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2018年09月11日 イイね!

車の経済学(23) 車をローンで買う場合、頭金は幾らが妥当なのか?

車の経済学(23) 車をローンで買う場合、頭金は幾らが妥当なのか?
車をローンで買う時、借金を背負うことに誰でもがアレルギーを感じる筈です。もし、ローンで買ったとしても、ローンの最終返済日前に車を手放す、売却することも想定しなければなりません。

絶えず、ローンの残高がその時の車の売却価格(市場価格)より低いのなら、心配は少なくなります。車の売却価格がその時のローンの残高を上回っているためには、全額をローンで借りるのではなく、一定の頭金を払えば済むことになります。

金利の水準、借入期間で、数値は変動しますが、金利3.9%および車両代金を200万円とした場合における最低必要となる頭金の金額は、以下の通りとなります。例えば、3年間のローンなら頭金は、15万円(8%)以上あれば充分です。





ローンの期間が短ければ、頭金は意外に低くて良いこと分かります。一定の頭金さえ払っていれば、車の買う人が借金をしているのではなく、車そのものが借金をしていると考えることもでき、気が楽になるかも知れません(専門用語ですが、ノンリコース・ローンと言います)。

もっとも、借金は、借金なので、返済日に口座引き落としが出来ず、クレジット会社から通知が来ても、1回目は入金忘れと処理され、延滞となりませんが、2回目以降を払わないと延滞となり、信用調査機関に延滞記録が残ってしまいます。もし、ローンを借り入れて、その後返済が難しそうに感じたら、延滞を起こす前に車は売却してしまうことで、何ら問題はありません。

車は、極めて流動性の高い製品です、1週間もあれば、売却することも可能です。

しかしながら、住宅ローンだと車とは違い、担保に入れたマイホームを取られ、残債を払い続けることになってしまいます。このため、住宅ローンは出来る限り、借入金額を少なくすることが重要で、貯金を取り崩して車を買うのでなく、車はローンで買って、貯金を取り崩して、住宅ローンを減らすことが生活防衛となるでしょう。



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Posted at 2018/09/11 16:58:05 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2018年09月11日 イイね!

車の経済学(22) 車をローンで買うのは馬鹿なのか?

車の経済学(22) 車をローンで買うのは馬鹿なのか?
車をローンで買うのは、金利が無駄なので現金で買いなさいとか、もし、借りるなら親から借りなさいとか、専門家のアドバイスを良く耳にします。月次の給料(または盆暮れの賞与)で、その月の必要経費を差し引いた残りの資金で、車を現金で購入出来る方は、確かにローンを利用する必要がないかも知れません。

一方、親から借金というのは、如何でしょうか?あくまで借金ですので、法制度に準拠し、金銭消費貸借契約書(いわゆる借用書は法的拘束力が不鮮明で、相続を考えると他の相続人に改ざんされる可能性もある)を作成し、条件にお互い合意した上で、金銭消費貸借契約を締結する場合、印紙税の支払い、金利は縁故関係を尊重したとしても、1%/年程度は支払わなくてはなりません。

仮に、200万円を金利1%/年で5年間、親から借金した場合(元利均等方式)でも、相応のコストがかかります。以下が、銀行ローン(元利均等方式)と親からの借金に係る費用の比較表となります。現在、車に関しては、地方銀行を始めとして、200万円を無担保、金利1%台で借りられますし、印紙税は銀行負担かつ口座振替手数料もかかりません。(単位:円)



よって、銀行ローンは、親からの借金よりも安くなる可能性も大です。親に媚びへつらい借金しますか、それとも銀行(審査を通すだけ)から借りますか?

欧米では、車を現金で購入する人は、約半数、恐らく日本でも同じくらいかと想定されます。欧米では、車を現金で買わない人の半数はローンで、残りの半数はリースというのが現状です。日本では、個人向けのリースは未だ定着していませんが、リースを始めローンは、車の代価を月々均一の金額で管理できるのが最大の特長(家計簿の発想にも合っています)で、これが欧米でリースが発達した理由かと思われます。

米国のディーラーのセールスマンは、もはや車両価格などは知らず、月々のリース又はローンの支払金額だけ知っているというのが現状です。日本でも、今後の車のセールスの在り方、購入の仕方を示しているかも知れません。

ただし、現状では、日本において、リースは個人向けには一般的でなく、制度が複雑なので、充分な理解が出来ない限り、お薦めできません。


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Posted at 2018/09/11 16:47:36 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2018年09月10日 イイね!

車の経済学(21) 特別金利キャンペーンって、お得なのか?

車の経済学(21) 特別金利キャンペーンって、お得なのか?
新車販売の伸び悩みを反映して、販促策としての特別金利キャンペーンが活発です。その中でも、輸入車の特別金利キャンペーンは、輸入車の購入者にとって勝ち負けが出る可能性があります。

キャッシュ・バック10万円とか、頭金サポート10万円とかは、ずばり金額で表示されれば容易に判断できますが、「今なら0.99%」と勧められても、幾らお得なのかは計算しないと分かりません。

自動車ローンは、元利均等方式という分かり難く、暗算する訳にもいきません。インターネットを使って自動車ローン・シミュレーションで自動計算もできますが、これも実に面倒臭い作業です。

そこで、輸入車のファイナンス会社が提供する特別金利の実態を理解して頂ければと存じます。

輸入車メーカー・ディーラーは、日本におけるブランド・イメージを維持するのに辛苦しています、安易な値引きを応じないながらも、ここまで販売台数を伸ばしています。そこで、採用している手法が車両価格の代わりに金利の値引きです。

車両価格は一度値引きすると元に戻すことは、モデル・チェンジをしない限りほぼ不可能です。そこで、採用しているのが金利の値引きです、金利なら市場原理としての上下に動く性格を利用して、キャンペーンを唄って金利を下げても元に戻すことは、車両そのものの価格を元に戻すことに比べれば、困難なことではありません。

この特別金利キャンペーンとは、ファイナンス会社が別段、自ら提供する金利を値引きするのではなく、ファイナンス会社がメーカー・ディーラーの支援(補助金)を受けて、その結果、金利を下げているに過ぎません。

要するに、メーカー・ディーラーが車両を値引きせず、ファイナンス会社が値引きを肩代わりしているに過ぎません。

そうするとどうでしょうか?キャッシュで購入する方には不利にならないでしょうか?ローンで買うにしても、借入金額・借入期間が少ない人ほど不利にはならないでしょうか?

この実情を考慮して、特別金利を実施している輸入車(または特別金利を実施している輸入車メーカー・ディーラーの輸入車)を購入する必要があります。

参考までに、以下が、メーカー・ディーラーがファイナンス会社に支援(補助金)している大まかな金額です。(なお、特別金利には、諸条件が付されていますので留意方)



輸入車をキャッシュで購入される方、積極的に値引くチャンスです。そして、ローンで購入される方、出来る限り借入金額を大きくし、借入期間を長くするチャンス到来です。


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Posted at 2018/09/10 21:08:42 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマ
2018年08月22日 イイね!

車の経済学(20) BMW i3キャンペーン車はお得!

車の経済学(20) BMW i3キャンペーン車はお得!
BMWジャパンがi3シリーズ向けに、先着50台、9月末まで限定のキャンペーンを行っています。

早速このキャンペーンがお得なのかどうかを試算してみました。対象車は、BMW i3 Atelier(新車価格538万円)です。キャンペーンの内容は、5年ローンを利用した場合で、金利0.99%、残価設定40%(ただし、本キャンペーンは、BMWジャパンのウェブサイトでは見つからず、筆者にメールで送られてきた情報なので、真意のほどは分かりません。)

本キャンペーンは、残価設定だけで、100万円近く、お得ということになります。

なお、i3は電気自動車なので、補助金及びエコカー減税(合計568,900円)も活用できますし、初年度は充電代がゼロという特典もあります。

以下が、試算した結果です。(単位:円。金利は含まれていません、因みに、頭金を150万円と仮定すると金利の支払総額は約16万円となります。)





BMW i3の5年間の保有コストは、BMWで同じ価格帯のBMW320iと比較しても、相当低いことが判りますし、国産車であれば、マツダのアテンザ(2500CC)と同等に保有コストとなります。

電気自動車でかつ輸入車の購入希望がある方なら、本キャンペーンを活用すれば、お薦めの1台と言えます。



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Posted at 2018/08/22 16:09:32 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2018年08月18日 イイね!

車の経済学(19) トヨタのランドクルーザーはお買い得!

車の経済学(19) トヨタのランドクルーザーはお買い得!
日本車の中では、トヨタのランドクルーザー・プラドは、少々車両価格が高いものの、コスト・パフォーマンスの良い車の一つと言えます。

比較対象に少し無理があるかも知れませんが、ニッサンのティアナと比較してみました。プラドの方が車両価格は、ティアナより約63万円高くなりますが、5年間の保有コストで比較しますと、プラドが約31万円安くなります。

従って、実質的な保有コストは約94万円もの差が出てくることになります。表の単位は円。





何故、これほどの差が出てしまうかと言いますと;

① エコカー減税の有無
② リセール・バリュー(下取り価格等)の差

5年後のリセール・バリューは、プラドが(新車)車両価格の67%であるのに対して、ティアナは27%程度となって大きな違いがあります。

燃料費や任意保険料を考慮することも重要ですが、本当に車の維持費を節約したいのなら、(5年間乗る予定なら)5年後のリセール・バリューを予測し、新車の車両価格とリセール・バリューの差額を実質的に支払う車両代金と考えながら、購入することが最も重要なこととなります。




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Posted at 2018/08/18 14:55:15 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマ

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「車の経済学(68) 走行距離課税の経済学⑤ http://cvw.jp/b/2877098/46622881/
何シテル?   12/23 14:54
カー・エコノミストの田理順(でん りじゅん)です。 BMWに約10年間乗りましたが、度重なる故障(何回ものランプ切れ、冷却水漏れ、オイル漏れ、パワーウィン...
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