実験。
リヤタイヤに重りをつけて、乗り心地を調べてみる。
・鉄ホイール(175/65R15)にダイケンの遮音材を貼り、質量を増やす。
・鉄ホイール(タイヤ含む) 14kg
・遮音材 1.1kg
・約7.5%UP
・使用車両 ラクティス NCP120
遮音材をホイールに貼り付けられる大きさに切る。質量1.1kg
貼り付けてみる(道交法にひっかかりそう…)
遠心力で落ちないとは思うけど、一応車が少ない所を見計らって5分ほど走行。
結果は思っていたことはほぼ一致。
■まとめ
重りを貼る前と、貼った後の違い。
前
・細かな割れ目や継ぎ目、荒れた路面を拾って車内に伝わる。
・大きめの起伏は、ホイールが軽いので起伏によく追従し、サスの反発に負ける為に
車両が影響を受けづらい(慣性がつきにくい)
後
・細かな割れ目や継ぎ目、荒れた路面が明らかに抑えられている。しっとり。
・大きめの起伏の際に、ホイールの質量が加算されて、タイヤのバネも相まって、
車体の跳ね上げが生じる。
跳ねるという事はその反動(戻り)もある。
ヘタっているショックだと収まりが悪い。
「重いホイールは乗り心地が良い」というのはサスペンションがしっかりしていることが大前提で、重いホイールがサスの力を上回ると不快な動きになる。
高速走行時にフワフワ揺らされるのは、車体が軽くなり地面からの反作用に負けているからではないか。
軽いホイールは車体に影響を与えづらい。余計な動きをしない。
ただし、サスが硬いと(仮に鉄の棒だと仮定するとわかりやすい)、
まともに振動が入ってくる。
振動は重さで抑えられるということは、デッドニングである程度抑えられる。
■図解
軽いホイールで荒れた路面。ホイールの動きがいいのでサスに良く伝わり
車両に伝わる。
重いホイールで荒れた路面。ホイールの重量で反発して細かい衝撃を相殺する。
重いホイールで起伏。
運動エネルギーが大きい為、タイヤがバネになり、車両を持ち上げる。
サスがヘタっていると顕著に出る。
多くの人が多分「足がバタバタする」というのは社外アルミにして重量バランスが崩れてしまった為と思う。
もし純正でそう感じるなら、とりあえず重いホイールにするのがいい。
逆に、フワフワ揺れているようであればサスを硬くするか新調するか、ホイールを軽くする。
瞬間的な段差や継ぎ目は、ホイールの影響ではなくてサスのセッティングとタイヤの質だと思う。
実験では大きな差はつかなかった。
あとこの実験で試してないのが、ショックとスプリングの関係。
例えば起伏の浮きを抑えたい時に、どっちをどのくらい強くすればいいのか…とかまでは労力と大量のパーツが必要で無理だと断定(笑)
でも個人的には、少しサスを柔らかくして、そこからホイールを選定するのが手取り早い方法だと思う。
サスを変えられないなら、ホイールを重くしてデッドニングが一番楽。
いずれにしても、たった数パーセントの質量アップでここまで差が出るとは思わなかった、ということは純正アルミから社外アルミはもっと顕著に違いがでちゃうのでは…特にスタッドレスを安いアルミ(重いアルミ)で履いていて、春にいいアルミに履き替えた時は、スタッドレスの性質も相まって「くっそ乗り心地悪い」と感じてしまうのでは。
今回リヤタイヤで実験したのは、リヤはほとんどの車で軽いので足回りの影響を受けやすいと思ったから。常に荷物や人を載せるのであれば、またそのセッティングが必要だと思う。
とりあえずまた気づいたことがあれば追記したい。
Posted at 2021/03/16 12:57:51 | |
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