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純正のフロアシフトでギアチェンジがしたい方々!お待たせいたしました。純正のフロアシフトレバーの操作で変速がついに可能になりましたよ。情報はもちろんココみんカラです。ピンアサイン、コネクタ情報など大変貴重な情報に助けられました。その操作方法を可能にしたのは、フロアシフトレバーをMモードに入れた時の「前後のガタ」だ。シフトノブの頂点での移動量は前に押して5mm程度、後ろの引きしろはやや短く4mmといった感じで都合よくセンターに戻る。付け根に近い白いパーツ部分では両方2mm程度しか動かない。
この前後数ミリしか動かないあのガタを利用して「マイクロコンタクト/リミットスイッチ」を組み込んでみたらどうかという作業だ。
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取り付け場所は画像にあるパーツ。シフトカバーを固定する内部パーツ、その裏面だ。「マイクロコンタクト/リミットスイッチ」が収まるように100Wのコテで溶かしながらリブを壊し空間を確保しました。溶かしながらの作業なので焦げ付きがチト汚いし臭い、ホーチキが作動しそうな煙も出るのでご注意を。そしてこのアラは組んでしまえば見えないので気にしない。最初はこのパーツの表面に「マイクロコンタクト/リミットスイッチ」を組んでみたが、シフトカバーのシフトポジション表示部分の裏面に干渉するのでダメだった。
※シフトカバーを固定する内部パーツとシフトカバーとのクリアランスはDポジション付近で3mm程度しかありません。
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今回利用した「マイクロコンタクト/リミットスイッチ」は2極タイプ。秋葉の秋月電子で購入。端子はカプラー式になっていているのだが、対応するカプラーを探しきれなかったのでハウジングを削り、ハンダで結線した。またこの2極タイプは通常ONでスイッチ(レバー)が押されるとOFFというものとは知らず、当初組んだ時純正のパドルが操作不能になったことで気がついた。純正のパドルはアイサイト時に必要なので「マイクロコンタクト/リミットスイッチ」を分解し通常OFF、スイッチ(レバー)が押されるとONになるように仕様変更した。日本製だったためか、きれいに分解できた。また、金属レバー部分は180度逆に入れ替えています。
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シフトレバーの当たる場所をあらかじめマークしておき、「マイクロコンタクト/リミットスイッチ」のアーム部分が触れるような場所探りビス留めとした。この時はビスを軸に回転による調整ができるようにやや緩めに固定。
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車両に戻して確認。おおむねいい感じのようだ。スイッチ部分で2mm程度の移動量でも「マイクロコンタクト/リミットスイッチ」を押すことができています。力一杯押してもアームがある程度いなしてくれると思います。確認が済んだらビスをしっかり締め付けます。このときネジロックを使用しました。
BHと同じようにアップ(オレンジ/黒)は押す、ダウン(グリーン/黒)は引くにしました。欧州車のように逆が正しいのはわかるが、16年乗ったBHで体が覚えてしまっているので、これで。
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あとはレバーがNやPに移動する際、スイッチに干渉しそうだったのでレバーについているU字型の白い樹脂部分、向かって右の示した部分のみをカッターで削りました。また、この部分シフトブーツを巻き込むとスイッチやアームを破損しかねないので下記追加写真3枚目のような対策を施しました。念のため現在はブーツに癖をつけて折り返しが下がらないようにしています。
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そして肝心の配線ですが、ステアリングコラムの中にあります。コラムカバーをバラすネジはステアリングをある程度回すと見えます。適当に作業するとホーンが鳴って自分が驚くのでご注意を。左右あります。
ネジ2本外すとカバーの下側が外れます。画像は向かって右側をみた様子。シフトスイッチの配線コネクタは手前のグリーンのカバーに包まれたハーネスがそれで、左上の空色がシフトアップ、その下のパープルはシフトダウン、そして見えていないが、パープルの右隣のブラックがGNDです。空色とGNDを接触させるとシフトアップ。パープルとGNDを接触させるとシフトダウンです。
※「マイクロコンタクト/リミットスイッチ」は3極タイプを選んだほうが良いでしょう。通常OFF、スイッチでONの端子が用意されています。端子の役割については「マイクロコンタクト/リミットスイッチ」の側面に表示してあるケースがほとんどです。または、テスターをあててみるのが確実です。
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とりあえずシフトパネルのみを組み込んで早速街乗りしてみました。交差点の立ち上がりステアリングが回転中にシフトアップできるのは嬉しい!左手が仕事をしてる様子は、運転している感があがりとても愉しいです。ストロークが異様に短く手首のみで変速できるのでスーパークイックとか勘違いしちゃいます。S#モードのクルマのパワーが解放される雰囲気感、操ってる感がハンパない!さらに、SIドライブオート化ユニットと相まって加速のストレスが減りました。しかしシフトスケジュールを覚えないと、シフトアップのタイミングをはかるためメーターを見てしまい疲れるのは事実。シフトゲートをMモードに入れることでシフト(CVT)タイミングのEg回転数がやや上がるようで普段からコレだとお財布に厳しいだろう。(SI-Drive Iモード時との比較)。こうしてみると純正のCVTプログラムは細かく制御してよくできてるんだなぁと実感できましたよ。アイサイトの便利さも失うので安心安全優先ならこのMモードは不要だとも思った。
今回のイジりはBHから失われたひとつの機能がここに蘇ったので大満足です。そしてここみんカラの貴重な情報がなかったら完成しませんでした。この場をお借りしてお礼申し上げます。また、みなさんのお役にたてられたら幸いです。
※パネル類を戻した後、シフトブーツが下がらないように癖をつける必要があります。工程6のブーツのくせは画像の雰囲気です。またシフトブーツが巻き込まないようにカバーを仕込んであります。追加画像3参照
※Mモードに入れないとスイッチが押されず機能しません。
※パドルでの変速機能はそのままですので、併用できます。
※マイクロコンタクト/リミットスイッチの音(マウスのクリック音と同じ)がパネル類を全部戻しても気になるかもしれません。
※記事が二重記載されていたので1本削除しました。「いいね」をしていただいた方々には失礼いたしました。
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