
今回はトヨタ自動車の、
本来の本音を書いて行きます。
正直トヨタ自動車のフォローに為るので、あまり気は進みませんが・・・
特別編の初回にトヨタ自動車最高峰のマジェスタ(VSC無し)が濡れた路面でのダブルレーンチェンジでスピーンする事は自社の安全性を否定したと書いてますが・・・
あのスピンしたマジェスタは日本政府(当時は運輸省、現在の国土交通省)の安全基準を満たした(国が安全性を認可した)クルマで、日本車そのモノの安全レベルの低さを実証し、自社の高い技術力をアピールした訳でもあります。
この事からしても、日本車の安全とは衝突安全(車対車、車対人)が主体で、肝心な動的安全(走りながら止まる、走りながら曲がる)は無視されてる訳です。
私が思うに、クルマが運転者の補助をする動的な安全では、
日本の法定速度100キロでのスラロームテスト(その時の通過時間とロール角度に基準値を定める)と同じ速度でのJターンテスト(基準値とドライとウエットの差迄定める)とを取り入れるべきです。
現在の安全が如何に低いかは車検制度を見れば一目瞭然で、
例えば、ヘッドライトテストでは光の量と光の向きと色合いが検査基準に為ってますが、(多分間違っては無いと思いますが・・・)
車検対応のヘッドライトバルブでも、雨の日に非常に見えにくく事故を起こしても車検には合格しますし(一部例外は有りますが)、
ブレーキテストでは、
クラシックミニ等の旧車でのテスト合格するには、ブレーキペダルが床を抜ける位に踏みつけて合格する基準値ギリギリのクルマから、
ブレンボキャリパー装着でハイグリップタイヤを組み合わせ場合は余裕で合格するクルマも有ります。
この差は非常に大きくて、第三者(国土交通省?)の時速100キロからのブレーキテストではブレーキ(及びタイヤ)性能が高いクルマは40M以下で止まれるに対して、燃費主体のクルマやSUV等のクルマでは50M近くで止まる車輌があります。
しかも、このテストは乗員二名での話しで、多人数乗りのクルマの事は無視ですし、新車でのテスト結果ですから、
皆さんが使用して摩耗したタイヤの事も無視されてます。
特にタイヤは1トン以上の重さがあるクルマを支えながら過酷な運動を強いられながら、静粛性・環境性・運動性を求められます。
このタイヤもコストダウンの対象でもあり、クルマのキャラクターを決める重要な部分でもあります。
例えはスバルのレガシィとインプレッサが対称的で
レガシィは280馬力を達成した2代目後期から現行車迄タイヤサイズとパワーは同一なので筑波サーキットでのベストタイムに差が無いのに対して、
インプレッサの先代STIはトルクアップとタイヤのサイズ及び銘柄変更にてベストタイムを短縮してます。
これは、ブリジストンタイヤの一例ですが、
最高峰のレグノの場合でも従来品を100%とした転がり抵抗を新型は86%で16%も低減して燃費に貢献してますし
ポテンザでも、ウエットブレーキ比較(80キロからの)テストでは従来品のRE01の25.1Mから新型のRE050では22.7Mと2.4Mも短縮してます。
更に興味深いのは同じポテンザでの耐ハイドロプレーニング性能比較では水深6ミリのコーナリングハイドロ測定路を速度55キロから5キロ毎に速度を上げ、通過した時の横向き加速度を横Gセンサーにて測定した時に
従来品を100%としたら新型では106%と大変良い結果が出てます。(測定車輌はBMW328I)
上記のタイヤに関するデータからしても皆さまが求める低燃費に関しては、
自動車メーカーとしては国の基準値ギリギリのブレーキ性能でも皆さまが喜んで貰える燃費数値(話題性にも貢献)を選び、そしてクルマが売れれば何よりも大事なのです。
華子

Posted at 2007/11/29 20:05:05 | |
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