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アイドリング中の方向指示器(ウインカー)点滅でのハンチングの件です。

整備書や実際の車両のヒューズBOXを調査して、電気経路を調べてみました。

前回までのバッテリーアース修復・強化後の電圧です。


暖気～水温は98℃冷却ファンが動作しアイドリング学習が終わった通常のアイドリング状態です。
バッテリーの電圧は14.31Vとなりました。

IGキーの後の電圧も測定しました。13.94Vと電圧降下が見られます。
0.36V低下しています。
これは運転席下のヒューズBOXの電圧です。IGキーオンにて電圧が掛かる箇所です。



これは仕方ないですね。エンジンルームのヒューズBOXからの配線は必要以上に大きくしていないですからね。
これは現在の車両でもこうなのかは分かりませんが、経験的には低いように思えます。20年経過した車両という事もあるかも知れません。

IGキーですから、ここから色々なところに電源を供給します。
ここから方向指示器(ウインカー)にも供給しているものと思われます。

ですから、ハザード点滅との決定的な違いはIGキーを経由していることになります。電圧も違うし、オルタネーターからの電圧調整経路も異なるわけで、レギュレーターはエンジンルームのリレーBOXの電圧を測定して発電量を調節していますので、間に合わなくなるのかと思います。

それから影響がありそうな機器への電源供給経路を調べてみました。

ECU　　　　　　E/G リレーBOX No6ヒューズ
インジェクター　E/G リレーBOX No6ヒューズ

IGキー　　　　　E/G リレーBOX No20ヒューズ
IGコイル　　　　　　運転席下ヒューズBOX No1ヒューズ
Fuel ポンプ　　　　 運転席下ヒューズBOX No17ヒューズ
センサーの一部　　　運転席下ヒューズBOX No4ヒューズ

インジェクターやECUは直接E/GルームのリレーBOXからなので、バッテリーの電圧がそのまま掛かっています。

それに対してIGコイルはIGキー経由なので、電圧降下と変動幅の影響は多少なりともあるかなと言う感じです。IGコイルはF型用に交換しているのも原因かもしれません。
F型用はよりコイルが大きいのですが、S2000のヒューズも調べましたが同じ15Aヒューズですので関係ないのかもしれません。

【追記】IGコイルを元々のK20a用に戻してみましたが変わらずです。
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それらの事から、IGキーへの電圧降下を最小限にしたいと思いました。

20年経過しているので、関係ありそうな所と交換したいところのヒューズ交換です。
ヒューズは普通のものと、若干価格が高い(銀メッキ表示)されたものに交換しました。



一部E/Gルーム内に落として紛失した物もありますが、これらは今まで使われていた20年経過のものだと思われます。



端子部もかなり変色しています。
ちなみに色々調べてみましたら、ヒューズは10年が寿命みたいです。

ヒューズ交換はオカルトパーツ(価格の高いヒューズ)への交換も考えられますが、古い車なら、一度普通のヒューズに交換したほうが良いと思います。価格が高いものはどのような効果があるのかわかりません。

ヒューズの中央の溶断する部分は柔らかく、電流を流す毎に振動して、経年で細ってしまうとの事です。切れたら交換で良いとは思いますが、不意なトラブルは怖いです。

この際ですから、IGキーへのメインヒューズとIG(点火)コイル、ライト系、ECUとFuelポンプ、エンジンセンサー系を交換しました。

前回のバッテリーアース配線修復・強化と、今回のヒューズ交換までですが、簡単に効果を確認し、若干の改善は見られたと感じられます。

例えば、対策を行う前は、ウインカー点滅と同じようにハンチングしていたものが、4回のうち3回程度にハンチング量が減少したのと電圧変動幅が少なくなりました。変動幅100rpm→70rpm程度に減少です。
エンジン音のウォンウォンがあやふやなフォンフォーみたいな音に低減したようにも思えます。比較になってませんが。

そして運転していてもあまり気にならなくなったという感じです。

夜間はまだ確認してませんので、夜間走行でどう変わるか改善に至ったのかが分かると思います。

他にも原因もあるかも知れませんので、今回はこれで様子見とします。
　　　　
ヒューズ系の経路など間違いがありましたらコメントください。正確な回路図は持っていないのと回路見間違い、勘違いもあるかも知れません。

整備手帳に記録しました。