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yokomokkoのブログ一覧

2024年05月02日 イイね!

車選定(番外編)

車選定(番外編)最終的に年次改良情報などが後押ししたこともあり、次期車はNX450h+に落ち着きましたが、Fスポーツの足回り試しついでに試乗したRZの印象がとても良かったこともあり、NXの次はEVになるかもしれない・・・と今回の選定で感じました。そこで今後の参考のために、というかほとんど好奇心で現時点で一番気になっているEVの2台のうちの1つBMW iXに試乗することにしました。

ちなみにNX450h+のバージョンLとFスポーツの比較ですが、バージョンLは最初の試乗一回きりしか乗っておらず、一方でFスポはすでに納車されて10日以上経っており、ある程度評価できるまでに走っているので情報量が偏っていまして、あまり公平なレポートはできません。ただ一つ言えるのはバージョンLの乗り味がNXが本命候補にシフトしたきっかけだったことと、感想として「バージョンLでこんなに良いならFスポーツはどんだけ」って思えるほどに乗り味が良かったことでしょうか。

自分で言うのもなんですが、私は足回りの挙動には結構敏感というか神経質なほうでして、かすかな記憶を辿り思い出すのはバージョンLのサスペンションの印象はコンベンショナルということもあり電子制御ダンパー特有の違和感がなく、レクサスが求めるすっきりとした乗り味のイメージに近いということでしょうか。RZの特殊なダンパーも同じですね。FスポーツのAVSは電子制御サスにしてはこの違和感が極めて少ない、作りこまれた(走りこんで設定だした?)足回りですが、やはり微かに不自然な介入挙動があるんですよね。

これは私がそう感じているだけでほとんどの人は気にしないかもしれませんが、昔乗っていたS3のMRにも感じていたことで前車のBMW435GCをメカサス指定で探していたのも同じ理由だったりします。Fスポーツの場合はそのわずかなネガを上回る長所があるので最終的に見た目含めて選択した感じです。まあこの辺りは私が完全に少数派だと思いますので話半分ということで聞いてくださいませ!

■BMW iXについて
本題のiXですが3つあるグレードのうち、一番現実的な選択になるであろうiX xDrive50を選択しました。確か以前は最上位の60で標準装備のリアステアは50にもオプションで装着できたと記憶していますが、今はシュミレーションでも選択できないので設定ないのかもしれません。初回の評論家レビュー動画ではリアステア付きだった気もしますが、今回の試乗車には装備されておらず同乗頂いたBMW Tokyo Bayの感じの良い若いスタッフさんに聞いたところ「注文の際は多分選択できると思いますが、念のため担当店の営業に聞いてください」とのこと。ちなみに私が試乗した個体は最近入庫した新しい車両のようで、従来の試乗車仕様とは少し違う可能性もありますね。

そんなわけで高速試乗コースで予約したのでお台場入口に向けて走り出します。iXは皆さんご存じの通り、未来を感じさせるリビングルームのような車内に凶悪なモーターを搭載してSUVのような、もしくはモンスターミニバンのような不思議なキャラクターの車です。2.5トンを超える車重ではありますが、走り出しは全く重さを感じない感じで面喰います。乗り心地もしっとり、かなり良い。

評論家の評価だとBMWにしては柔らかめ?という話もありましたが、高速乗る前も高速試乗後もそのような感じはしなかったですね。しなやかだけど柔くはなく超フラットな乗り心地。映画音楽作曲家のハンス・ジマーによって作られた効果音もリアルに聞くと面白く好印象、でもこれは人によって好み分かれそうな音ですねw 遮音性が高いので余計に効果音が良く聞こえます。

何より不思議なのはお台場という道路環境が良いということを差し引いても、大型の高級EVを運転しているのに初めからとてもリラックスして運転でき、終始緊張感なく快適にドライブできたことでしょうか。なんか不思議な車です。リラックスしすぎて高速では結構踏んでしまいましたが。。。

他のEVとの違いは色々感じましたが、フラットな乗り心地と良く動くフロントサスペンション、音や空間の特別感など分かりやすい差別化要素もさりながら、ICEから乗り換えても違和感のない回生ブレーキ(アダプティブ)のフィールなど、細かい所まで色々考えられているなあと感心しました。一度首都高がクリアになった箇所があり、そこで同乗スタッフの方に確認をしてかなり踏み込み、高速レーンチェンジも試しましたがとんでもない加速をします。しかも全く破綻する気配がない。

で、ここまで書いて手放しで褒めまくっていますが、じゃあざっくり1000万のRZ450e(ステアバイワイヤなど進化する前提で)と恐らく乗り出し1500万を余裕で超えるであろうこのiX xDrive50でどちらを選ぶかと言われたら、今の自分だと仮に予算に余裕があってもRZを選ぶかもしれません。

不思議なんですが、これだけハイパフォーマンスでリラックスして運転できる車なのにiX xDrive50には「駆け抜ける喜び」成分が薄い気がするんです。リアステアがないから大分印象違うのかな?なぜそう感じるか1時間程度の試乗では分析に限界がありますが、例えば速度域を上げていったときのコーナー侵入時、信号で曲がる時などステアリングを切ったときに感じるBMW特有の気持ちよさ、素直なフィールが全く感じられなかったことなども理由にあるかもしれません。車に制御されているような、人間より車の方が上位にいるような感触。

あとこのクラスのEVは余りにパワーありすぎて持て余す、また歳をとり動体視力も衰えつつある自分ではやらかしてしまう怖さも感じます。私の技量だとEVではRZ450eくらいが限界かもしれないということと、RZの乗り味が本当に素直で良かったんですよね、ナチュラルというのがRZのコンセプトだそうですが本当にそんな感じで、iX xDrive50は完全無欠の電動装甲車って感じです。。。

とは言ってもiX xDrive50・・・本当にすごい車です。一度は試乗することをおススメします。長距離運転なら疲れないのは絶対にiXでしょうし、新潟県の村上や秋田の八郎潟遠征なら間違いなくこの車なんて妄想してみたり。でも私は一度試乗して少し満足しちゃいましたw 長距離遠征の時だけ借りたい・・・

本当はお台場でX5Mも試乗したかったのですが、丁度無くなっちゃったんですよねー。LCIモデルで復活したらまた行きたいと思います。
Posted at 2024/05/02 02:38:08 | コメント(0) | トラックバック(0) | BMW | クルマ
2014年09月23日 イイね!

WHY "M" MEETING BMW M4の試乗レポート

WHY "M" MEETING BMW M4の試乗レポート9/21日に開催されたWHY "M" MEETINGに参加してきました。この手の抽選当たったの初めてなのと、今まで色々と参考にさせて頂いている五味康隆さんがゲストでいらっしゃるとのことで、とても楽しみに品川シーフォートスクエアに向かいました。

進行は五味さんと元NAVI編集長の塩見智さん。当選者は全部で18組を一部と二部に分けて進めるはずですが、当日の出席者は全部で12組くらい。私は後半の二部のほうだったのでランチバイキングのあとお二人のトークショーを聞き、その後にいよいよM4の試乗という流れでした。



塩見さんの微妙(?)な進行に若干しらけつつも(笑)、レース出身でBMWに精通している五味さんの話は中々興味深いものがありました。よく言われる50:50の重量バランス、振動の少ないエンジンなどのBMWの利点が運動性能だけでなく乗り味に大きく影響していること。同じような理由でポルシェのミッドシップモデルが同じように優れている点・・・などなどとても勉強になるセッションでしたね。



トークショーも終わり一部の方がお帰りになり、いよいよ我々二部のメンバーが試乗となります。私は二部の第二組だったので第一組の皆さんが試乗している間に地下の駐車場で予備機?のM4(写真のモデルではありません)に座ったり、エンジンかけたりして予行演習(笑)。塩見さんから「今回の試乗車は全部仕様が違う」との情報を得ていたので、どのモデルがアダプティブサスペンションでカーボンセラミックブレーキの個体か聞き込みを開始(笑)。上の写真にあるオースチンイエローが該当モデルだと分かったので、少し早目に地下駐車場に降りて待ち構えていました。



第一組が試乗から戻ってくると運のいいことにオースチンイエローの機体が私の目の前に停車!スタッフの方に「これ乗ってもいいですか?」とお伺いをたて快諾頂いたので、まずは正面と上のカーボンセラミックのブレーキを激写。時間も無いのでいよいよM4の運転席に乗り込みます。

試乗コースはシーフォートから湾岸道路を勝島ICまで、勝島ICから鈴ヶ森ICまでの数百メートル(笑)を疾走し、第一京浜経由で平和島IC、そこから勝島ICまで戻り一般道でシーフォートまで戻る30分弱のコースです。実は4年ほど前まで大森に住んでいたこともあり、今回のコースはどこも勝手知ったる場所でBNR34&ゴルフⅤGTIで何度も走った場所・・・とてもいい比較ができました。

■BMW M4の感想
最初の印象ですが、まず地下駐車場通路から地上にあがるまでのわずかな間でも感じることができる上質な乗り味と、取り回しの良さ。とにかくどの速度域でも運転が楽なのがすぐにわかりました。

私自身BMW製のDCTは初めてで、DCTの反応速度も三段階選べますがどの段階にセットしてもとてもスムーズで、エンブレのかかり方がとてもMTぽい。綺麗に気持ちにずれなく減速するんですよね。これ試乗後の座談会で五味さんに質問したところ「エンジンのレスポンスがよく、組み付け精度が高いので綺麗に素早くエンジン回転数が下がるから、結果としてつながりもよくなりダイレクト感もでる」とのことでした。シフトアップもダウンも一番鈍いモードでもSトロニックよりも速く、スムーズに切り替わるため軽いショックを受けました(笑)

何より、所謂DSG/Sトロ系よりも運転してて楽しいんですよ、これが。。。MT派もうならせることができる出来だと思います。

ステアフィールはF30系のMスポをさらに硬質に、リニアな特性にしている感じですが過敏過ぎず丁度いい塩梅に感じました。今まで乗ったどの電動パワステの車よりもロードインフォメーション/フィードバックも豊富でしたが、ポルシェの油圧制御モデルにお乗りの方(座談会でのコメント)からすると大分プアな印象を受けたようです。このあたりは今何を乗ってるかで大分印象が変るでしょうね。電動パワステにおけるチューニングとしては最高峰だと言えると思います。

エンジンはいかにもBMWの直6で気持ちよくて、ばかっぱやいとしか言いようがありませんが(汗)、サウンドジェネレーターの問題なのか排気音のせいなのか、低~中回転で低音が少し篭り気味になり直6のメカニカルな音が掻き消され、若干耳障りな低音が気になりましたね。試乗コースは混雑していたり、先導車についていくことを意識していたこともあるので、正直音を聞いてる余裕もあまりなかったのですが。。。

ちなみにカーボンセラミックのブレーキはとってもリニアで制動力も高くコントロールしやすいのですが、やはり通常のローターなどと材質が違うこともあるせいか、効いているのか効いてないのか、踏んでる感触だけではわかりにくい独特の感触がありました。まあ慣れなんででしょうね~。とくにかくアホみたいによく止まることだけは(わざと試したので)間違いないです(爆)

サスペンションはアダプティブモデルに乗りましたが、もう極上でした。鈴ヶ森手前の左コーナーや勝島IC降りた直後の路面状態が悪い箇所など、どこをどう走ってもコントロールしやすく、フラットで乗り心地が良く、走っててとても気持ちいい。30分の試乗コースは色んな速度域、路面状態が体感できるコースでしたが、この程度走ったくらいでは完璧すぎて何もケチつけるところを見つけられませんでした。ただひとつ、乗り味ではなくて各種マウント部からと思われる「ひょこ、ぴょこん」といった感じの異音だけは気になりましたね。ずっと出てたわけではないので、ひょっとしたら個体差かもしれませんが、あれは対策したほうがいいんじゃないかな・・・。

まああれですよ・・・上記で触れてる音関係のマイナスポイントを除けば、うちのS3よりも遥かに快適で運転もしやすい化け物でした。今回のM4(おそらくM3も)は先代同様、恐ろしく実用的でくそっぱやい高性能車ですなぁ。排気音はさすがにハイチューンのターボ車らしく「決して静かとは言えないレベル」なので、もし買うとなったらご近所さんの目が気になりますが、、、まあそういうことを気にしなくてもいい環境であれば、お買いものにも、家族旅行にも、サーキットでも吊るしの状態で楽しめるオールインワンの車なんでしょうね。

最後に・・・欲しいかって?そりゃ一度味わったら絶対所有したくなる車であることは間違いありません(笑)。
Posted at 2014/09/23 22:34:16 | コメント(1) | BMW | クルマ
2014年07月21日 イイね!

BMW 650i グランクーペ Mスポーツ

BMW 650i グランクーペ Mスポーツ4シリーズ グランクーペの偵察に行った際、実車を眺めて粗品だけもらって帰ろうとしていたところ、例の好青年君が「せっかく来て下さったんだし、面白い試乗車入ったので乗っていきましょうよ」と悪魔の囁き・・・その車は同じグランクーペでも6の最上位モデル・・・おいおい、こんなの乗せてどうするつもりだ・・・。

ただ自分みたいな車好きには願ってもないご提案、本当にいつも色々と気を回してくれる良い営業です。両親の車や次期車のいずれかはこの営業さんから買いたいなと思ってしまいます。

新しい試乗車は6シリーズグランクーペ、650iのMスポーツです。やはりメインストリームは直6ターボの640になるので、V8モデルの650の試乗車は若干少な目みたいですね。この試乗車は装備の関係で1500万コースのモデル、車体の大きさや価格的にも完全に私の次期車候補ではなく、しかも自分はBMW好きにしては恐らく少数派であろう「6シリーズの顔が苦手なタイプ」であることも好青年君はご存じ。。。でも「乗れば良さがわかりますよ、5と違いますから」と言うので軽く試乗することに。中々刺激的な体験をさせてもらいました。

■乗り始めの印象
まずDから出て走り出すと5シリーズ同様に非常に見切りが良く、サイズの割に扱いやすい印象があります。とにかく運転しやすい。F10のほうは最軽量の直4+ノーマルサス仕様だったので、今回の6シリーズとはある意味対極のモデルになりますが、Mスポーツサスの出来の良さもあるのか、快適性とスポーツ性、取り回しの良さなどのバランスが高次元でまとまっている印象を受けました。

なるほど評判のいい6シリーズ、この乗り味に皆はまるのだなと妙に納得してしまいました。もうね、、、乗り始めて2分くらいで「これ欲しいわ~」とか言っちゃう自分の無節操さに呆れるばかりです(笑)

■エンジン
V8、4.4リッター、450馬力のN63B44Bエンジンはやはりというか、素晴らしいエンジンです。
大排気量NA的なフィール(しかも適度にチューニングされてる質感)はどこからでも大トルクを発生させ、レスポンスも各モードで最適な設定に調整されているといった印象。直6とはまた違うフィールになりますが、これはこれで素晴らしい。6くらいのボディサイズならこのエンジンがBESTじゃないかと思いました(買えないけどね!)。

どうしてもBMWは直6のイメージが強い(確かに絶品ではあるが・・・)ですし、直4やV8を毛嫌いする人もいますがBMWのエンジンはどの形式でも本当に良いフィールだと毎度感心します。

■サスペンション、ブレーキ

今回のサスはMスポですが、サイズや重量を感じさせない素晴らしいサスペンションです。フロント=ダブル・ウィッシュボーン、リア=インテグラル・アームの贅沢なサスペンションシステムはまあこのクラスの標準的な構成ではありますが、快適な乗り味とスポーツ性(ダイレクト感、操舵感)の両立具合はF30系とは別次元。特にSportモードの出来がよく、街中でもずっとこのモードでいいくらいです。

ブレーキもこの大パワー&トルクの車に釣りあった制動力を持ってますし、F30系のキャリパー&パッドよりも踏力に対するコントロール性能が高いと感じました。BMWにしては相当まともなブレーキです。1500万だもんな・・・当たり前か(笑)
※BMWはブレーキに関しては?なモデル多いので・・・

■デザイン
インテリアデザインは5シリーズと微妙に違う構成になっており、ドライバーズカーとしてどちらが望ましいかでいえば、個人的には断然6シリーズのグランクーペになるかな。高級感と適度な包まれ感、各種操作系へのアクセスの良さはさすがこのクラスだなといった感じ。

一方エクステリアデザインですが、、、正直試乗する前は「なーんとなくいまいちな感じ」に見えた車が、試乗後にはとても美人さんに見えてしまうから不思議です。これはあれですね「見た目いまいちだと思ったけど、性格良いのがわかって徐々にかわいく見えてきた」といった心理状態に近いものがあるかも(爆)


総括すると・・・6シリーズ グランクーペはとてもいい車でした。何かが当たれば本気で欲しくなるくらいに・・・。5のときはたとえそれが540だろうが、Mスポだろうが欲しいとは思いませんでしたが、6シリーズ グランクーペは全く別の車ですね。こちらのほうがよりBMW的な走りを体現していると感じました。
Posted at 2014/07/21 20:35:53 | コメント(0) | BMW | クルマ
2014年07月06日 イイね!

BMW 4シリーズ グランクーペ

BMW 4シリーズ グランクーペS3/7Rオーナーのみん友さんからは「裏切り者!」と言われるかもしれませんが、もしこの車の発売時期が半年早ければ、かなり迷ったかもしれない。それはこの車、BMW 4シリーズグランクーペの発表当日に例のDに訪問してまいりました。※実際に訪問したのは少し前です・・



この日は試乗車は無く、ショールームに420i GC Luxuryが展示されていてカープールに同じく420のMスポが佇んでいるのを眺めてきました。実際両車見てみると、このモデルに関してはLuxuryでレザー仕様(individualの白いやつとか)にするのもありかな~と思いましたね。



リアからサイドにかけてのラインなどはA5SBのほうが洗練されていますが、これはこれでスポーティかつBMWらしくて悪くない。。。自分にとってはそこそこ走れて荷室の開口部が広い車はMUSTで、3よりも精悍な顔つきとストレート6モデル(435i GC)が最初からラインナップされているのはでかい。まあ435は結構なお値段になりますが、、、

近所の道路事情や走りの軽快さ考えるとやっぱりハッチバックなんだけど、家族旅行などにはこういう車あるといいよな~と妄想してみたり。

こうやって見るとやっぱり3と4は小さな差とはいえ、大分顔の印象違いますね。ちなみに3のツーリング(ワゴン)は全体の造形(バランス感)が個人的にNGなので、多少荷室容量が劣る程度なら絶対こっちですね~。

いずれ試乗したらまたレポートします。
Posted at 2014/07/06 22:48:51 | コメント(0) | BMW | クルマ
2014年05月06日 イイね!

BMW M135i 試乗

BMW M135i 試乗はい、ついに乗ってしまいました。M135iに。。。まずなんと説明すれば良いのやら・・・ですが、私の下手な解説よりもWebCGのインプレにある、下野さんの言葉がこの車の性格をよく表していると思います。

以下、引用となります。参考URLは最下段をご参照ください。

「走り出したのは、BMWジャパンの地下駐車場。スタートボタンを押して始動したエンジンは、Mの面々ほど派手ではなかった。だが、ハンドルを右一杯にきって動き出し、BMWの大型バイクがたまっている区画をすり抜け、車寄せから上りのスロープに曲がったあたりで、ワタシはトロけた。まだウオーキングスピードでしかないのに、なんなんだ、このよさは!」



Dの駐車場から幹線道路に飛び出すまでの数mで「何これ何これ」と小娘のようにはしゃいでしまいました(汗)。なぜこんな徐行状態でオーラが出ているかというと、適度な重さのステアリングホイールから伝わる上質なロードインフォメーション、いい塩梅の着座位置とM社チューンのアダプティブMサスペンションの乗り味、セッティングの妙だと思います。ちなみにタイヤは代車で「やんちゃなお客さん」に振りまわされてるため「サーキット走行後?」といった状態になっているPSSです。

■エンジン、ミッション
何度か走った試乗コースはDを出た直後に一番踏めるポイントがあるので、いきなり踏み込んでみましたが想像以上にレスポンスよく、かなり下から大トルクを発生させます。フィールはさすがBMWのストレート6と言った感じで、凄く気持ちいいのですがS3のエンジン以上にべた踏みを躊躇してしまうほどのトルクと、連休中で取締の警察が多くて怖い(汗)ということもあり、全開というわけにはいきませんでした。

短い試乗コースであまり色々試せはしなかったのですが、SPORT+だけでなくCOMFORTでもそこそこアクセルワークに気を使う感じで、エンブレのかかり方も他の8速ATモデルとは全く違うフィールでした。ただシングルターボながらツインスクロール機構をうまくチューニングした出力特性は素晴らしく、ラグのないリニアなトルクと大排気量NAスポーツに乗ってるような高揚感を感じます。

全体的にはよく言えばスポーツ走行向き、悪く言えばファミリーカーとして使うには(Sモデルなどと比べると)少々スポーツ度合いが高すぎる感じがしました。まあ、それがこの車の持ち味なんでしょう。良いか悪いかで言えばめちゃくちゃ良いとしか言いようがなく、全てが高次元で調律されていて非常に完成度が高く惹かれるものがあります。RSモデルはいまだに乗ったことがありませんが、S以上RS未満のチューニングレベルなのかな?と感じました。

ちなみに排気音はSなどと比べ大分低めの音質で、中間域だと若干気持ちいいストレート6の音を掻き消している印象があったのが残念ですね。試乗コースが警察だらけで気持ちに余裕がなく、あまり積極的にパドルを使ったドライビングができなかったので、おいしいところを味わえていないだけかもしれません。318の車検の時に貸してもらえたら・・・ゆっくり味わいたいです(笑)。

ただエンジン音&排気音はS3のほうが好きかな~。担当の好青年君もS3の排気音、エンジン音にはびっくりして「悔しいけど乾いた感じがいいですね、これ・・・」と言ってました。まあ、できる営業は他車褒めるのもうまいです。

下はちなみに好青年君と車談義をしていた際に二台並べて撮った写真です。





■サスペンション
冒頭にも書いた通り、走り出した瞬間から只者ではない雰囲気を醸し出している最大の要因はこのサスペンションだと思います。限界性能が云々は判断しようもありませんが、Sとは違う方向性でワインディングなどでは楽しいであろうフィーリングです。

この足の印象としてはとにかく「腰が据わっていてバランスが取れている」。ステアリングを切ればFR独特のリニアで気持ちいいハンドリングが味わえ、直進安定性も通常モデル(Mスポなど)に比べても高く、乗り心地も硬めながら極めてフラットでとても洗練されています。スポーティなのに上質な乗り味・・・なんだけど、そのレベルがとても高いのです。こればっかりは言葉だけでは説明難しいです。

エンジンに関してはN55BもEA888も甲乙つけがたいものがありますが、スポーツサスペンションとしての完成度は・・・正直MR負けてるかな(笑)。あくまでホットハッチ、スポーツカーとしての性能面での話ですが。

ただ面白いことにBMWディーラーからの帰宅途中、MyS3を運転しているうちに「ああ、やっぱりS3にして良かった」という思いに至りました。「ファミリーカーとしての街乗り性能とワインディング等でのスポーツ性能を高レベルで両立してほしい」という私の要求性能からするとS3のMRはやはり優秀と言え、扱いやすく、いざとなればスムーズかつ猛々しく咆哮するEA888はバーサタイルで最高であると再認識しました。

運転していて気持ちの面で一番違うのは、M135iは嫌でも気持ちがスポーツモードになってしまうのに対して、S3はセッティングでON/OFFを切り替えられるということがあります。

余談ですが、今回は長男を連れて遊びに行ったため、試乗の際に初めて1シリーズにジュニアシートを組み込んでみたのですが・・・結構リアのスペース余裕あるんですね。思ったよりリアが広かったのでびっくりです。もし1年前に乗り換えを検討していたら、S3発売前なので間違いなくM135i買ってたな。。。

■M135iの×なところ
大きなネガはないのですが、箇条書きにするとこんな感じになります。あくまでファミリーカー、ホットハッチとしての両立という観点での評価です。

・ブレーキ
M仕様対向キャリパーのブレーキフィールは悪くなく、リアのローター径も大きめでキャパシティがありそうに見えるが、パワーに対して制動力が足りない気がする。ある意味扱いやすいが、エンジンパワーやサスペンションと釣りあっていない印象を受けた。ひょっとしたら温度上がらないと効きが弱いのかな?ただローター径とキャリパー剛性に問題はないはずなので、パッドの調整でいけそうな雰囲気。

・排気音自体は悪くないが・・・ストレート6の音をもっと聞かせてくれ(笑)

・M135固有の問題ではないが、1シリーズではそもそもACCがオプションに無い(普通のクルコンはある)ので長距離運転での負荷軽減ではライバルであるAクラス、A3系、ゴルフに一歩、二歩劣る

・元も子もないが・・・見慣れてくると悪くないけど、やはりエクステリアデザインはS3&A45の圧勝(あくまで私の好みです・・・)。

・これ!と言えるボディカラーがないこともマイナス。もし買うとしたらアルピンホワイトかミネラルグレー、エストリルブルーあたりかな。かみさんに絶対反対されそうだがバレンシアオレンジも捨てがたい(けっこう欲しい色あるんじゃん!ていう突っ込みは無で・・・)。

・インテリアの質感、及びMパフォーマンスだぜ!という主張がもう少しあってもいいのでは・・・。まあ上位のMモデルでもあんな感じなのでこれがBMWの流儀なんでしょう。S3やゴルフRのメーター回りがカッコイイので余計に気になるポイント。質感やインテリアデザインに安っぽさはあるものの、各種操作系はとても使いやすいです。

■試乗を終えて
正直なところ試乗後にS3が色あせるようなことあったら嫌だなと思ってましたが、結論から言うと全くの杞憂でした。SモデルもMパフォーマンスも同じような立ち位置ですが、どちらが良いではなく、もそも狙っているセグメントが微妙に違うんですね。もしそこまで考えて、このセグメントを狙い打ちしているとしたらかなり精緻なプロダクトマーケティングをやっているんでしょう。

しばらく試乗することもないと思いますが、4シリーズ グランクーペが日本上陸したら再度BMWに行く予定です。
Posted at 2014/05/06 17:50:46 | コメント(1) | BMW | クルマ

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