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2020年07月28日

EV S-40スピーカー改造品にてアンプ確認用とします

EV S-40スピーカー改造品にてアンプ確認用とします カーオーディオパワーアンプをいくつか整備していますが、それらの確認用のスピーカーを正規のEV(エレクトロボイス)S-40からS-40改造品に変更しました。というよりは元に戻したというのが正しいかも。

EV S-40は家庭用というよりは、施設のBGMとかイベントの簡易PAとか楽器モニターとして作られています。業務用ですから丈夫で年中鳴らしても問題ない様に作られています。音質は良いですよ。聞き耳立てるというよりは聞き流すという感じでおおらかです。
販売もオーディオショップでは売ってません。楽器屋で買うという感じです。

予備品として新品のEV S-40を保管していたものを何かのついでに特性を測りましたら、結構バランスが良いのでこれに変更したわけです。しかしですよ、どうもアンプの違いが分からないのです。もちろんこのスピーカーは業務用ですからどのようなアンプでもきちんと鳴ります。万能なわけです。スピーカーのエージングが進めばとかよく言われますが、このようなスピーカーには当てはまりません。用途が違うわけですから、そしてアンプを選ばないというのは逆に確認用としては落とし穴となりますよね。

特性がこれです。



バランスよいでしょう。低音も良く出るんですよ。ぼんつきますが視聴用には問題ないです。ハウリングや室内のふわーんといった共鳴する周波数域が上手く減衰してますね。

実はEV S-40をもうひとペア持っており、それはウーハーが壊れていた物でウーハーをナカミチSP-50sに交換しただけのものです。特性が中途半端なんですよ。ツイーターの音圧レベルが違うというか。ナカミチSP-50sの方が能率が高いんです。



6Khz~12kHzの谷があるでしょう。これがあるから毎回EQで持ち上げていたのです。低音も一応出ていますが締まりがないです。オリジナルS-40より良いのですが...
最大の目的はスピード感がやはり違うんです。
周波数特性に現れない視聴して分かる違いというものです。
ナカミチ S-50sの方が断然アンプの違いや歪があるかどうかが分かります。
Alpineのアンプを整備した時に確実に違いが分かったんです。

で、色々調査しました。
ポイントは、
・ネットワークを調べてカスタマイズして6Khz~12kHzのディップを無くすことが出来ないか
・ツイーターをもっと能率の良いものに交換できないかです。

これがSP-50sです。シビックにてアウターバッフルで使用していて雨水の影響をあまり受けてませんので綺麗です。



マグネット側です。
マグネット側にひっくり返すときは絶対にエッジを床等で押さえつけない事は重要です。保管するときもこのようなインナーバッフルでエッジを保護して保管します。よくオークションとかで平気に裏返ししている画像がありますよね。あれは駄目です。写真撮るだけならまぁ良いとしても裏返して保管するとエッジが痛み。マグネット側のダンパーも伸びてしまいます。注意です。



このスピーカーは侮れませんよ。本当に貴重品です。
ツイーターは残念ながら壊れてしまいました。

ウーハーはこれを付けています。

EV S-40のツイーターを取り外してみました。



ソフトドームで振動板径は28mmです。キャビネット側の穴のサイズが28mmなので手持ちで交換できるようなものは無いです。

で、そのままこれを使用します。


S-40のディバイディングネットワークです。



係数はもちろん通常のネットワーク計算通りにではありませんでした。
色々なスピーカーを拝見しましたが、計算通りのネットワークのコンデンサやコイルの数値にはお目にかかったことがありません。そのユニットにあう設計値となってます。

保護回路が凄いでしょ。通常は光らない電球で全体を保護して、あのセラコンみたいなのはポリスイッチという一種のヒューズです。3重に保護してあります。業務用ならではですね。
係数を書きますね。LCテスターで測定したデータです。ウーハー側は0.16mHのみで-6dBカット。ツイーターは2.7μFと0.4mHで-12dBでシリーズに10Ω/20Wのセメント抵抗です。20Wも業務用ならではと言ったところでしょうか。最大入力も160Wだっけ? 10Ωの抵抗がATTだとするとそれを取っ払ったらちょっとはツイーターの能率を上げられるかもしれません。



ツイーターだけの特性です。S-40のネットワークを外しています。測定時の簡易保護用のコンデンサーは付けて測定しています。単体でこれですから全体としてはウーハー側に殆どの音の領域を任せるといった使い方です。



これはナカミチ SP-50sの特性ですが綺麗に6KHz以上は減衰していますね。
本当に使い易いユニットです。下手に高域にピークがあったらツイーターと上手く繋がりません。このようにウーハーはきれいに高域が落ちてくれた方が良いのです。

これとツイーターの特性を合わせるとネットワークを自作でカスタムしても上手くいかず意味なしという事が分かります。

ちょっと小細工で10オームのATTのセメント抵抗をパスしました。



これで特性を測りましたらマシになりましたので、パッシブの調整はこれで終わりで、あとはアクティブEQで調整します。まぁ比較できる音が決まったら少々ピークやディップがあっても良いのです。

バスレフはユニットが変わるのと低音の解像度というかスピード感が少なくなるので簡易密閉型とします。低音は落ちますがEQで上げればよいのです。
それから元々のフェルトは捨てて、目いっぱい新しいフェルトを詰め込みます。ポートもフェルトでふさぎます。



ガラスクロステープで塞ぎます。



テープで目立たないようにしました。



特性を測定します。



特性です。



バスレフポートを塞いだので低音は減少しましたね。このユニットのエッジがスポンジタイプのものがあるのですが、あれが密閉に合うといったものでしょうね。SP-350も持ってましたが低音のスピード感は素晴らしかったです。
本当の密閉型はエアサスペンションと言って、コーンを押したらゆっくりと元に戻るものです。空気漏れが本当にないのですよ。

高域のディップは相変わらずありますがこれ位ならEQで何とかなるでしょう。
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Posted at 2020/07/28 23:46:14

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