいことになります。

2.2㎜なんぞ、どうやって調整するんだボケ!って言われるとその通りで、ここはマイクロメーターの原理を拝借し、ネジのピッチから、ロッドの回転数で調整します。ネジのピッチは、このサイズだと1.25㎜(約1.76回転)か、1.5㎜(約1.46回転)でしょうから、ピッチを実測してから最終決定します。
 
この作業の難関も、ロックナットを緩めることらしいので、対策品を導入しました。
クローフットレンチ.jpgロックナットが舐めないように、クローフットレンチ(17㎜、3/8差込み、アストロプロダクツ、税込み436円)と、600㎜のスピンナーハンドルが使えるように、ソケットの変換アダプター(1/2→3/8、Flag520円ストレート会員価格)を準備しました。
直進時にステアリングホイールはほぼずれてなかったので、左右とも同じ調整値を使いました。
トーイン調整 (2).jpgまずは右側から。スパナだと微動だにせず。当て木をしてたたいてもびくともしません....
トーイン調整 (3).jpg結局フロアジャッキのお世話に。あっさりと陥落しました。さすが機械の力はすごい。
トーイン調整 (4).jpgネジのピッチですが、直接目視が難しい位置なので、撮影してみたものの、どちらかはっきりしません.....
トーイン調整 (5).jpg結論として、中間的な値の1.5回転強としました。初期値は70㎜でした。マスキングテープでタイロッドの位置を記録し、モンキーで回転させました。外側に出る方向に回転させます。(車両内側から外を見て、反時計回り) 72㎜になったので良しとしました。このときに、タイロッドのブーツのクランプを外しておきます。でないと、ブーツが回るので.....
 
左側は、ネジの進み方向が逆になるので、ロックナットを緩めるのに頭をひねりました。ロックナットの緩み方向はレンチを下げるほうなので、ジャッキ攻撃は不可能です。
トーイン調整 (6).jpg最初、直進状態でタイヤを外したのですが、ホイールハウス内で大トルクが掛けられないので、結局、再度タイヤを付けておろして転舵し、再度上げて、モンキーをジャッキで支え、クローフットレンチ、変換アダプター、スピンナーハンドルであっさりと解決。投資の甲斐がありました。
トーイン調整 (7).jpgこ近所をはしっておかしいことになってないことを確認、再度測定しました。結果、ここで1㎜トーインが付いた状態です。タイヤ外径だと、約1.2㎜です。整備書の値は、イン2㎜〜0㎜のなので、ほぼ中央値となり、いいですね。
差の理由は上記の計算に使った値が目視によるラフ測定値ですので、これが計算値との違いになったのかもしれません。もっとも、この長さのレンジで1㎜2㎜の議論をするのも、結構厳しいなあ.....てのが実感です。
素人整備でトーインを測るのは、いろいろ方法があるようですが、比較的正確に測れる方法としては、平行な糸等を引いて、そこからホイールまでの距離を測定する方法です。中心線は不明ですがトータルのトー調整は比較的正確にできます。それ以外に、ホイールにパイプ等を当てて、それに接触する糸を張り、ホイールの出入りの差は前後のトレッド値を考慮して計算するっていうのもあるようですが、これは、トレッドのバラつきとか、ポイプがホイールの綺麗な面に正確についているのか?とういう問題がありそうです。1㎜2㎜の議論をしているのに、数㎜の公差があっても不思議でないトレッドのバラつきを議論せず、カタログ値になっているはずでトーを調整するの間違っているのでは?その点からも、今回採用した方法は直接測れるという点で、それほど悪くないのではないでしょうか?

次回は交換したゴムブッシュについての寸法調査?結果です。

最後まで読んでいただきましてありがとうございました。

<追記> 8月11日
トーイン調整前に、キャンバーも念のため測定しました。糸を垂らしてホイールの上下高さ差を測る方法が簡単で正確なのですが、見た目が路面に対してほぼ垂直に見えるので、スマホの水準器アプリを使った簡易測定ですませました。結果、0°〜+0.1°(ポジティブ傾向)で、目視通りの結果でした。人間の目は、絶対値を判定するのは苦手ですが、相対的な差は敏感に検出できるので、路面に対する相対的な関係を正しく判定できたのだと思います。ちなみに、整備書の値は、ー0°55′(-0.92°)~+0°35′(+0.58°)、目標0°10’(0.17°)、左右差 0°45′(0.75°)以下 なのでほぼ中央値付近でした。
Posted at 2019/08/10 21:04:07 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマ

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