点火系の点検と調整
1
この車を入手してからエンジン関係は手付かずだったので今回は点火系の点検をする事にしました。
2
まず最初にポイント接点の隙間の点検と調整をしてから点火時期の調整を行います。
点火時期を最初に調整すると後でポイントの隙間を調整した場合、点火時期が変化し二度手間になるからです。
エンジンを始動してタコ・ドエルテスターという機器を接続し、ポイント隙間が適正かを判断します。
この画像は調整後で適正値を示していますが最初は若干のズレがありました。
3
測定するとT側のドエルアングルが50°でL側が45°と基準値から少し外れていました。
ちなみにロータリーエンジンの場合、ドエルアングルの基準値は58°±3°です。
デスビキャップと中のローターを外しポイント調整にかかります。
4
調整はポイント接点を開いた状態にして取り付けビスを緩め、適正値になるように調整します。
文章だと簡単ですがこれがとても微妙で取り付けビスを締め込むだけでも隙間が変わるのでちょっと慣れが必要かも知れません。
画像は撮影のためにドライバー1本でビスを回していますが実際の調整ではドライバーを2本使って1本のドライバーでポイントを動かして調整しつつ、もう1本のドライバーでビスを締め込むといった少しシビアな作業になります。
5
調整後です。
まずはT側・・55°位を示しています、基準値内なのでOKです。
ちなみにタコ・ドエルテスターはレシプロエンジンでは気筒数によって読む目盛りが違うのですがロータリーと記されている目盛りはありません。
ではロータリーはどうやって読むのか?2ローターのロータリーエンジンは出力軸180°毎の燃焼間隔でデスビシャフトの回転角で90°毎にポイントが開閉とレシプロ4気筒と同じですので4気筒の目盛りで読み取ります。
6
L側の調整後・・58°を示しています。
基準値ですのでOKです。
7
ドエルアングルがOKなので点火時期の点検を行います。
タイミングライトをエキセントリックシャフトのプーリーに照射してエンジン側のインジケーターピンとプーリーの目印が合っているかを点検します。
ロータリーエンジンはL側とT側の点火時期がそれぞれ異なるので両方を点検します。
リープス5のロータリーではL側とT側の点火時期が離れすぎているとデスビキャップを外してポイントベースを動かして調整しなければならず少々面倒ですが今回は両方ともピッタリと基準値でした。
8
回転が少しバラついていたのでキャブレターのミクスチャーを調整するとピタリと安定しました(^^)
ポイント調整も含めこういったところが旧車の面白さ?でしょうか(笑)
[PR]Yahoo!ショッピング
入札多数の人気商品!
[PR]Yahoo!オークション
関連コンテンツ
関連整備ピックアップ
関連リンク