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ドゥカティ

ムルティストラーダV2/V2S

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【1年乗っての感想】ところがどっこい - ムルティストラーダV2/V2S

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【1年乗っての感想】ところがどっこい

おすすめ度: 5

満足している点
・背高で重量級なモデルが多いアドベンチャー・ツアラーに躊躇している人にも安心してお勧めできる、軽快で足つきのよい車体

・ヘビーデューティなオフ車系アドベンチャーの世界観にやや敷居の高さを感じるオンロード系スポーツバイク乗りでも違和感を感じさせないスポーティさ
不満な点
・軽量級・低重心バイクに乗り慣れていると、止め方によっては引き起こしが重くて困る。

・ドゥカティ・ジャパンに売る気があるのか無いのか分からんけど、2色(レッドとカーキグリーン)ボディカラーがあるはずなのにグリーンの輸入予定がまったく立たずレッドしか選べなかった。
総評
買って1年経ちましたので2回目のレビューをします。

正直言っちゃうと、このバイクにはたして何年乗ることになるのか、買ったときは見当もつきませんでした。早いと1年くらいで「もう十分堪能したわ」と思って乗り換えちゃう(もっと早いと半年くらいで「なんか違うな」と思って見切りをつけちゃう)私ですので、こういう今まで経験のないジャンルのバイク(アドベンチャー・ツアラータイプ)に長く乗り続けるという確信がなかったのです。

ところがどっこい。

1年乗ってみた今、「あ、このバイクとは長い付き合いになりそうだな」という感想に変わりました。乗ってるときの「相棒感」、走り終わったあとの「充実感」が抜群に高いんです。

旅派、ファッション派、スポーツライディング派、交流派と、僕たちバイク乗りが「オートバイに乗る」という行為に求めるものは多種多様ですが、どれかひとつだけに限定しているわけではありません。スポーツライディングのvisceralな脳汁系快楽(横文字ゴメン!)を第一に置く私も、旅だってしたいし雰囲気も楽しみたいし、ときには(ほんのときどきでいいんだけど)他人といっしょに走りたい。

これまで乗ってきたバイクは、それぞれ輝く場面がわりと限定されているというかどこかひとつに特化していて、それ以外のシチュエーションでは妥協しなきゃいけないのが常でした。セパハン系は積載や乗車姿勢の問題があるし、クルーザー系ははっきりいって曲がるのがあんまり気持ちよくない。だから、近所の箱根あたりをスポーツバイクでひとっ走りするときと、旅バイクで遠くに足を伸ばすときでは、得られる快楽がそれぞれ全然違うし、それらの快楽のどれを選んでどれを捨てるのかを決めてから出発する必要があったんです。たとえば、クルーザーでロングツーリングに出かけるのなら「途中のワインディングはスポーツバイクで行くような楽しさは味わえないけどしょうがないね」とか、「おもしろそうな林道があるけどきつそうだから迂回しよう」とか。

ところがどっこい。

ロングツーリングにムルティで出かけるようになってからはそういう妥協が全然なくて、それこそ「最初から最後まで気持ちいい」んです。もう、家に帰り着く最後の瞬間まで遠足ですよ、みたいなレベルで。

フルパニアで走っていても、小型スポーツバイクとは違うこいつならではの旋回の気持ちよさがある。決して「アドベンチャー・ツアラーにしてはけっこうスポーティ」みたいな妥協的・譲歩的な話ではなくて、あえてムルティで走りたいんだ、と思わせてくれる。たぶん一回目のレビューで書いたと思うけど、オン・ザ・レール感あるいは浮遊感が独特なんですよこいつは。

エンジンのフィーリングも、空冷ハーレーやトライアンフの2気筒のような味わい深さは期待できないと思いきや、このドゥカティの新型V2にはこいつならではの吹け上がりの軽さと懐の深さからくる味わいがある。加速してても流してても「どんなときでもライダーとともにいてくれる頼もしさ」と言いましょうか。

また、オフ車や軽量スクランブラーほどではないにしても、狭い舗装林道に入っても難儀することのない、脱初心者以上のライダーが通常のツーリングで使う分には十分な機動力。

冒頭に書いた「相棒感」とはつまり、エンジン、足回り、積載のすべてにおいて、ライダーを困らせる場面がほとんどないから頼りになるっていう意味なんです。この点において、おそらくは同じムルティでもV4よりV2のほうが上だと思います。

そして、完全に道具に徹してしまうわけではない、ドゥカティらしい存在感もある(わくわくファクターも大事ね)。どんなわくわくファクターを求めてるのかによって、VストロームなのかトレーサーなのかBMWのGSシリーズなのかトライアンフ・タイガー/タイガースポーツシリーズなのかはたまたムルティなのかが決まってきますが、パニガーレ的世界観とは決別したくないオンロード派ドゥカティスティにとっては、あえてツアラー枠もドゥカティで埋めることに十分意味があるでしょう(いろんなメーカーのバイクに乗りたいと思ってる私も、なぜかドゥカティに戻ってきてしまうのです)。

そんなわけで、今までのバイクの中でもっとも短期間で4000kmを迎えました。泊りがけのロングツーリングにも2回行くことができました。ドゥカティ仲間とも何度か走りました(パニガーレなどのドゥカティ乗りといっしょにツーリング行っても、走りのスタイルの違いで困ることはありません。その仲間が良識派である限りにおいては)。これからもムルティに乗って、もっといろんなところに行きたいです。

だから興味を示してる皆さんも安心して買ってちょうだい。
デザイン
3
走行性能
5
乗り心地
5
1年前のレビューで「こいつはドゥカティのくせに全然熱くない」と書きましたが、今年の暑さの中を走って、それは言いすぎだったと思い直しました。

過去ドゥカティよりマシではあるけど、やっぱりそれなりに熱いです。ちゃんと熱対策してあるライディングパンツ履いてれば平気だけどね。
積載性
5
燃費
3
価格
2
故障経験
1年4000km乗って今のところトラブル無し。

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