
トヨタのKINTO(月々定額制:サブスクリプション)が3月1日から正式にスタートします。今月初めに報道発表も行われ、KINTOのウェブサイトも公開されましたが、現段階で入手できる情報は限られていますが、トヨタのKINTO ONのE(プリウス等を3年間利用する)について、その経済性を検討したいと思います。
今回は、車種をプリウスに絞り、シミュレーションしてみました。トヨタの報道発表によれば、プリウスは月々4万9,788円~ということなので、ローエンド・モデルの2WD タイプ(車体価格、税込み=2,518,560円)を対象とします。
月額4万9,788円という事ですから、定額期間が満了する3年間での総支払額は、179万2,368円(49,788円×36回)となります。トヨタに限らず、月々定額制の特長としては;
① 頭金不要
② 車両代、登録時の諸費用/税金、メンテナンス、任意保険
が含まれる。
KINTOは、3年後の満了時に車を買い取るという事が出来ませんので、この点では、残価設定ローン(3つの選択枝:車両返却、ローン延長、車両買取(残額一括返済))と比べ、その性格が異なります。
それでは、対抗馬となる3年間の残価設定ローンと比較してみましょう。月額定額制と同様に3年間、車を使用するということを前提とし、残価設定ローンの場合は;
① 残価設定ローンの対象は車両価格のみとなる。
② 車両以外の登録時の諸費用/税金、メンテナンス、任意保険は自己負担
ということになります。それでは、プリウスの2WD Eタイプを3年間の残価設定ローンを活用した場合の3年間の維持費を計算してみました。ちなみに、残価設定ローンは、東京トヨペットのものを(金利2.9%/年)、メンテナンス費用は、大阪トヨペットのメンテナンスパック(おまかせ36 Mクラス)を活用しています。
トヨタの3年間の残価設定ローンを活用した場合の3年間の維持費を含めた総支払額は、1,875,580円となり、月々の支払い額は、52,099円(KINTO:>49,788円:2,311円の差)となり、トヨタの月額定額(KINTO)に軍配が上がります。
---次回に続く---
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Posted at 2019/02/14 21:25:31 | |
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