2007年08月23日
ご無沙汰でございます。
華子でございます。
まだまだ、残暑厳しいですね。
今日はエアコンの正しい取り扱いと構造についてまとめます。
昨今家庭用エアコンは3万円代で購入出来る時代にもかかわらず、クルマのエアコン修理は高いですよね~ぇ、正しい扱い方で寿命を伸ばし、パワーの有効活用と低燃費を実現するには構造を知る事が大事です。
エアコンが発生する冷気は「気化熱」を利用して造られてます。この気化熱は液体が気体に為る時に発生しますし、逆に液体が気体に為る時にも発生します。
まずは、液体が気体に為る時はエクスパンションバルブにて液体を霧状にして気体にします。この時の気化熱が冷気して発生してエバポレーターにて表面積を稼ぎブロワモーターにて室内に冷気を送り車内を快適にしてくれます。
問題はこの先で、この気体を再度液体に戻すのがコンプレッサーとコンデンサーです。
気体を回収して圧縮を掛けるのにコンプレッサーを使用しますが、通常家庭用エアコンや冷蔵庫はコンプレッサーを駆動するのにモーターを使用します。家庭用エアコンのモーターは消費電力やコンプレッサーの効率性を考慮して一定の回転を維持しますが、クルマのエアコンはエンジンの動力を使用しますが、回転に大幅な差が発生しますがコンプレッサー側には有効回転数が実際は設けて有りので効きと寿命に相反するものがあります。
例えば、平成一桁やエアコンガスの少ないクルマはエンジン回転の低いアイドルではエアコンの冷気が弱く、エンジン回転を上げて冷え補う事がありませんか?。これは間違いなく有効回転数を下回ってエアコンの効きが鈍いのです。
そして問題はエンジン回転が高いとコンプレッサーの有効回転をオーバーして、いずれは内部破損します。
特にR32系の電制フルオートエアコンは省動力&省燃費性能と快適性向上に電子制御式可変コンプレッサーを採用してますが、一般的なコンプレッサーは一定容量式でエバポレーターの温度管理にてコンプレッサーの活動と非活動を決めますので、その為に吹き出し口の温度にムラが発生します(BH5のレガシィは不快でした)。R32系の可変コンプレッサーは常時コンプレッサーは活動しながらも、容量を変える事で吹き出し口温度にムラを発生させずに室内を快適に過ごせますし、コンプレッサー容量を可変する事でエンジンの負担を減らす事も出来ますが、精密な為にオーバーランにてコンプレッサーがダメに為りますのも事実です。
次に水温と燃費についてですが、
コンプレッサーで回収圧縮した気体は液体に変化するのに発熱を生じます。この熱変換にコンデンサーを使いますが・・・
オートエアコンの設定温度を最冷にしてファンを最弱にしてませんか?。
これは過ちで、設定温度を最冷だと、コンプレッサーはフル活動しコンデンサーも熱変換を絶えず行います。この状態だとコンデンサーは発熱を続けて、ラジエターに冷却風が行かず水温が上昇します。そして、水温上昇を抑えるのにエンジンコンピューターが点火時期のダウンや燃料を増量してガソリンの気化熱にて燃焼室温度を下げようとします。どちらの行為もパワーや燃費に対して最悪な結果を招きます。
ベストはオートエアコン車は温度設定を28度位のオート制御がクルマにも燃費にもイイようです。
R32での話ですが、私は大森の電子水温計を設置してセンサーは純正の水温計専用センサーと交換してます。(R32のフルオートエアコンは水温センサーが3つあります)あと、補助の冷却電動ファンは直結で常時活動中(夏場のみ)
私はエアコンの設定温度が30度(炎天下時)で、室内温度が高いとエアコンはフル活動して水温が95度位を示しますが、室内温度が下がり快適?な温度ではファンの活動も収まり水温も5~10度位下がります。(場合にもよりますが、エアコンオフと同一水温の時もあります)
この状態からわかると思いますが、夏場のエアコンは大変エンジンに負担を掛けてます。
永く為りましたが、ご参考下さい。
華子

Posted at 2007/08/23 09:43:18 | |
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華子の独り言 | クルマ