ダッシュ サイドスピーカーネットワーク設計
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
![](/images/icon_difficult_on.svg) ![](/images/icon_difficult_on.svg) 中級 |
作業時間 |
12時間以上 |
1
車内で色々やるのではなく、自宅スタジオでシュミレーションすることにしました。
エンクロージャにAudison V3.0MIDを上向きにセットし鏡で音を反射させ、それをマイクで拾うというやり方です。
ガラスの角度はフロントウインドのガラス角度と同じようにしています。
このダッシュ上向きMIDとリスナー向けツイーターの位置、クロスオーバーポイントなどを探ります。
2
この特性はAudison V3.0MIDの反射音です。直接音と反射した音がまじりあって位相がおかしくなっているためピーク・ディップが凄いですね。
3
ダッシュスピーカーカバーとスピーカーの間は1cm~2cmの距離があるのですが、それで直接音が少なくなっているようです。それを再現しましたら必要とする中域の特性がマシになりました。
これで調整していきます。
4
基本構想として、
・反射音を避けたいためリスナー向けのツイーターをメインとする
・必然的にツイーターの最低共振周波数が低いものを選択
・Focal TN-B を候補とする
(最低共振周波数は1280Hz)
・MIDはあくまで補助的としたい
という構想から、基本ネットワークの12dBクロスで試行錯誤して、MIDの高域のピークが影響するので18dBカットも試行したりとかしました。
こんな感じでコイルとコンデンサーを色々接続して特性を測っての繰り返しで良い値をメモしていくのですよ。あくまでDIYですから時間は無限なわけですよ。どこかで妥協は必要ですが。
お仕事だったらこのような時間を取っていたら稼げませんよね。まぁノウハウというかそういう蓄積が凄いでしょうからね。
5
これが最終のネットワークのLCR設定値のメモです。
基本のネットワーク計算とは全く違いますが、これが特性的に最も良い値でした。
MIDの高域のピーク特性が全体の特性にかなり影響しました。
コイルはMID側は線径は1mmでロスを無くす。カットするコンデンサーはバイポーラの比較的安価なもの。
ツイーターのコンデンサーはモレルも採用しているBENNICのフィルムコンデンサーで1000円程度のまあまあ良いもの。カット側のコイルは0.8mmで小型なもの。0.5mmでもよいんだけど売っていない。
アッテネーターはインピーダンスを合わせたものにしましたが特性上は変わらないためカット側を省略してシリーズのみとしました。尚、抵抗はセメント抵抗の安価なものではなく、高価な金属皮膜抵抗を使用。抵抗の容量は3W×2個で6Wですが純正アンプなので問題ないでしょう。
基本は音が通過する部品には良いものを、音をカットする部品はそこまで高価ではなくても良いと思います。
6
今までの黒赤色の特性図が見にくいので色を変えてみました。
MIDとツイーターのタイムアライメントですね。DSPとかありませんから現物で合わせていくというやり方です。
(ツイーター位置を奥)
ネットワーククロス設定の他にツイーターの位置を変えるとピーク・ディップが発生しました。
例としてMIDのスピーカーに対してツイーターを奥側(フロントガラス側)にしたものの特性
7
(ツイーター位置を中央)
MIDスピーカーの中央位置にツイーターを設定したもの。これは3kHzに大きなディップが発生しています。高域はフラットで良いのですが。
8
(ツイーターを手前側で微調整)
MIDスピーカーに対し手前側から微調整で最もフラットでピーク・ディップが少ない位置の特性です。
最終的には車内で調整しながら測定する必要がありますが、ある程度シュミレーションしていたら楽ですよね。
測定はホワイトノイズのCDを作ってそれを再生しながらマイクで測定する必要があります。スイープ再生~録音だと時間が掛かりすぎると思います。
[PR]Yahoo!ショッピング
入札多数の人気商品!
[PR]Yahoo!オークション
関連コンテンツ
関連整備ピックアップ
関連リンク