先日整備から戻り卓上で様子を見ていた1984年製のカーステレオ KENWOOD KXC-7580他 を、先週末なんとか天気がもったので現愛車「コロナクーペ」に車載してみました。
この KENWOOD KXC-7580 他は、機能別コンポーネントを選択し自分好みの構成とする事が出来た当時のカーステにて、「ソフトローディング」「フェザータッチボタン」「LEDスペアナ表示,パターンメモリー機能付きグライコ」など全面的に機能革新が図られ、デザインもアルミヘアライン仕上げのフロントパネルやボタンなどシンプルでかつ美しく、明らかに従来のカーステとは一線を画す革新的な製品でした。
この製品に大きな魅力を感じた私は、当時実際に購入し苦労しながら自分で「キャメルアコード号(家の車)」他に装着し楽しんだ思い出が有り、また何時の日か愛車に装着したく思っていた機種で、そのカタログは今でも所有し時々眺めては楽しんでおりました。
変更前まで装着していたデッキは、三菱純正OPであった KENWOOD製 GKR-X66 & GKD-E88 というCD&カセットデッキ(1996年位のモデル)で、グライコ&スペアナ機能の有るテープデッキながらボリュウムが電子式でなくちゃんと機械式で、国産メーカの純正扱いゆえボリュウムも右側にあるのが気に入っている、リモコンが無い以外は特に不満の無いデッキでした。
しかし愛車のコロナクーペが1985年製なので出来るだけデッキも当時品を積みたいという思いも有り、古いカセットデッキは故障するリスクもそれなりに高いのですが、状態の良い KXC-7580 他を入手したので意を決し積み替えてみました。
積み替えはいつも自分で行います。古い製品ゆえ接続ケーブルなどもう市販していない物も多いのですが、なんと35年前に購入していた部品が残っておりそれが使えたりもしました(^^;
KENWOODのテープデッキは走行スピードが若干速いのが(当時からの)デフォの様で、意図的に「明かるい音!」と感じさせるメーカーの戦略が有ったのではと理解しているのですが、今回は整備・調整でテープスピードもキッチリと合わせ込んでもらい、手元のデッキは「素の音」が聞けている状態だと思っております。
んでその音は、GKR-X66では使用テープのグレードや録音状態の善し悪しが良く判る「素直な音作り」のデッキに思えましたが、KXC-7580の方は(12年古いモデルゆえ?)その辺りの差の現れ方が穏やかで、言い換えると「ノーマルでもグライコ設定次第でメタルとそう差なくそこそこ聞けてしまう」という様な音質に思えました。
36年前のテープデッキでしかも車内で音質どうこうと言う方がオカシイのだと思いますが、「どんな状況でもその機械の持つ限界の性能を引き出して使用したい」という欲求が有り、カーステの音でも探求してみたくなるのだと、自分では思っております。
またこの36年前のグライコには「S.E(サウンドエキサイダー:中高域の位相を調整し音像の立体感を広げる)」という機能が有り、これをONにすると例えば元々録音が悪くいつもは伴奏に埋もれて聞こえないはずの楽曲のボーカルが良く聞こえた!と感じられた場面が有り、今日のDSPとも違い音の透明感も損なわれない様なので、昔の試行錯誤していた時代の産物かも知れませんが今後色々と弄ってみたくなる機能だと思えました。
まぁ、車が古いので車載するデッキもこれ位で丁度良く、CDが聴けずFMの受信感度も悪いのですが、暫くはこのデッキで遊んでみようかと思っておりま~す(^-^)
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Posted at
2020/09/14 20:04:21