皆さんは、ご自宅に「愛車を売ってくれ」との突然の訪問者に驚かれた事はおありでしょうか。
それは、そろそろ冬から春の気配がし始めた土曜日の午後の事でした。
この日、拙は平日の蓄積疲労から愛車を愛でる気力もなく、自宅で読書のポーズをしつつ字の羅列をぼんやりと眺めていました。
拙宅の車庫には車が2台停めてあり、愛車NAはファミリー車(3列シートSUV)の後ろ隠れるように停めてあります。
また常日頃ボディカバーに覆われていますので、一見NAロードスターが停まっている事はほぼ分かりません。
そのような中にあって不意に自宅のインターホンが鳴ります。
モニターには不審な東南アジア系〜中東系の男性が写っています。
そして…。
いきなりたどたどしくも明瞭な日本語で切り出したのです。
「ユーノスロードスターを売ってくれませんか」…と。
普段、訪問セールス等には冷静にお断りをしている拙なのですが、この一言には驚きと憤りの感情が一挙に沸点に達しました。
インターホン越しに「売る気はない。とっとと去れ!」と言った様な言葉を吐き出した記憶があります。
一方的にインターホンを切って深呼吸しますが、沸騰した感情が収まりません。
車庫近辺をウロウロしているようであれば追い払おうと玄関を開けたところ、その男性はトヨタの白いハイブリッド車の運転席から窓を開け、再び同じ台詞を口にしたのでした。
やや厳しい口調で「決して売ることは無い。二度と来るな!」と手振りを交えて追い返します。
男が去り、少し落ち着いたところで次に去来した感情は驚愕と気持ちの悪さ、そして恐怖感。
この外国人は一見殆ど見えない場所にあるボディカバーを被った拙車がNAロードスターだと知っていて訪れたのだ、と確信したからです。
拙車がWeb上に愛車の画像を出すのはこのみんカラとFacebookのみ。
うちFacebookには自宅前での画像は出しませんので、自宅前で撮った画像アップはみんカラのみです。
昨今、SNS上の画像から投稿者の住所を特定する「特定屋」なる輩がいる事は報道で知っていましたが、まさかみんカラの画像から車の所有者と住所を特定して拙宅に来たとすれば…、と戦慄が走ったのです。
自宅周辺での画像をアップする際は、表札などの住所が分かる部分にはボカシ加工を施しているのですが…。
直ぐに家族と情報を共有し、いざという事態に備えます。
以前から盗難対策にと買い置いていた
ステアリングロック品を引っ張り出し、内装が傷つかないよう金属部分とウッドステアリングの接触部分に緩衝スポンジを巻き、自宅保管時も…、もとい自宅保管時にこそ必要とこれを装着したのでした。
この対策が杞憂で終われば単なる笑い話。
しかし、そうでない場合は心が折れるだけでは済まされず、後悔の念に永く際悩まされる事になります。
NA,NBを大切にお乗りの皆様。
そして愛車にあらん限りの愛情を注いていらっしゃる旧車好きの皆様。
旧車市場が異常に注目され、価格も尋常でない高騰の一途を辿る昨今。
ロードスターも例外ではありません。
何卒、盗難等という暴挙に遭遇されません様お気をつけ下さい。
また、SNSに画像を上げる際、住所が特定されそうな画像は慎重にご判断の上でアップなさって下さい。
当面は、この他の盗難防止品を含め盗難対策に万全を帰そうと心に強く誓った拙なのでした。
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愛車の黒歴史 | 日記
Posted at
2024/05/02 08:12:57